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天狗の転生と言われて、何故か妖怪の世界を護ることになりました

進捗状況のご報告と大袈裟予告

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こちらでは、お久しぶりとなります。
わたなべ ゆたか です。

まずは、現状報告から。
『天狗の転生と言われて、何故か妖怪の世界を護ることになりました』の第二章ですが、プロットは大まかな流れは決まりました。
あとは章分けです。そこまでできたら、本編に入ります。もうしばらくお待ち下さいませ。

 これだけではなんですので、予告なぞを書いてみました。
 ご覧頂けたら、幸いです。
 ちなみに、大袈裟予告は誤記ではありません。

●大袈裟予告

 ひょんなことから妖界という、妖たちの世界に来てしまった俺……烏森堅護は、なんでも天狗の転生か、血を受け継ぐものみたいだ。
 そのせいで、土鬼という鬼の企みを阻止することになったんだけど……その事件というか、陰謀を阻止してから、二十日が経っていた。
 幼い頃に出会い、この妖界で再会した墨染お姉ちゃん――小町桜の妖らしい――と過ごす時間も、少しずつ長くなっていた。
 今日も昼食用の鍋を、二人で一緒に料理をしていた。


「堅護さん。あちきと二人で、おいしい御飯を作りましょうね」


「……う、うん」


 墨染めお姉ちゃんに微笑まれると、未だに顔が真っ赤になる。
 そんな穏やかで、そして少し胸がドキドキとする生活を送っていた――だけど、まだ俺は気づいていなかった。
 俺たちが暮らす人里や〈穴〉に、不穏な影が忍び寄っていたんだ――。

   *

 とある山中――夕暮れの空の下では、生い茂る木々の枝葉によって、一足先に夜の帳が下りかけていた。
 その薄暗がりの中、三つの影が集まっていた。


「藤原仲麻呂が……やられたか」


「しかし、あやつは我ら陰陽四人衆の中では、最弱の存在に過ぎぬ」


 腕を組む体格の良い大男に、背筋の曲がった影が「ヒヒッ」と嗤ってみせた。
 そんな二人を交互に見ていた若い男が、口元に笑みを浮かべた。


「藤原仲麻呂を斃したのは、天狗の化生だって? 確か……烏森とかいったかな。ねぇ、次はボクが行っても良いかな。少し、楽しめそうな相手だし」


「ほぉ……戦いを楽しむか。ヒヒッ――足を掬われぬようにな」


「心配ないよ。ボクを誰だと思ってるのさ……この藤原時平が、天狗程度に負けると思っているのかい? 楽しい戦いになるさ」


 まだ若そうな顔に、冷たい笑みが広がった。


 密かに迫る影――その実態に、まだ堅護たちは気づいていなかった。


 天狗の転生と言われて、何故か妖怪の世界を護ることになりました 第二章!

 『黒き山と五つの呪詛』

 近日――かどうかは未定ですが、できるだけ早くアップできるように頑張ります。
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