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美羽ルート
ブラコン姉妹は、天使だろうか? 美羽√(13)
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「あのさ、美羽」
「なぁに、兄者」
ゲームしながら、幸一は自分の腕にくっ付いている美羽に声を掛ける。顔を見ずに返事する美羽だが、幸一は腕に絡み付かれている所為で、彼女の慎ましい胸や肌の感触が布越しに伝わっている状態なのであった。
家族であり、妹ではあっても、そこには決して血の繋がりがある訳でも無い。
だからこそなのか。幸一は、そんな無防備な状態の美羽の様子を感化できずに居たのであった。
「お前、誰にでもそんなんじゃ無いよな?」
「ん、なにが?」
幸一の問い掛けに対して、美羽はキョトンとした様子で首を傾げる。
若干の上目遣いになっている所為で、美羽のその仕草にドキッとする幸一。だがしかし、頭の中では『妹、妹、妹……』という精神統一を行っているのであった。
「誰にでも腕を組んだりしてないよな?って聞いてるんだよ」
「ん?してないよ?美羽がこうするのは、美咲と兄者だけだもん♪」
「お、おう」
ニコッと笑顔を浮かべながら、美羽はさらに強く幸一の腕を抱き締める。いくら慎ましい胸といっても、異性の身体に反応しない幸一ではない。健全な男子ならば、模範通り、誰もが予想出来る反応を示すに違い無いだろうと幸一は思った。だがしかし、血の繋がりは無くとも妹に変わりは無い。決して欲情する訳にはいくまいと、幸一はさらに深く精神統一をしようとするのであった。
「…………」
「あ、スラルンだぁ。懐かし~!」
画面に出て来た青いぷるっとした魔物が登場した瞬間、美羽はそんな事を言って画面に視線を向ける。ぐいっと引っ張られながらも、必死にその方向に倒れないようにする幸一。そんな事を知らずに美羽は、画面に映るそのキャラクターの台詞を一緒に読み上げるのだった。
「『ぴぎー!いじめないで。僕、悪いスラ〇ムじゃないよ。良いこと教えてあげるから、許して!』にふふ、可愛いよね、このスラ〇ム♪ね、兄者!」
「あ、ああ、そうだな」
「ん、兄者?顔真っ赤だよ?風邪でも引いた?」
「ん、いや、風邪引いてない。大丈夫だ、安心してくれ。俺はピンピンしてるぞ!」
「そう?なら良いけど……」
心配そうに幸一の顔を覗き込む美羽に対して、申し訳無さそうにしながらも誤魔化す幸一。身体が少しでも反応している事がバレれば、美羽に『これは何?』と聞かれるか。『美咲を呼ばれる』という顛末を幸一は予想していた。
だからこそなのか、幸一は必死に誤魔化そうとしていたのだが……美羽には違うように感じていたのだろう。抱き締めていた力をもっと強くして、美羽は俯きながら呟くのだった――。
「あ、兄者はやっぱり……美羽と遊ぶのは楽しくない、のかな……」
「え?」
「なぁに、兄者」
ゲームしながら、幸一は自分の腕にくっ付いている美羽に声を掛ける。顔を見ずに返事する美羽だが、幸一は腕に絡み付かれている所為で、彼女の慎ましい胸や肌の感触が布越しに伝わっている状態なのであった。
家族であり、妹ではあっても、そこには決して血の繋がりがある訳でも無い。
だからこそなのか。幸一は、そんな無防備な状態の美羽の様子を感化できずに居たのであった。
「お前、誰にでもそんなんじゃ無いよな?」
「ん、なにが?」
幸一の問い掛けに対して、美羽はキョトンとした様子で首を傾げる。
若干の上目遣いになっている所為で、美羽のその仕草にドキッとする幸一。だがしかし、頭の中では『妹、妹、妹……』という精神統一を行っているのであった。
「誰にでも腕を組んだりしてないよな?って聞いてるんだよ」
「ん?してないよ?美羽がこうするのは、美咲と兄者だけだもん♪」
「お、おう」
ニコッと笑顔を浮かべながら、美羽はさらに強く幸一の腕を抱き締める。いくら慎ましい胸といっても、異性の身体に反応しない幸一ではない。健全な男子ならば、模範通り、誰もが予想出来る反応を示すに違い無いだろうと幸一は思った。だがしかし、血の繋がりは無くとも妹に変わりは無い。決して欲情する訳にはいくまいと、幸一はさらに深く精神統一をしようとするのであった。
「…………」
「あ、スラルンだぁ。懐かし~!」
画面に出て来た青いぷるっとした魔物が登場した瞬間、美羽はそんな事を言って画面に視線を向ける。ぐいっと引っ張られながらも、必死にその方向に倒れないようにする幸一。そんな事を知らずに美羽は、画面に映るそのキャラクターの台詞を一緒に読み上げるのだった。
「『ぴぎー!いじめないで。僕、悪いスラ〇ムじゃないよ。良いこと教えてあげるから、許して!』にふふ、可愛いよね、このスラ〇ム♪ね、兄者!」
「あ、ああ、そうだな」
「ん、兄者?顔真っ赤だよ?風邪でも引いた?」
「ん、いや、風邪引いてない。大丈夫だ、安心してくれ。俺はピンピンしてるぞ!」
「そう?なら良いけど……」
心配そうに幸一の顔を覗き込む美羽に対して、申し訳無さそうにしながらも誤魔化す幸一。身体が少しでも反応している事がバレれば、美羽に『これは何?』と聞かれるか。『美咲を呼ばれる』という顛末を幸一は予想していた。
だからこそなのか、幸一は必死に誤魔化そうとしていたのだが……美羽には違うように感じていたのだろう。抱き締めていた力をもっと強くして、美羽は俯きながら呟くのだった――。
「あ、兄者はやっぱり……美羽と遊ぶのは楽しくない、のかな……」
「え?」
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