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三章「噛み殺した願いを暴いて」
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「ジェッタの言ったこと、あまり深く考えないでください」
遊び疲れたのか帰宅途中から既に眠そうだったジェッタの世話を焼き、しっかりと寝かしつけたあと。
持ち帰りの仕事をリビングで広げていたディランのもとへ戻ってきたアダムは、目線を落としたままポツリとそう呟いた。
「……えっ? ジェッタ、の?」
「公園に行く前の話です」
突然すぎて一瞬なんのことを言われたのか分からなかった。
アダムに補足されてすぐにエレベーターホールでのやりとりを思い出したが、何とも反応がし難い。信頼感に満ちた無邪気な目と言葉を思い出し、息が苦しくなる。
守ってくれる、なんて。
自分が言われるに一番相応しくない言葉だと、目の前の彼が誰よりよく知っているのだから。
「……あれ、か。うん、……いや」
曖昧に言葉を濁し続けるしかできないディランを、アダムはどんな目で見ているだろう。とても直視できる気がしなくて、顔を上げられない。
アダムもしばらく何も言わなかった。時計の音だけがやたら大きく聴こえる。秒針がたっぷり二、三周はしたかもしれないタイミングになって、ようやく「ですから」と切り出してくれた。
「考えないでください。……俺については、ですが」
「……え」
襟首を掴んで押さえつけられているようだった重苦しさも忘れ、咄嗟に彼を見上げていた。
「自分がどれだけ、あなたとジェッタの側にいるには厄介な存在なのか。それくらいは当たり前に分かっています。【許可のない飼育】だけで犯罪ですからね。まして俺は言語を習得している個体です。ここが【楽園】ならいざ知らず、外では……殺処分対象でしょう」
リビングの入り口あたりに立ったまま近付いてこないアダムは、さしてこれといった表情を浮かべずにぽつぽつと言葉をこぼしていく。
ディランが思わずソファから立ち上がっても、彼は特に反応を示さなかった。
「ジェッタには、あなたのことは……昔お世話になった獣人だとしか話していません。あの子はあなたが俺に何をしたかは知らない。だからドクターのことをちゃんと信頼できたと、今日のやりとりで確信しました。そろそろ大丈夫ですね」
「……アダム?」
「ジェッタのことは守ってください。これからも。あなたが俺に、昔のことを申し訳ないと思うのなら……それだけは約束して欲しい」
やっとアダムが視線を床から引き剥がし、近くまで歩み寄ってきたディランを正面から見た。妙に透明な、凪いだ瞳だった。
再会してからずっと彼の奥から滲み出していた激情が、今は見えない。そのことが却ってディランの気持ちをざわつかせる。
「……アダム、君は」
「俺のことは守らなくていいんです」
カチ、と短針の進む音。
秒針は変わらず動いているはずなのに、そこで時が止まってしまったような錯覚に陥る。
「今後少しでも……何かあれば、俺とは無関係なふりをしてください。ヒトだったなんて知らなかったと、そう言ってください」
「……っなに、を……、アダム? 何で、急にそんな」
「急じゃないですよ。ずっと言っているでしょう?」
唐突に、その瞳の奥に青い炎が揺らめく。そんな気がしたと思った時には、実際に襟首を掴まれ引き寄せられていた。
怖いほどの造形美は相変わらず何の表情も浮かべていない。けれど、目は口ほどに物を言うとはよく言った。一見冷たく見える青は実は超高温の証なのだとも。
「あなたのお好きにどうぞ。——【楽園】に今すぐ俺を密告するのも、ご随意に」
低く囁かれた言葉に硬直する。アダムの視線が一瞬だけ、テーブルの上に置かれたままのディランの携帯電話を舐めた。
「左遷されたようなものとはいえ、あなたは【楽園】と完全に遮断されてはいないでしょう。いつでも連絡は取れる状態。違いますか?」
「……っ!」
「あなたのような甘い方は、真実も現実も突き付けられたまま放たれているのが一番苦しいでしょうからね。それが【楽園】の考える、俺たちを逃がしたあなたへの罰なのでしょうけど……」
悪趣味なものだ、と吐き捨てるアダム。
概ね、間違っていなかった。
彼らを逃がしたことが上層部に知れた時、ディランは最悪自分自身が「処分」されることも覚悟していた。覚悟というより、諦めのほうが的確かもしれない。
しかし養父でもある幹部がディランに下したのは【楽園】からの追放。
ごく普通の獣人たちの家庭に養子に入り、素性を隠して民間の病院で働けと言われた時には当時のディランはひどく困惑した。それのどこが罰なのか、まったく分からなかったからだ。
ディランがどう思おうが手続きは勝手に進む。
養父の知り合いらしいリス獣人のマイヤーズ夫妻が、ディランの新しい義理の両親となった。彼らは本当に何も知らず、ただ優しく温かくディランを受け入れた。血の繋がらない義兄弟たちも。最初は怖がっていた小さな姪もすぐに懐いてくれて、新しい職場の獣人たちも歓迎してくれた。
ディランは「ごく普通の家庭」「ごく普通の生活」を、ここで生まれて初めて知ることになる。
……知って、そして、苦しんだ。
【楽園】でヒトの子どもたちを使い潰して作り続けたワクチンや治療薬が、この優しい獣人たちにとっても欠かせないものなのだということに。
間違っていると思ったはずだった。
こんなことはもうしたくないと思ったはずだった。
だけど、この社会はもうヒトの犠牲無しでは成り立たないつくりなのだ。病院で使う薬も、義両親が購入する市販の薬もそのほとんどが、根本は【楽園】での開発を経ている。姪が受ける予防接種も、それが効かなかった時に役に立つ治療薬も元はといえばヒトの子どもたちの命でできている。
一度触れて輪に入れられて、大切だと思ってしまった「普通の獣人たち」。
彼らの生活を、命を支える仕組み。そんな積み木の最下層にヒトの命がある。今更それを引き抜いてしまえば、どうなる?
——じゃあ、どうしたらよかった?
——あの子たちを使い潰し続けることを、仕方ないと肯定するのが正しかった?
考えても考えても、答えは出ない。考えるたびに血を吐きそうな胸の痛みが迸る。
どちらかに振り切ることもできない半端者の自分には、確かにこれ以上ない罰だったと遅れてディランは気付いた。ましてアダムの言うとおり、かつて養父だった幹部や義理の妹だったネラともいつでも連絡が取れる状態にある。
「頭が冷えたらいつでもここへ」——そんな嘲笑まじりの幻聴がこだますほど、あからさまに。
遊び疲れたのか帰宅途中から既に眠そうだったジェッタの世話を焼き、しっかりと寝かしつけたあと。
持ち帰りの仕事をリビングで広げていたディランのもとへ戻ってきたアダムは、目線を落としたままポツリとそう呟いた。
「……えっ? ジェッタ、の?」
「公園に行く前の話です」
突然すぎて一瞬なんのことを言われたのか分からなかった。
アダムに補足されてすぐにエレベーターホールでのやりとりを思い出したが、何とも反応がし難い。信頼感に満ちた無邪気な目と言葉を思い出し、息が苦しくなる。
守ってくれる、なんて。
自分が言われるに一番相応しくない言葉だと、目の前の彼が誰よりよく知っているのだから。
「……あれ、か。うん、……いや」
曖昧に言葉を濁し続けるしかできないディランを、アダムはどんな目で見ているだろう。とても直視できる気がしなくて、顔を上げられない。
アダムもしばらく何も言わなかった。時計の音だけがやたら大きく聴こえる。秒針がたっぷり二、三周はしたかもしれないタイミングになって、ようやく「ですから」と切り出してくれた。
「考えないでください。……俺については、ですが」
「……え」
襟首を掴んで押さえつけられているようだった重苦しさも忘れ、咄嗟に彼を見上げていた。
「自分がどれだけ、あなたとジェッタの側にいるには厄介な存在なのか。それくらいは当たり前に分かっています。【許可のない飼育】だけで犯罪ですからね。まして俺は言語を習得している個体です。ここが【楽園】ならいざ知らず、外では……殺処分対象でしょう」
リビングの入り口あたりに立ったまま近付いてこないアダムは、さしてこれといった表情を浮かべずにぽつぽつと言葉をこぼしていく。
ディランが思わずソファから立ち上がっても、彼は特に反応を示さなかった。
「ジェッタには、あなたのことは……昔お世話になった獣人だとしか話していません。あの子はあなたが俺に何をしたかは知らない。だからドクターのことをちゃんと信頼できたと、今日のやりとりで確信しました。そろそろ大丈夫ですね」
「……アダム?」
「ジェッタのことは守ってください。これからも。あなたが俺に、昔のことを申し訳ないと思うのなら……それだけは約束して欲しい」
やっとアダムが視線を床から引き剥がし、近くまで歩み寄ってきたディランを正面から見た。妙に透明な、凪いだ瞳だった。
再会してからずっと彼の奥から滲み出していた激情が、今は見えない。そのことが却ってディランの気持ちをざわつかせる。
「……アダム、君は」
「俺のことは守らなくていいんです」
カチ、と短針の進む音。
秒針は変わらず動いているはずなのに、そこで時が止まってしまったような錯覚に陥る。
「今後少しでも……何かあれば、俺とは無関係なふりをしてください。ヒトだったなんて知らなかったと、そう言ってください」
「……っなに、を……、アダム? 何で、急にそんな」
「急じゃないですよ。ずっと言っているでしょう?」
唐突に、その瞳の奥に青い炎が揺らめく。そんな気がしたと思った時には、実際に襟首を掴まれ引き寄せられていた。
怖いほどの造形美は相変わらず何の表情も浮かべていない。けれど、目は口ほどに物を言うとはよく言った。一見冷たく見える青は実は超高温の証なのだとも。
「あなたのお好きにどうぞ。——【楽園】に今すぐ俺を密告するのも、ご随意に」
低く囁かれた言葉に硬直する。アダムの視線が一瞬だけ、テーブルの上に置かれたままのディランの携帯電話を舐めた。
「左遷されたようなものとはいえ、あなたは【楽園】と完全に遮断されてはいないでしょう。いつでも連絡は取れる状態。違いますか?」
「……っ!」
「あなたのような甘い方は、真実も現実も突き付けられたまま放たれているのが一番苦しいでしょうからね。それが【楽園】の考える、俺たちを逃がしたあなたへの罰なのでしょうけど……」
悪趣味なものだ、と吐き捨てるアダム。
概ね、間違っていなかった。
彼らを逃がしたことが上層部に知れた時、ディランは最悪自分自身が「処分」されることも覚悟していた。覚悟というより、諦めのほうが的確かもしれない。
しかし養父でもある幹部がディランに下したのは【楽園】からの追放。
ごく普通の獣人たちの家庭に養子に入り、素性を隠して民間の病院で働けと言われた時には当時のディランはひどく困惑した。それのどこが罰なのか、まったく分からなかったからだ。
ディランがどう思おうが手続きは勝手に進む。
養父の知り合いらしいリス獣人のマイヤーズ夫妻が、ディランの新しい義理の両親となった。彼らは本当に何も知らず、ただ優しく温かくディランを受け入れた。血の繋がらない義兄弟たちも。最初は怖がっていた小さな姪もすぐに懐いてくれて、新しい職場の獣人たちも歓迎してくれた。
ディランは「ごく普通の家庭」「ごく普通の生活」を、ここで生まれて初めて知ることになる。
……知って、そして、苦しんだ。
【楽園】でヒトの子どもたちを使い潰して作り続けたワクチンや治療薬が、この優しい獣人たちにとっても欠かせないものなのだということに。
間違っていると思ったはずだった。
こんなことはもうしたくないと思ったはずだった。
だけど、この社会はもうヒトの犠牲無しでは成り立たないつくりなのだ。病院で使う薬も、義両親が購入する市販の薬もそのほとんどが、根本は【楽園】での開発を経ている。姪が受ける予防接種も、それが効かなかった時に役に立つ治療薬も元はといえばヒトの子どもたちの命でできている。
一度触れて輪に入れられて、大切だと思ってしまった「普通の獣人たち」。
彼らの生活を、命を支える仕組み。そんな積み木の最下層にヒトの命がある。今更それを引き抜いてしまえば、どうなる?
——じゃあ、どうしたらよかった?
——あの子たちを使い潰し続けることを、仕方ないと肯定するのが正しかった?
考えても考えても、答えは出ない。考えるたびに血を吐きそうな胸の痛みが迸る。
どちらかに振り切ることもできない半端者の自分には、確かにこれ以上ない罰だったと遅れてディランは気付いた。ましてアダムの言うとおり、かつて養父だった幹部や義理の妹だったネラともいつでも連絡が取れる状態にある。
「頭が冷えたらいつでもここへ」——そんな嘲笑まじりの幻聴がこだますほど、あからさまに。
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