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序章
02
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『ドクター、これはなんですか?』
初めて傘というものを見た時、「あの子」は未知の道具に目を輝かせていた。
彼は生まれた時からずっと屋内しか知らない。ゆえに雨を経験したことがなく、傘など使う機会があるはずなかった。
他の子たちも興味はあるようだったが初めて見るものに触れるのも怖いのか、彼の後ろに隠れるばかり。青い目を晴れた海のようにキラキラと輝かせて傘を手に取り、使い方や他にも種類はあるのかなど訊ねてくるのは「あの子」だけだった。
——本当に、ヒトという生き物は自分たちと同等に賢く器用だったのだと。
——自分たち獣人と、たいして変わらないのだと。
彼と関わるたびにディランは思い知らされていた。
ならばいま自分が彼らにしていることは何なのだろう。許されないことなのではないか。あの頃のディランはそんな思いに押しつぶされそうになっていた。
楽園と、世間ではそう呼ばれている場所にいたにも拘らず。
【北の楽園】。獣人とヒトが仲良く暮らせる場所。
都市伝説上勝手にそう言われているにすぎないが、皮肉な方向で考えれば的を射た表現だったかもしれない。確かにあそこでは、獣人とヒトは笑顔を向け合っていた。「仲良く」していた。
その方法が、理由が、どんなに獣人だけに有利で勝手なものであったとしても。
『俺たちはお役に立てていますか?』
日に日に弱り、数を減らしていく子どもたち。その姿に耐えられなくなったのはいつからだろう。
それでも何も知らない無垢な彼らは、「あの子」は、そう言って笑いかけてくるから。心が切り裂かれるようで。だから。
だから、あの日————
「……えっ?」
辛うじて、アパートを通り過ぎるなどというヘマはしなかったディランだったが。
エレベーターを降りてすぐ目の前の自室の扉に手をかけたところで、ぐるぐる巡っていた思考がぴたりと止まった。
鍵が、開いている。
ぞわりと毛が逆立った。
家を出る時にもしかして閉め忘れてしまったのかと一瞬不安が過ぎったが、確かに鍵を回す音を聞いた記憶がある。誰かが不正な手段で鍵を開けて中に入ったとしか思えない。
「……、……」
落ち着けと自分に言い聞かせ、唾を飲み込んだ。
まだ、その誰かは中にいるだろうか。泥棒だとすれば、とっくにことを済ませて出ていってくれていればまだマシなほうだ。もしまだ中にいるのなら——確実に、ろくでもない目的で居座っているだろう。
最悪の事態も想定しつつ、ディランは音がしないよう気を付けながら恐る恐る扉を押し開けていった。半端なところで一度止め、様子を伺う。……特に、何も起こらない。
扉のすぐ向こうで誰かが息を潜めている可能性も考えたが、息遣いなどの些細な物音はこうも雨音が激しくてはかき消されてしまうだろう。埒があかない。ディランは一度大きく息を吸って、細くゆっくり吐き出した。
そしてわざと派手に思い切り扉を開く。
玄関、そしてここから見える範囲内に限っては誰もいない。電気がついている様子もなかった。
念のため武器がわりに手にしていたほうがいいかと、傘を玄関に置くのを躊躇う。後ろ手に扉を閉め、鍵はそのままにしておいた。いざという時すぐに飛び出せるようにだ。
雨の雫が滴る傘を右手に握りしめたまま、リビングへと慎重に足を運ぶ。
あまりにも静かだ。やはり、もう侵入者はやることを済ませて出て行ってしまったのだろうか。とすれば部屋はかなり荒らされているかもしれない——そんなことを考えながら、リビングに一歩踏み入った瞬間。
「おかえりなさい、ドクター」
凛とつめたい声が響いた。
次いで、パチンと頭上でライトが点灯する。急な眩しさに目が眩み、ディランの思考と同様に真っ白になった。
ある程度は成長した男の声、のように聞こえた。おそらく、覚えのある声ではないはずだ。なのに——ディランの心臓はどくどくと激しく脈打っていた。無意識に、傘を手放してしまうほどに。
ドクター、と。
声の主はそう呼んだ。
遠い記憶の中、無垢な笑顔とまっすぐこちらを見つめる青い目が蘇る。
当時はまだ幼く高かった声で、自分をそう呼んでいたのは……
「……大丈夫ですか?」
たっぷり時間が経ち、とっくに明るさにも目が慣れたはずなのに。微動だにできないディランへと「彼」は、そっと声をかけてきた。
首の横で括った長い金髪が肩を流れる。シルクにも似た艶髪の隙間から、平べったく小さな楕円状の独特な耳が覗く。
獣人とは全く異なる、つるりとした真白い肌。根本から異なるはずのこちらの美的感覚を以てしても、芸術的に整っていると本能で感じる美しい顔立ち。
「……、……アダム……?」
我知らず、その名を呼んでいた。満足そうに目を細め、彼は「はい」と肯定する。
思い出の中に秘めていた幼い「あの子」が。
空白の時間のぶんだけ成長した姿が、そこにはあった。
深海のように深く青い目と正面から視線が絡んだ瞬間、ディランは冗談抜きに膝から崩れ落ちる。
「ドクター、本当に大丈夫ですか?」
リビングの真ん中に立っていた彼——アダムが、形のいい眉を下げて歩み寄ってきた。
「確かにお久しぶりですけれど、そんなに驚かなくてもいいのに。幽霊などではありませんよ、俺は」
「っ……アダム、なのか……? 本当に……?」
「はい。あなたがよく知る【アダム】です」
それはまるで絵画のように完璧な、貼り付けた美麗な笑みで。
鍵が開いているのに気付いた時以上に総毛立ち、ディランは震える手で自身の膝を強く掴む。
「……ああ」
それを見たアダムが、合点がいったとでも言わんばかりに頷いた。操り糸にでも引っ張られたかのような、温度のない動きだった。
かつて彼が纏っていた優しく温かな空気は、ない。まったく。
理由など聞かずとも明白だ。
「驚いたというより、怯えているんですね。何の力も持たない、脆弱なヒトの俺に。獣人のあなたが」
すぐ目の前にアダムが膝をつく。
「俺に恨まれているかもしれない。その自覚はあるんですね、ドクター」
「っ」
息が止まる。獣人のそれに比べはるかに薄く脆い爪と皮膚に覆われたアダムの指先が、ディランの手に触れた。
久しぶりのヒトの感触。体温が急激に抜けていくような感覚に襲われる。
初めて傘というものを見た時、「あの子」は未知の道具に目を輝かせていた。
彼は生まれた時からずっと屋内しか知らない。ゆえに雨を経験したことがなく、傘など使う機会があるはずなかった。
他の子たちも興味はあるようだったが初めて見るものに触れるのも怖いのか、彼の後ろに隠れるばかり。青い目を晴れた海のようにキラキラと輝かせて傘を手に取り、使い方や他にも種類はあるのかなど訊ねてくるのは「あの子」だけだった。
——本当に、ヒトという生き物は自分たちと同等に賢く器用だったのだと。
——自分たち獣人と、たいして変わらないのだと。
彼と関わるたびにディランは思い知らされていた。
ならばいま自分が彼らにしていることは何なのだろう。許されないことなのではないか。あの頃のディランはそんな思いに押しつぶされそうになっていた。
楽園と、世間ではそう呼ばれている場所にいたにも拘らず。
【北の楽園】。獣人とヒトが仲良く暮らせる場所。
都市伝説上勝手にそう言われているにすぎないが、皮肉な方向で考えれば的を射た表現だったかもしれない。確かにあそこでは、獣人とヒトは笑顔を向け合っていた。「仲良く」していた。
その方法が、理由が、どんなに獣人だけに有利で勝手なものであったとしても。
『俺たちはお役に立てていますか?』
日に日に弱り、数を減らしていく子どもたち。その姿に耐えられなくなったのはいつからだろう。
それでも何も知らない無垢な彼らは、「あの子」は、そう言って笑いかけてくるから。心が切り裂かれるようで。だから。
だから、あの日————
「……えっ?」
辛うじて、アパートを通り過ぎるなどというヘマはしなかったディランだったが。
エレベーターを降りてすぐ目の前の自室の扉に手をかけたところで、ぐるぐる巡っていた思考がぴたりと止まった。
鍵が、開いている。
ぞわりと毛が逆立った。
家を出る時にもしかして閉め忘れてしまったのかと一瞬不安が過ぎったが、確かに鍵を回す音を聞いた記憶がある。誰かが不正な手段で鍵を開けて中に入ったとしか思えない。
「……、……」
落ち着けと自分に言い聞かせ、唾を飲み込んだ。
まだ、その誰かは中にいるだろうか。泥棒だとすれば、とっくにことを済ませて出ていってくれていればまだマシなほうだ。もしまだ中にいるのなら——確実に、ろくでもない目的で居座っているだろう。
最悪の事態も想定しつつ、ディランは音がしないよう気を付けながら恐る恐る扉を押し開けていった。半端なところで一度止め、様子を伺う。……特に、何も起こらない。
扉のすぐ向こうで誰かが息を潜めている可能性も考えたが、息遣いなどの些細な物音はこうも雨音が激しくてはかき消されてしまうだろう。埒があかない。ディランは一度大きく息を吸って、細くゆっくり吐き出した。
そしてわざと派手に思い切り扉を開く。
玄関、そしてここから見える範囲内に限っては誰もいない。電気がついている様子もなかった。
念のため武器がわりに手にしていたほうがいいかと、傘を玄関に置くのを躊躇う。後ろ手に扉を閉め、鍵はそのままにしておいた。いざという時すぐに飛び出せるようにだ。
雨の雫が滴る傘を右手に握りしめたまま、リビングへと慎重に足を運ぶ。
あまりにも静かだ。やはり、もう侵入者はやることを済ませて出て行ってしまったのだろうか。とすれば部屋はかなり荒らされているかもしれない——そんなことを考えながら、リビングに一歩踏み入った瞬間。
「おかえりなさい、ドクター」
凛とつめたい声が響いた。
次いで、パチンと頭上でライトが点灯する。急な眩しさに目が眩み、ディランの思考と同様に真っ白になった。
ある程度は成長した男の声、のように聞こえた。おそらく、覚えのある声ではないはずだ。なのに——ディランの心臓はどくどくと激しく脈打っていた。無意識に、傘を手放してしまうほどに。
ドクター、と。
声の主はそう呼んだ。
遠い記憶の中、無垢な笑顔とまっすぐこちらを見つめる青い目が蘇る。
当時はまだ幼く高かった声で、自分をそう呼んでいたのは……
「……大丈夫ですか?」
たっぷり時間が経ち、とっくに明るさにも目が慣れたはずなのに。微動だにできないディランへと「彼」は、そっと声をかけてきた。
首の横で括った長い金髪が肩を流れる。シルクにも似た艶髪の隙間から、平べったく小さな楕円状の独特な耳が覗く。
獣人とは全く異なる、つるりとした真白い肌。根本から異なるはずのこちらの美的感覚を以てしても、芸術的に整っていると本能で感じる美しい顔立ち。
「……、……アダム……?」
我知らず、その名を呼んでいた。満足そうに目を細め、彼は「はい」と肯定する。
思い出の中に秘めていた幼い「あの子」が。
空白の時間のぶんだけ成長した姿が、そこにはあった。
深海のように深く青い目と正面から視線が絡んだ瞬間、ディランは冗談抜きに膝から崩れ落ちる。
「ドクター、本当に大丈夫ですか?」
リビングの真ん中に立っていた彼——アダムが、形のいい眉を下げて歩み寄ってきた。
「確かにお久しぶりですけれど、そんなに驚かなくてもいいのに。幽霊などではありませんよ、俺は」
「っ……アダム、なのか……? 本当に……?」
「はい。あなたがよく知る【アダム】です」
それはまるで絵画のように完璧な、貼り付けた美麗な笑みで。
鍵が開いているのに気付いた時以上に総毛立ち、ディランは震える手で自身の膝を強く掴む。
「……ああ」
それを見たアダムが、合点がいったとでも言わんばかりに頷いた。操り糸にでも引っ張られたかのような、温度のない動きだった。
かつて彼が纏っていた優しく温かな空気は、ない。まったく。
理由など聞かずとも明白だ。
「驚いたというより、怯えているんですね。何の力も持たない、脆弱なヒトの俺に。獣人のあなたが」
すぐ目の前にアダムが膝をつく。
「俺に恨まれているかもしれない。その自覚はあるんですね、ドクター」
「っ」
息が止まる。獣人のそれに比べはるかに薄く脆い爪と皮膚に覆われたアダムの指先が、ディランの手に触れた。
久しぶりのヒトの感触。体温が急激に抜けていくような感覚に襲われる。
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