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〜オマケ後日談〜

転生ヒロインやる気出す  AI画アリ

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 『ドキ☆キュン魔法少女リーナ♡貴方のハート狙い撃ちしちゃうぞ☆』の魔術師ノインの幼馴染みのソニアっていう女の子は有名な商会のお嬢さん。

 魔力は無いけどツンデレのノインの唯一の理解者で幼馴染みっていう設定で育ちが良いので貴族程じゃ無いけど品のある清楚系お嬢様。


 でも眼の前の彼女は全ッ然違う。


 スタイルは抜群で華奢っていうより色っぽく見える、可愛いとは縁遠い。

 あのゲームの中に出てきたソニアさんも確かにスタイルは良かったけどさ、私服はキチンとしたお嬢様ワンピースだったし、制服は新人らしくキッチリ着てた。

 でも目の前でスタンさんに話しかける彼女はギルドの制服の襟を立てて、顔周りをシャープに見せて胸元は第2ボタンまで開いていて胸の谷間がちらりと見えるんだけど、首に掛かる金のチェーンとダイヤモンドみたいな透明な魔石で出来たY字ネックレスのチェーンが胸の間を一直線に通っていて、谷間の深さを余計に強調させてるの・・・ 

 周りの男性冒険者達もチラチラ彼女の方を意識してるのがよっく分かる。

 そいでもってその視線の先が彼女の首から胸周りですね? 女の私でも下から持ち上げて良いですか? って本人に許可を得ようと問いたくなる様な神がかったバストですもんね。

 ええ。分かります。

 チッどうせ貧乳寄りのバストサイズだよ悪かったねッ。
 どうせゲームヒロインあるあるだよッ・・・ コホン。


 で、その豊満なバストの下に続くウェストはぎゅうっと細くてさ、ヒップはタイトスカートのせいでプリンッと上向きなのがよく分かるのよね。


 でもね、聞いて? 顔がッ! 清楚系なのよ? はぁ?って思うでしょ? 


 そんな体型で勝負に来たら峰不二◯みたく、かっけ~、とか色っぽい~、とかって思うでしょ?


 全然そんな事なくて、色素の薄い白い肌に1つに肩辺りでまとめた水色の髪の毛は適度にウェーブしてるのがよく分かるし、瞳の色はグレーっぽい透き通る様なスカイブルーでくっきりした二重瞼でぱっちりしてる。 


 しかも垂れ目気味でアイドルみたいに睫毛フッサフサなの・・・ グハッ!


 スタンさんにこの人がタイプとか言われたら白旗を上げるしか無いっていうくらいには何もかもが真反対・・・。
 
 年齢はゲーム設定では私より3歳年上のはずだから22歳? 単にツンデレ魔術師のお姉さん的立ち位置だったから覚えてたのよね。


 目の前でわざと肩をスタンさんに近寄せて胸の谷間見せつけてますよねっ? ていう位は近寄って手に持ってる資料らしきものを確認をして貰ってるんだけど、マジで私だけ蚊帳の外って感じで居た堪れないんですけど?


 負けないけどねッ!


 前世でも別部署だからって遠慮なんかせずに、旦那に集る女子社員を押しのけてゲットしたんだからねッ! 


 人間の女なんかゴブリンキングやらオーガクイーンに比べたらちっとも怖くないもんねッ!



 フンスッ! と、ひっそり両手で握り拳をテーブル下で作るリーナ。







 因みに周りの男性達の視線が自分にも注がれていることには、全く注意を払って居ないのはお約束である。



×××



 「はぁ~、アレが例のノインの幼馴染みなの? 里奈と真反対だわ」


 ギルド宿舎の1階の窓から、覗いているのはソフィアである。
 何故かハート型のサングラスを掛けていて、スパイ? のような真っ黒い服の上下セットのパンツスーツで身を包んでいる。

 一方シルファ王子も似たようなもので、長い髪を一括りにしてポニーテールにしているが、2人共に髪色も瞳の色も若干暗くして変装中。


 「顔は清楚系でボディが峰不◯子は凄いわね~~」

 「何が凄いんだ?」

 「アンバランスさが魅力じゃない?」

 「何処がだ?」


 駄目だコイツという半目になり思わずシルファを見上げるソフィア。


 「いい? ぜーんぶトータルであのダイナマイトボディの上に色っぽい顔が付いてるって思ってよ?」


 妻の言葉に首を傾げる王太子。


 「百戦錬磨の徒花っぽくて、悪女っぽく見えるじゃない?」

 「・・・成る程」

 「でもあの人は顔がどう見ても清楚系、純情系っぽいでしょ? それであの魅惑のボディよ?」

 「・・・ 魅惑?」

 「顔で、あ~、男知らなさそう、お付き合いなんかしたことなさそうって思うじゃない? でもボディに目を移したら官能的。もう罠よね」

 「罠・・・」

 「俺がその熟れた身体を・・・ モガ」


 シルファに口を塞がれたのでソフィアは続きが言えなくなった。
















ソフィアたんお忍びスタイル♡
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