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五章「絵空の花でも闇を染める」
03
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「……そう、だといいな」
「弱気だなあ。そんなんじゃアダムに叱られるよ!」
「叱られるというか……もう、怒らせてるね」
「ええ~……。アダム、怒るの絶対苦手なのに。ディラン先生、何しちゃったんだよ……」
色々と、と苦笑するしかないディランをジェッタは追求しなかった。つい先ほど「訊かない」と言ったばかりだからだろう。
ただ呆れたように深く息を吐き、腰に手を当てて胸を逸らして。
「悪いことしたならごめんなさいって言うんだよ、ディラン先生」
「——……」
どちらが先生と呼ばれる立場なのか分からなくなりそうな大人ぶった台詞が、ディランの心に深く刺さる。
己の行いを後悔して嘆くことはあれど。その言葉を、再会してから今日までアダムにきちんと伝えたことがあっただろうか。
「……そうだね」
「分かったならヨシ! ……あっほら日付変わっちゃったよ。もうクリスマスイヴだね!」
楽しげに声を弾ませ、手を叩くジェッタ。今日と明日の二日間、世間は賑やかなことだろう。カーテンの隙間からでもあちこちにイルミネーションが輝いて見える。
「ディラン先生、明日もお仕事だっけ」
「うん。二十五日は休みだけど、明日は仕事だね」
「じゃあー……たぶん朝は起きれない気がするから……私がディラン先生と次に会うのって、クリスマスの朝かな?」
普段はしない夜更かしをしているのだから、おそらくそういうことになるだろうとディランにも予想はついた。
そしてジェッタは言外にこう告げている。イヴの夜は早く寝てあげるから、ふたりでちゃんと話をしろと。
「プレゼント、楽みにしてていいよね」
微笑む顔には少しだけ、不安そうな色が混ざっていた。絶対などないことは彼女も理解している。けれどそれでも願わずにはいられないのだ。
その願いは受け取った。自分の願いも、そこに重なっている。
——側に在りたいし、在って欲しい。
再びジェッタの小さな手を握り、ディランは頷いてみせた。
◆ ◆ ◆
雪がちらつき始める中、ディランは足早に交差点を抜けアパートへと向かう。
急変した患者の対応に追われ、思ったよりも帰宅が遅くなってしまった。真夜中とはいえクリスマスイヴ。イルミネーションが輝き、それぞれに幸せそうな獣人たちが行き交う街中はいつもより明るい。
朝方、無事に目覚めたアダムは眠りに落ちる前後の記憶が曖昧なようだった。なんとなく直前までディランと会話していた記憶はあるものの、何故そこから急に記憶が途切れて朝になっているのかさぞ不可解だっただろう。怪訝そうにディランを伺っていたが、その辺りも含め帰ってから話すと告げれば何ともいえない顔で頷いてくれた。
なお自分で言っていた通り夜更かしが過ぎたジェッタは目覚める気配もなくスヤスヤと眠っており、気の抜けた寝顔にほんのりと勇気をもらったものだった。
エレベーターを待つのももどかしく感じ、外付けの階段を駆け上がる。ディランの部屋は四階だ。それなりに足に負荷がかかるが、今は多少なりとも身体を動かしたい。そのほうが余計なネガティブ思考に陥らずに済む。
白い息を弾ませて階段を登り切り、本来は非常口である扉からアパート内に戻ろうとした途端——
「いっ……⁈」
入り口上部に強かに頭をぶつけ、呻く羽目になった。こんな時にまたやってしまった、と苦笑いが込み上げる。まったく、いつになっても自分は変わらない。
それなりの音が響いたため夜間の騒音問題などにならないかと少々気にしつつ、気持ち足音を殺して部屋まで進む。鍵を取り出して差し込もうとした時、カチャンと中から鍵が開く音がした。
「……何があったんですか」
内側から少しだけ開かれた扉。隙間から顔を覗かせて、アダムが声をかけてくる。
その目は、驚いて立ち尽くすディランをゆっくりと観察するように上下する。すぐに頭を手で押さえているさまに気付き、察したと言わんばかりに溜息を吐かれてしまった。
「変わりませんね」
「返す言葉もない……」
眉を下げて呆れた笑みを見せるも、ぶつけたと思しき箇所に柔らかく触れてくる手付きには心配が滲んでいた。
しかし、すぐにびくりと指先を跳ねさせ硬直する。再び視線がディランの背後へと通り抜け、アダムの表情から温度が抜けていく。
怯んだふうに退いていく手を、咄嗟にディランは掴んだ。固まったままのアダムを引き寄せて腕の中に緩く収めると、反対の手で玄関の扉を閉める。
「アダム。ただいま」
「っ」
敢えて彼の様子には触れず、今更ながらの挨拶をした。喉の奥に何かを引っ掛けたように短く半端な息をして、アダムはディランを見上げてくる。
時間にすれば一、二秒程度の沈黙。
「……おかえりなさい」
細く長い呼吸のあとで返ってきた言葉と正面からしっかり噛み合った視線に、ディランはほっと胸を撫で下ろした。
「ジェッタは寝た?」
「……はい、ずいぶん早くに。今日は一日中ずっと眠そうでしたから……」
「熱なんかは出なかったかな」
「それは大丈夫そうでした。食欲もありましたし」
「なら心配いらないか」
早々に腕の中から解放されたものの、どこか落ち着かない様子のアダムを伴ってリビングへと向かう。
あまり意味はないのかもしれないが、まずはとカーテンをしっかり閉めた。閉め切る直前にディランに見えたのはイルミネーションに煌めく夜の街並みだけ。
日付が変わるまでもう少し。昨晩のジェッタとの会話を思い出して、カーテンを握り締める手にわずか力が籠る。
「コーヒーでも飲む?」
昨日の今日でどうだろうかと思いつつも訊ねれば、微妙な表情をしながらも頷いてくれた。ではと荷物をソファの端に置いたところで、完全に会話が途切れてしまう。
あまりにも静かになりすぎて、外の雪の音すら聞こえてきてしまいそうだった。
「アダム」
ここでお互いに黙り込み、ただ時間を消費するのは簡単だ。
だが、今度ばかりはそういうわけにはいかない。コーヒーを淹れてリビングに戻ってすぐ、ソファに座って視線を床に投げていたアダムを呼ぶ。
ゆるゆると持ち上がった青い目を逃げることなく見つめ返したまま、ディランは少しだけ距離を空けて隣に座った。
「まず、昨日はごめんね」
突然の謝罪にアダムが目を丸くする。何がと言いかけたかのように薄く開いた口は、すぐ理由に思い当たったようで再度閉ざされた。
「何となく察してたとは思うけど……薬で眠らせるなんて、乱暴なことをしてしまった。ここしばらくあまりにも眠れてないみたいだったし……って、言い訳はよくないね。ごめん」
「……、……いえ」
「それから……昨日のこととは別に」
一度、深く息を吸い込んだ。
まだ何かと不思議そうな顔を、怒りや失望に歪ませることになるかもしれない。そのことが怖くないわけがない。震え出しそうな指先を強く握り込んで、ディランはアダムに向き直る。
「——ごめん」
五年前のあの日から今日まで。積み重なった思いを詰め込んだそれは、口にした途端ディラン自身にも深く深く響き渡った。
「ごめん、ごめん——アダム。ずっと……ごめん……!」
見開かれた碧眼に何かしらの感情が灯るよりも早く、次々に口をついて同じ言葉が重なる。
鼻先と目尻がじわじわと熱くなっていくのを自覚するが、必死に堪えた。いま泣くのは卑怯なだけだ。呆気にとられている彼の、ソファの上に所在なく投げ出された手にも今はまだ触れられない。
口の中を噛んで自分を叱りつけ、改めて顔を上げアダムを見た。
「君に……君たちにしたことを、謝って許されるなんて思っていない。してしまったことは無かったことにならないんだ。でも、それでも……ごめん」
アダムの唇が微かに動く。ドクター、と呼んだのだと分かった。
それは責めるどころかまるでこちらを気遣うかのような響きだったが、首を振ってディランは続ける。
「……君を苦しめているのは、今も昔も僕だ。その罪を許してもらえるなんて、……許して欲しいとも思わない。僕のことはずっと、ずっと許さなくていいから」
この先を口にするのは更に怖い。
時計の秒針の音がいやに大きく聞こえる。握り込んだ指先が冷たくなり、震え出したのが嫌でも分かる。緊張で舌が乾き、もつれそうになる。言ってしまえば、全てが終わるかもしれない。奇跡に奇跡が重なってまた会えた目の前の存在を、今度こそ永遠に失うのかもしれない。
そんなもしもを想像すると、死んでしまったほうがましだとすら思えた。それでも、逃げないと決めたのだ。
カラカラの口を、やっとの思いで開く。
不安げに揺れる青い瞳をまっすぐに捉えて、ディランは言った。
「側にいて欲しい」
膝の上で握り込みすぎて痺れかけた指を解き、ソファに下ろす。アダムの手に触れそうで触れない距離まで近付けて、再び拳を固めて。
もう隠すことのできない願いをすべて口にする。
「ずっと……この先も、僕は君の側にいたい。君に側にいて欲しい」
「……ドク、ター」
呆然とした声は当たり前。
先に捨てたのはどちらだという話で、馬鹿にしていると思われても仕方がない。まして、許さなくていいと伝えたばかりなのだから。
——罪は、許してくれなくていい。だけど、せめて。
「そう願うことを、許して」
◆ ◆ ◆
「弱気だなあ。そんなんじゃアダムに叱られるよ!」
「叱られるというか……もう、怒らせてるね」
「ええ~……。アダム、怒るの絶対苦手なのに。ディラン先生、何しちゃったんだよ……」
色々と、と苦笑するしかないディランをジェッタは追求しなかった。つい先ほど「訊かない」と言ったばかりだからだろう。
ただ呆れたように深く息を吐き、腰に手を当てて胸を逸らして。
「悪いことしたならごめんなさいって言うんだよ、ディラン先生」
「——……」
どちらが先生と呼ばれる立場なのか分からなくなりそうな大人ぶった台詞が、ディランの心に深く刺さる。
己の行いを後悔して嘆くことはあれど。その言葉を、再会してから今日までアダムにきちんと伝えたことがあっただろうか。
「……そうだね」
「分かったならヨシ! ……あっほら日付変わっちゃったよ。もうクリスマスイヴだね!」
楽しげに声を弾ませ、手を叩くジェッタ。今日と明日の二日間、世間は賑やかなことだろう。カーテンの隙間からでもあちこちにイルミネーションが輝いて見える。
「ディラン先生、明日もお仕事だっけ」
「うん。二十五日は休みだけど、明日は仕事だね」
「じゃあー……たぶん朝は起きれない気がするから……私がディラン先生と次に会うのって、クリスマスの朝かな?」
普段はしない夜更かしをしているのだから、おそらくそういうことになるだろうとディランにも予想はついた。
そしてジェッタは言外にこう告げている。イヴの夜は早く寝てあげるから、ふたりでちゃんと話をしろと。
「プレゼント、楽みにしてていいよね」
微笑む顔には少しだけ、不安そうな色が混ざっていた。絶対などないことは彼女も理解している。けれどそれでも願わずにはいられないのだ。
その願いは受け取った。自分の願いも、そこに重なっている。
——側に在りたいし、在って欲しい。
再びジェッタの小さな手を握り、ディランは頷いてみせた。
◆ ◆ ◆
雪がちらつき始める中、ディランは足早に交差点を抜けアパートへと向かう。
急変した患者の対応に追われ、思ったよりも帰宅が遅くなってしまった。真夜中とはいえクリスマスイヴ。イルミネーションが輝き、それぞれに幸せそうな獣人たちが行き交う街中はいつもより明るい。
朝方、無事に目覚めたアダムは眠りに落ちる前後の記憶が曖昧なようだった。なんとなく直前までディランと会話していた記憶はあるものの、何故そこから急に記憶が途切れて朝になっているのかさぞ不可解だっただろう。怪訝そうにディランを伺っていたが、その辺りも含め帰ってから話すと告げれば何ともいえない顔で頷いてくれた。
なお自分で言っていた通り夜更かしが過ぎたジェッタは目覚める気配もなくスヤスヤと眠っており、気の抜けた寝顔にほんのりと勇気をもらったものだった。
エレベーターを待つのももどかしく感じ、外付けの階段を駆け上がる。ディランの部屋は四階だ。それなりに足に負荷がかかるが、今は多少なりとも身体を動かしたい。そのほうが余計なネガティブ思考に陥らずに済む。
白い息を弾ませて階段を登り切り、本来は非常口である扉からアパート内に戻ろうとした途端——
「いっ……⁈」
入り口上部に強かに頭をぶつけ、呻く羽目になった。こんな時にまたやってしまった、と苦笑いが込み上げる。まったく、いつになっても自分は変わらない。
それなりの音が響いたため夜間の騒音問題などにならないかと少々気にしつつ、気持ち足音を殺して部屋まで進む。鍵を取り出して差し込もうとした時、カチャンと中から鍵が開く音がした。
「……何があったんですか」
内側から少しだけ開かれた扉。隙間から顔を覗かせて、アダムが声をかけてくる。
その目は、驚いて立ち尽くすディランをゆっくりと観察するように上下する。すぐに頭を手で押さえているさまに気付き、察したと言わんばかりに溜息を吐かれてしまった。
「変わりませんね」
「返す言葉もない……」
眉を下げて呆れた笑みを見せるも、ぶつけたと思しき箇所に柔らかく触れてくる手付きには心配が滲んでいた。
しかし、すぐにびくりと指先を跳ねさせ硬直する。再び視線がディランの背後へと通り抜け、アダムの表情から温度が抜けていく。
怯んだふうに退いていく手を、咄嗟にディランは掴んだ。固まったままのアダムを引き寄せて腕の中に緩く収めると、反対の手で玄関の扉を閉める。
「アダム。ただいま」
「っ」
敢えて彼の様子には触れず、今更ながらの挨拶をした。喉の奥に何かを引っ掛けたように短く半端な息をして、アダムはディランを見上げてくる。
時間にすれば一、二秒程度の沈黙。
「……おかえりなさい」
細く長い呼吸のあとで返ってきた言葉と正面からしっかり噛み合った視線に、ディランはほっと胸を撫で下ろした。
「ジェッタは寝た?」
「……はい、ずいぶん早くに。今日は一日中ずっと眠そうでしたから……」
「熱なんかは出なかったかな」
「それは大丈夫そうでした。食欲もありましたし」
「なら心配いらないか」
早々に腕の中から解放されたものの、どこか落ち着かない様子のアダムを伴ってリビングへと向かう。
あまり意味はないのかもしれないが、まずはとカーテンをしっかり閉めた。閉め切る直前にディランに見えたのはイルミネーションに煌めく夜の街並みだけ。
日付が変わるまでもう少し。昨晩のジェッタとの会話を思い出して、カーテンを握り締める手にわずか力が籠る。
「コーヒーでも飲む?」
昨日の今日でどうだろうかと思いつつも訊ねれば、微妙な表情をしながらも頷いてくれた。ではと荷物をソファの端に置いたところで、完全に会話が途切れてしまう。
あまりにも静かになりすぎて、外の雪の音すら聞こえてきてしまいそうだった。
「アダム」
ここでお互いに黙り込み、ただ時間を消費するのは簡単だ。
だが、今度ばかりはそういうわけにはいかない。コーヒーを淹れてリビングに戻ってすぐ、ソファに座って視線を床に投げていたアダムを呼ぶ。
ゆるゆると持ち上がった青い目を逃げることなく見つめ返したまま、ディランは少しだけ距離を空けて隣に座った。
「まず、昨日はごめんね」
突然の謝罪にアダムが目を丸くする。何がと言いかけたかのように薄く開いた口は、すぐ理由に思い当たったようで再度閉ざされた。
「何となく察してたとは思うけど……薬で眠らせるなんて、乱暴なことをしてしまった。ここしばらくあまりにも眠れてないみたいだったし……って、言い訳はよくないね。ごめん」
「……、……いえ」
「それから……昨日のこととは別に」
一度、深く息を吸い込んだ。
まだ何かと不思議そうな顔を、怒りや失望に歪ませることになるかもしれない。そのことが怖くないわけがない。震え出しそうな指先を強く握り込んで、ディランはアダムに向き直る。
「——ごめん」
五年前のあの日から今日まで。積み重なった思いを詰め込んだそれは、口にした途端ディラン自身にも深く深く響き渡った。
「ごめん、ごめん——アダム。ずっと……ごめん……!」
見開かれた碧眼に何かしらの感情が灯るよりも早く、次々に口をついて同じ言葉が重なる。
鼻先と目尻がじわじわと熱くなっていくのを自覚するが、必死に堪えた。いま泣くのは卑怯なだけだ。呆気にとられている彼の、ソファの上に所在なく投げ出された手にも今はまだ触れられない。
口の中を噛んで自分を叱りつけ、改めて顔を上げアダムを見た。
「君に……君たちにしたことを、謝って許されるなんて思っていない。してしまったことは無かったことにならないんだ。でも、それでも……ごめん」
アダムの唇が微かに動く。ドクター、と呼んだのだと分かった。
それは責めるどころかまるでこちらを気遣うかのような響きだったが、首を振ってディランは続ける。
「……君を苦しめているのは、今も昔も僕だ。その罪を許してもらえるなんて、……許して欲しいとも思わない。僕のことはずっと、ずっと許さなくていいから」
この先を口にするのは更に怖い。
時計の秒針の音がいやに大きく聞こえる。握り込んだ指先が冷たくなり、震え出したのが嫌でも分かる。緊張で舌が乾き、もつれそうになる。言ってしまえば、全てが終わるかもしれない。奇跡に奇跡が重なってまた会えた目の前の存在を、今度こそ永遠に失うのかもしれない。
そんなもしもを想像すると、死んでしまったほうがましだとすら思えた。それでも、逃げないと決めたのだ。
カラカラの口を、やっとの思いで開く。
不安げに揺れる青い瞳をまっすぐに捉えて、ディランは言った。
「側にいて欲しい」
膝の上で握り込みすぎて痺れかけた指を解き、ソファに下ろす。アダムの手に触れそうで触れない距離まで近付けて、再び拳を固めて。
もう隠すことのできない願いをすべて口にする。
「ずっと……この先も、僕は君の側にいたい。君に側にいて欲しい」
「……ドク、ター」
呆然とした声は当たり前。
先に捨てたのはどちらだという話で、馬鹿にしていると思われても仕方がない。まして、許さなくていいと伝えたばかりなのだから。
——罪は、許してくれなくていい。だけど、せめて。
「そう願うことを、許して」
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2023/09/23……小説家になろう、日間ファンタジー 39位
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