ですがそれは私には関係ないことですので

伯爵令嬢であるイルメアは、独善的な父親の支配に弟とともに苦しんでいた。
父親でありながら、子供を歯牙にもかけない彼は、二人のことを利益を得るための道具としか思っていなかったのである。

そんな父親によって、イルメアは同じ伯爵家の令息と婚約を結ぶことになった。
しかしその婚約者も、人格面に問題がある人物だったのである。

過激な思想を持っており、女癖も悪かった婚約者は、多くの者から恨みを買っていた。
そんな彼は、ある日その報いを受けることになった。恨みを買っていた者達から、糾弾されることになったのである。

一方で、イルメアの父親の横暴もいつまでも続かなかった。
二人に対するひどい扱いなどが、社交界に広まっていたのだ。
結果的に孤立することになった父親は、失脚することになったのである。
24h.ポイント 156pt
208
小説 7,769 位 / 190,696件 恋愛 3,528 位 / 57,524件

あなたにおすすめの小説

事情があってメイドとして働いていますが、実は公爵家の令嬢です。

木山楽斗
恋愛
ラナリアが仕えるバルドリュー伯爵家では、子爵家の令嬢であるメイドが幅を利かせていた。 彼女は貴族の地位を誇示して、平民のメイドを虐げていた。その毒牙は、平民のメイドを庇ったラナリアにも及んだ。 しかし彼女は知らなかった。ラナリアは事情があって伯爵家に仕えている公爵令嬢だったのである。

呪われた指輪を王太子殿下から贈られましたけど、妹が盗んでくれたので私は無事でした。

田太 優
恋愛
王太子殿下との望まない婚約はお互いに不幸の始まりだった。 後に関係改善を望んだ王太子から指輪が贈られたけど嫌な気持ちしか抱けなかった。 でもそれは私の勘違いで、嫌な気持ちの正体はまったくの別物だった。 ――指輪は呪われていた。 妹が指輪を盗んでくれたので私は無事だったけど。

自分勝手な側妃を見習えとおっしゃったのですから、わたくしの望む未来を手にすると決めました。

Mayoi
恋愛
国王キングズリーの寵愛を受ける側妃メラニー。 二人から見下される正妃クローディア。 正妃として国王に苦言を呈すれば嫉妬だと言われ、逆に側妃を見習うように言わる始末。 国王であるキングズリーがそう言ったのだからクローディアも決心する。 クローディアは自らの望む未来を手にすべく、密かに手を回す。

「用済み」と切り捨てた私が後で必要になったからといって、今更頼られても困ります。

木山楽斗
恋愛
国の人々を苦しめる瘴気を払うために、村娘であるラーナは王城に呼び出された。 彼女は、王国の誰もが使える魔法とは異なる不思議な力妖術を使えたのだ。 そんなラーナの活躍によって、国を蝕む瘴気は払われた。 しかしそれから彼女は、王国から命を狙われることになった。強力な力を持つラーナは、国王を始めとする国の重鎮にとっては邪魔な存在だったのだ。 彼女は、兵士のユーラスの助けを借りて、なんとか隣国へと逃れた。 それから程なくして、彼女を用済みと切り捨てた国から再び力を貸して欲しいという要請があった。王国は、再び発生した瘴気に悩まされていたのだ。 だが彼女は、王国からのそんな要請を切り捨てた。 自分を用済みと切り捨てた国に、貸す力などなかったのである。

【完結済】後悔していると言われても、ねぇ。私はもう……。

木嶋うめ香
恋愛
五歳で婚約したシオン殿下は、ある日先触れもなしに我が家にやってきました。 「君と婚約を解消したい、私はスィートピーを愛してるんだ」 シオン殿下は、私の妹スィートピーを隣に座らせ、馬鹿なことを言い始めたのです。 妹はとても愛らしいですから、殿下が思っても仕方がありません。 でも、それなら側妃でいいのではありませんか? どうしても私と婚約解消したいのですか、本当に後悔はございませんか?

冤罪で婚約破棄してくれてありがとう。頭がお花畑の二人がどうやって自滅していくのか見守ってあげます。

田太 優
恋愛
事実無根の嫌がらせを理由に婚約破棄された私。 婚約者はきっと病弱な幼馴染と婚約したかったからそのようなことをしたのだろう。 だから私は二人の愛を応援し見守ることに決めた。 本当に病弱なのかを明らかにし、二人がしたことを明らかにし、私に非が無いことを明らかにしてからだけど。

〖完結〗容姿しか取り柄のない殿下を、愛することはありません。

藍川みいな
恋愛
幼い頃から、完璧な王妃になるよう教育を受けて来たエリアーナ。エリアーナは、無能な王太子の代わりに公務を行う為に選ばれた。 婚約者である王太子ラクセルは初対面で、 「ずいぶん、平凡な顔だな。美しい女なら沢山居るだろうに、なぜおまえが婚約者なのだ……」と言った。 それ以来、結婚式まで二人は会うことがなかった。 結婚式の日も、不機嫌な顔でエリアーナを侮辱するラクセル。それどころか、初夜だというのに 「おまえを抱くなど、ありえない! おまえは、次期国王の私の子が欲しいのだろう? 残念だったな。まあ、私に跪いて抱いてくださいと頼めば、考えてやらんこともないが?」と言い放つ始末。 更にラクセルは側妃を迎え、エリアーナを自室に軟禁すると言い出した。 設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 架空の世界ですので、王太子妃が摂政である王太子の仕事を行っていることもサラッと流してください。

婚約者様。現在社交界で広まっている噂について、大事なお話があります

柚木ゆず
恋愛
 婚約者様へ。  昨夜参加したリーベニア侯爵家主催の夜会で、私に関するとある噂が広まりつつあると知りました。  そちらについて、とても大事なお話がありますので――。これから伺いますね?

処理中です...