上 下
23 / 179
第二章~魔女狩りの街で見る悪夢

一章-1

しおりを挟む

 一章 なるべくなら、したくなかった再会


   1

 俺とガランがカラガンドの街に着いたのは、午後一時を回っていた。
 早朝六時半の汽車に乗車してから、約四時間半の旅だった。尻と背中は痛くなったけど、それなりに順調な旅だった。

 昨晩、クリス嬢と少し揉めた以外は。

 カラガンドの街は、まだ市にはなっていない。昔ながらの地方都市の原型を保っている――そんな街だ。大通りはすべて、街の中心にある教会に続いている。それ以外の道は、すべて裏通りと変わらないほどに狭かった。
 街の食堂で軽い食事を摂った俺は、三時には手紙にあった商人の屋敷に到着し、家財販売に参加していた。

 本当は奮発して食堂車で食事をするつもりだったが、各テーブルに燭台が置かれていたので断念した。
 俺は所謂、転生者というやつだ。前世での死因である火事がトラウマとなり、この世界でも火が怖い。トラウマを克服したいという気持ちはあるのだが、それもまだ遠い話――になりそうな予感しかない。

 ……話を戻そう。

 商人は大富豪ではないが、そこそこに小金持ちだったらしい。
 超が付くほどの高級品はないが、家財の質はかなり良い。成金にありがちな、なんの用途に使うのか意味不明で無駄な高級品はなく、必要なところに必要な金をかけた印象だ。
 それから察するに堅実な商売をしてたか、してるんだろうに……なんで家財をすべて売り払うんだろう?
 俺が銀の縁取りのある手鏡の値札を確認していると、品の良さそうなスーツに身を包んだ紳士が近寄って来た。


「失礼。ご両親とはぐれましたか?」


「……いえ? 一人で来ていますが。これでも古物商ですので。店で売れそうな品がないか、見させてもらっています」


「古物商……いえ、ご冗談でしょう。ここは、家財の売買をしているところですよ。子どもの小遣いで買える代物はありません。お引き取りを」


「あ、いえ。本当なんです。祖父から商売を引き継ぎまして」


「そんな嘘、大人には通用しませんよ。どうぞ、お引き取りを」


 毎度のことながら、自分の年齢に泣かされる。なにかの係員かなにからしい紳士との話が、堂々巡りになりそうだ――俺が心の中で溜息を吐いていると、横から声がかけられた。


「失礼。この子は、確かに古物商を営んでおりますよ。わたくしの知人の孫です」


 丸い眼鏡に、かなり薄くなった――というか、つるっつるな頭髪。左目の下にある、大きなほくろ――初老の男性が、紳士に俺のことを説明してくれた。
 紳士が怪訝そうな顔で、しかし大人しく離れていくと、初老の男性は俺に微笑んだ。


「トトだろう? 久しぶりだなぁ」


「スレントさん……ですよね。そのほくろには、見覚えがあります」


 俺に頷くと、スレトンさんは一緒に屋敷内を廻ろう、と言ってくれた。


「なにかめぼしいものは、見つかったかね?」


「まだ、来たばかりですしね。大物は地元の人に任せて、小物を狙うつもりです」


「それが良いだろうな。手頃な品は、もう少し奥の部屋に集められてたよ」


 スレトンさんは、俺を元々は主人のものだったらしい部屋に案内した。
 この部屋の家財は、ほとんどが売約済みになっていた。その一番奥にあるテーブルには、箱状のものや貴金属などが置いてある。
 俺はその中から、小さな白い置物を手に取った。材質は――恐らくは象牙だ。どこかの国の神様を象ったものらしい。
 もう一つ俺の気を惹いたのは、格子状に切れ目の入った箱だ。
 この二つの値札は、両方とも一パルク。つまり銀貨一枚だ。象牙の人形は、恐らく二パルクでも売れる。人によっては三パルクまでは出せるだろう。
 問題は、箱のほうだ。どう考えても売り物にはなりそうもない代物である。なにせ、蓋を開く場所が見当たらないのだ。これでは一ポン、つまり銅貨一枚でも買い手がつくかどうか……。
 しかし、俺はある直感に従って箱の表面を指先でなぞった。箱の一角がぐらついているのに気づいた俺は、その部分を取り外した。
 それによって、格子状に分割された表面の四角い部品が、横にスライドできるようになった。

 きっと、これは箱根細工みたいな品だ。

 俺は試しに、部品を動かしてみた。体感で三〇秒ほどか。最後の部品を動かすと、箱の上辺が横に動かせるようになった。
 少しだけ開けて中を見ると、綿に包まれた小さな粒状のものが見えた。
 静かに箱を元に戻すと、俺は目を付けた二つの品だけを持って、スレトンさんのところに戻った。


「この二つで。あとはちょっと。貴金属は、ここで買うよりも高く売れそうな気がしませんしね」


「良い判断だ。宝石は相場の変動も激しいからね。それに、宝石商に持って行っても、良いところ三割以下でしか買い取ってくれん。しかし……その二つだけでいいのかね?」


「俺には充分です」


 そう答えた俺は、壁に掛かった肖像画に気がついた。
 かなり目立つ鷲鼻に、白い口髭の男性だ。頭髪も真っ白だが、もみあげのところだけは栗色だった。


「これが、ここの主人?」


「……元主人だ。その、なんだ」


 スレトンさんは、少し小声で俺に告げた。


「悪魔崇拝をしていた罪で、教会に囚われたのだよ」


「悪魔崇拝って……このご時世に? っていうか、それを捕まえるって」


 そのあとの言葉を、俺は飲み込んだ。
 ――魔女狩り、または魔女裁判。
 俺の元の世界で起きた、悲劇だ。魔女ということで告発され、謂われのない罪で人々が投獄、そして処刑された。そんなものが、この世界でもあるのか。
 胸くその悪さを覚えながら、俺は大きく息を吐いた。


「それで、元主人はどうなったんです?」


「ゲルドンス――商人の名だが、彼がどうなったのか、誰もしらん。ただ、教会から出た形跡はないらしい」


 スレトンさんは、首を振ると話は終わりだと、俺を部屋の外へ促した。
 購入する品の支払いを済ませると、俺はスレトンさんと商人の屋敷を出た。街並みは俺の住むドラグルヘッド市と似ているが、人々の雰囲気はまったく異なっていた。
 物静かというより、どこか他人の視線に怯えているようにも見える。

 教会の力が強いという話だから、もっと敬虔というか、厳かな雰囲気だと思ってたんだけど……ねぇ。

 俺が周囲を見回しながら歩いていると、スレトンさんが話しかけてきた。


「それで、トトや。今日は泊まってくのかね?」


「そうですね……そのつもりです。といっても、これから宿探しですけど。時間が無くて、屋敷まで直行しましたし」


 俺が肩を竦めると、スレトンさんは苦笑した。


「まだ宿も決めていないとはね。どうだろう……うちに泊まるかね? 思い出話ではないが、年寄り二人だからね。若い話し相手が欲しいのさ」


「それじゃあ、お言葉に甘えて。爺さんの話なら、二時間以上は話せますよ」


 俺がうそぶいたとき、近くから悲鳴が聞こえてきた。
 道を挟んだ向こう側に、堅牢な教会が建っていた。尖塔を三つも持つそこそこ大きな教会の前で、侍祭と思しき男が、子どもを抱えた女性を突き飛ばしたところだった。
 俺はスレトンさんをこの場に残して、その女性へと駆け出した。


「お願いです、侍祭様! うちの子にも奇跡を、奇跡をお願いします!」


「ならん! 奇跡は、神の力が光臨なされたときに一度きり。次を待つがよい」


「それでは……それでは、助からないかもしれないんです!」


 訴え続ける女性を振り払うように、侍祭は尊大な態度をそのままに、手を何度も振った。


「無理なものは、無理だ! 諦めよ!」


 侍祭はそう告げて、教会の中に入っていった。

 奇跡とか……なんだろう?

 俺は先ほどの会話を怪訝に思いながら、子どもを抱いている母親に近づいた。


「大丈夫ですか?」


「ああ……だが、ダメなんだ。子どもが、大怪我をしてしまって……」


 母親が抱いている三歳くらいの男の子は、腕に大怪我をしているようだ。巻かれたリネンが、赤く染まっていた。


「怪我なら、教会より医者じゃないです?」


 俺の言葉に、その母親は泣きながら首を振った。


「医者にかかる金なんて……この教会には、怪我を治す奇跡が起きるのさ。その奇跡で治して頂こうとしたのに。選ばれたのは、富豪の息子だなんて!」


 泣き崩れる母親に、俺はかける言葉が見つからなかった。
 とりあえず母親を立ち上がらせ、それでも医者に行くよう勧めてから、俺はスレトンさんのところに戻ろうとした。
 そのとき女僧だろうか、黒い僧服に身を包んだ三人の女性が、教会のほうから歩いて来た。
 俺や母親の横を通り過ぎた女僧を見送っていると、彼女らの通った石畳に、赤い点が残っていることに気づいた。


「ちょっと待った! 待って下さい!!」


 女僧たちに近寄った俺は、彼女たちに囲まれている、五、六歳の子どもがいることに気づいた。
 薄汚れた金髪はボサボサで、着ているものはボロでこそないが、粗末なものだった。性別は……いまいち判別できない。赤い点は、その子どもの足元へと伸びており、今も足元に赤い滴が垂れ続けていた。
 女僧の一人は俺が近づくと、口元だけの笑みを浮かべた。


「なにか御用でしょうか?」


「その子……怪我をしてるんじゃないですか!?」


「ええ。これから医者のところへ向かうのです。ですが、これも神がこの子に与えた試練。この難関を乗り越えることこそ、神の御子としての階梯なのです。お気遣いは嬉しいですが、どうか関わりにならぬよう、お願いします」

 ……あ。俺の嫌いな言葉が出た。

 俺は胸中に渦巻く怒りと苛立ちを精一杯堪えながら、女僧を見上げた。なるべく平静を保とうとしていたが、女僧の怯えた顔を見る限り、かなり怒っていたらしい。
 女僧らが一歩退くと、俺は荷物の中から手ぬぐいを取り出しながら、子どもに近づいた。


「痛いところはどこだ? とりあえず、止血をしよう……な?」


 その子どもは、頷くとズボンの裾を捲った。
 俺は正直、自分の目を疑った。脹ら脛全体が、たわしで擦ったような細かい傷で覆われていたのだ。すべての傷口からは、血が滲んでいる。
 ズボンに血が染みてないように見えたが、それは単に、服そのものが乾いた血の色で染まっているからだ。
 俺は渦巻く怒りを抑えながら、女僧たちに告げた。


「小さな子どもに、こんな酷い怪我を負わせるのが神の意志ですか? しかも怪我をした脚で歩かせるって、俺には虐待にしか思えませんけどね。こんなのを試練だっていう神とか、俺には知ったことじゃないんで。勝手に手当しますよ」


 手持ちの手ぬぐいだけでは、傷のすべては覆えない。俺は血が垂れないように、脹ら脛の下の部分にだけ手ぬぐいを巻いた。


「ごめんな。これだけしかできなくて」


 俺の謝罪に、子どもは首を振った。


〝大丈夫……?〟


 不意に、か細い声が聞こえてきた。最初はガランか――とも思ったが、声はまったく違っていた。
 ガランに確認を取りたいところだが、こうも人がいては無理だ。
 気を取り直して、傷口に触れないようにズボンの裾を直していると、先ほどの侍祭が俺たちのところへと近づいて来た。


「……シルドーム様。これは」


 女僧の言葉を手を挙げて遮ると、シルドーム侍祭は俺を睨んできた。


「貴様――なにをしておるのだ?」


「なにって……怪我してるから、手当をしようとしたんです。医者に行くにしたって、止血くらいはしないと」


「必要ない。貴様如きが、触れていい者ではないのだ」


 シルドーム侍祭に詰め寄られ、俺は即座に子どもの前から離れた。
 侍祭は女僧たちに「早く行け」と告げると、俺を牽制するように睨んできた。しかしこの人……教会の侍祭っていうより、殺人を犯したばかりの悪党、というのが似合う相貌である。
 シルドーム侍祭は、女僧たちがかなり離れるのを待ってから、教会のほうへと歩き出した。


「……いいか、二度と我らの前に現れるな」


 まるでチンピラのような口調で告げると、侍祭は教会へと戻っていった。
 まったく、なんだったんだ――そんなことを考えながら、俺はスレトンさんのところに戻った。


「すいません、お待たせしてしまって」


「いや、構わないさ。しかし、この街で教会の方々と揉めるのは、止めた方がいいぞ。この街は教会の力が強いからな……なにをされるか、わかったものじゃない」


「すいません。見るに見かねちゃって」


 謝る俺に、スレトンさんは軽く背中を叩いた。


「まあ、いいさ。それより、家に行こう。妻も喜んでくれる」


「そうだといいんですけど」


 俺が苦笑しながら前を向くと、一人の青年が手を振りながら駆け寄ってきた。
 艶やかで癖のない金髪、女受けしそうな顔立ちにブルーアイの青年。
 厭な予感が頭を過ぎるどころか、脳天を貫通した気分だ。俺はスレトンさんに向き直ると、勢いよく頭を下げた。


「すいません。折角誘って頂いたんですけど、予定を変更して今から帰ります。家へ伺うのは、またの機会ということで。奥様にもよろしくお伝え下さい」


「お、おいおい。どうしたんだい、トト……」


「理由はまたの機会に。それでは、さようなら!」


 スレトンさんに別れを告げた俺は、脱兎の如く立ち去るべく、地面を蹴――ろうとした、のだ、が。
 その直前に、ポンっと俺の肩が背後から掴まれた。


「折角の再会なのに、つれない態度じゃないか」


 さわやかな言葉遣いとは裏腹に、ガッチリと肩を掴んで放さない。
 振り返った俺に、厭な予感そのものであるマーカスさんが、にこやかに微笑んでいた。

------------------------------------------------------------
本作を読んで頂き、ありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。


第二章が本格的に開幕です。
産業革命と中世のあいだの世界――で、魔女裁判は変じゃない? と思われている方がいるかもしれませんが、ヨーロッパで最後に処刑された魔女は、1782年。産業革命まっただ中だったりします。
最も盛んだったのは、15~6世紀くらいみたいですけど。


調べてみると、拷問や罰も国や地域で様々で、ほぼ無罪放免だった場所もあるようです。


次回は、土曜日くらいになる気がします。頑張って書いてます。


少しでも楽しんで頂けたら、幸いです。


次回もよろしくお願いします!
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。

克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位 11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位 11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位 11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]

ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。 「さようなら、私が産まれた国。  私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」 リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる── ◇婚約破棄の“後”の話です。 ◇転生チート。 ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げてます。 ◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^ ◇なので感想欄閉じます(笑)

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます

綾月百花   
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。

転生することになりました。~神様が色々教えてくれます~

柴ちゃん
ファンタジー
突然、神様に転生する?と、聞かれた私が異世界でほのぼのすごす予定だった物語。 想像と、違ったんだけど?神様! 寿命で亡くなった長島深雪は、神様のサーヤにより、異世界に行く事になった。 神様がくれた、フェンリルのスズナとともに、異世界で妖精と契約をしたり、王子に保護されたりしています。そんななか、誘拐されるなどの危険があったりもしますが、大変なことも多いなか学校にも行き始めました❗ もふもふキュートな仲間も増え、毎日楽しく過ごしてます。 とにかくのんびりほのぼのを目指して頑張ります❗ いくぞ、「【【オー❗】】」 誤字脱字がある場合は教えてもらえるとありがたいです。 「~紹介」は、更新中ですので、たまに確認してみてください。 コメントをくれた方にはお返事します。 こんな内容をいれて欲しいなどのコメントでもOKです。 2日に1回更新しています。(予定によって変更あり) 小説家になろうの方にもこの作品を投稿しています。進みはこちらの方がはやめです。 少しでも良いと思ってくださった方、エールよろしくお願いします。_(._.)_

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

処理中です...