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67.治療の結果
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「アルフィアさん、調子はどうだい?」
「あら? キャロム?」
そこで、私達の元にキャロムがやって来た。彼がやって来たということは、レフェイラの治療が終わったということだろうか。
「レフェイラは、どうなったの?」
「とりあえず、元には戻ったよ。念のため、ベッドで寝てもらっているけど、多分大丈夫だとは思う」
「そう……それなら、良かったわね」
「ああ、僕も安心しているよ」
キャロムは、本当に安心しているようだ。それが、表情から伝わってくる。
レフェイラが元に戻ったことは、嬉しいことだ。これで、私達の目的の一つは果たすことができたといえる。
「レフェイラは何か言っていたかしら?」
「ああ、自分が暗黒の魔女に支配されたことは、覚えていたよ。自分が彼女の掌の上で踊らされていたことも理解していた」
「なるほど……」
レフェイラは、状況を理解しているようだ。それは、こちらとしては話が早いので、ありがたいことである。
「彼女には、ドルキンスがついてくれている。だから、僕もこっちに参加するよ。何か収穫はあったのかい?」
「ええ、魂を結合する魔法があることがわかったわ。それがあれば、アルフィアの魂を元に戻すことができるみたい。ただ、今はもう一つ見つかった謎について議論しているの」
「謎?」
「この紙なんだけど……シャザームの筆跡とは明らかに違う魂奪取魔法の資料なのよ。どうして、彼女がこんなものを取っているのかがわからないの」
私は、キャロムにシャザームが取っている謎の紙を見せた。すると、キャロムは不思議そうな顔をする。その内容を見て、取っておく価値がないものだとわかったからだろう。
「確かに、一般的なことが書いてあるだけのこんな紙を取っておくというのは、不思議だね……誰か、思い出の人が書いたとかかな?」
「ああ、その可能性はあるわね……」
キャロムの言葉に、私はゆっくりと頷いた。
確かに、彼の言うような可能性はあるだろう。シャザームが慕っている誰かが書いたものを残している。心理として、それは理解できるものだ。
「いや、でも、それでも色々と違和感があるか……少し調べてみようか」
「調べる? 何を?」
「もちろん、魔法さ。これがいつ書かれたかを確かめる魔法があるのさ」
「そうなのね……」
キャロムの言葉に、私は少し困惑しながら頷いた。
そんな魔法があることへの驚き、どうしてその魔法を使わなければならないのかという疑問、色々とあったが、とりあえずそれは流すことにした。
基本的に、キャロムは賢い。だから、彼に任せておけばいいだろう。どういう意図があるかは、後で聞けばいいことだ。
「さて、それじゃあ……」
「いや、待て。魔法なら俺が使う。お前は少し休んでいろ」
「生徒会長……そうかい、ありがとう。助かるよ」
魔法を使おうとしたキャロムを、ディゾール様が止めた。
よく考えてみれば、キャロムは既に魔法を使っている。魂に関する魔法は高度な魔法だ。それで疲れていない訳がない。
そんな彼を気遣って、ディゾール様は代わったのだ。流石は、生徒会長。色々と気が利く人である。
「あら? キャロム?」
そこで、私達の元にキャロムがやって来た。彼がやって来たということは、レフェイラの治療が終わったということだろうか。
「レフェイラは、どうなったの?」
「とりあえず、元には戻ったよ。念のため、ベッドで寝てもらっているけど、多分大丈夫だとは思う」
「そう……それなら、良かったわね」
「ああ、僕も安心しているよ」
キャロムは、本当に安心しているようだ。それが、表情から伝わってくる。
レフェイラが元に戻ったことは、嬉しいことだ。これで、私達の目的の一つは果たすことができたといえる。
「レフェイラは何か言っていたかしら?」
「ああ、自分が暗黒の魔女に支配されたことは、覚えていたよ。自分が彼女の掌の上で踊らされていたことも理解していた」
「なるほど……」
レフェイラは、状況を理解しているようだ。それは、こちらとしては話が早いので、ありがたいことである。
「彼女には、ドルキンスがついてくれている。だから、僕もこっちに参加するよ。何か収穫はあったのかい?」
「ええ、魂を結合する魔法があることがわかったわ。それがあれば、アルフィアの魂を元に戻すことができるみたい。ただ、今はもう一つ見つかった謎について議論しているの」
「謎?」
「この紙なんだけど……シャザームの筆跡とは明らかに違う魂奪取魔法の資料なのよ。どうして、彼女がこんなものを取っているのかがわからないの」
私は、キャロムにシャザームが取っている謎の紙を見せた。すると、キャロムは不思議そうな顔をする。その内容を見て、取っておく価値がないものだとわかったからだろう。
「確かに、一般的なことが書いてあるだけのこんな紙を取っておくというのは、不思議だね……誰か、思い出の人が書いたとかかな?」
「ああ、その可能性はあるわね……」
キャロムの言葉に、私はゆっくりと頷いた。
確かに、彼の言うような可能性はあるだろう。シャザームが慕っている誰かが書いたものを残している。心理として、それは理解できるものだ。
「いや、でも、それでも色々と違和感があるか……少し調べてみようか」
「調べる? 何を?」
「もちろん、魔法さ。これがいつ書かれたかを確かめる魔法があるのさ」
「そうなのね……」
キャロムの言葉に、私は少し困惑しながら頷いた。
そんな魔法があることへの驚き、どうしてその魔法を使わなければならないのかという疑問、色々とあったが、とりあえずそれは流すことにした。
基本的に、キャロムは賢い。だから、彼に任せておけばいいだろう。どういう意図があるかは、後で聞けばいいことだ。
「さて、それじゃあ……」
「いや、待て。魔法なら俺が使う。お前は少し休んでいろ」
「生徒会長……そうかい、ありがとう。助かるよ」
魔法を使おうとしたキャロムを、ディゾール様が止めた。
よく考えてみれば、キャロムは既に魔法を使っている。魂に関する魔法は高度な魔法だ。それで疲れていない訳がない。
そんな彼を気遣って、ディゾール様は代わったのだ。流石は、生徒会長。色々と気が利く人である。
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