9 / 59
風紀委員長様は級友を招く(自室編)
しおりを挟む
ここの寮は、各部屋ごとに二人暮らしが基本だ。
生徒をどう組み合わせるかは、入学時にどのクラスに配属されるかでほぼ決まる。寮の部屋割りは、同じクラスの生徒同士でランダムに組み合わされるからだ。
この学園のクラスは、家柄や成績を基準にして、S―A―B―C―D―E―Fの順で、ランク付けされている為、近い価値観の者同士で暮らせるように配慮されている。
例えば、入学していきなりAクラスの者がFクラスの者と同室になるということは、まず有りえない。しかし入学当時と比べて片方のランクが著しく上下してしまった場合については、本人や同室者からの希望があれば部屋替えを申し出ることも出来る。そのまま継続で良いなら、異なるレベル同士でも、三年間同じ部屋で暮らすことも可能だ。
部屋の中はプライベートを守るために更に細かく区画割りされている。
生徒それぞれには完全防音の勉強部屋と寝室が与えられ、同室者が侵入できないように内側から鍵もかけられる。
二人でくつろげる共有リビングや、台所や風呂、洗面所も完備されている。
ただし各委員会で役職についた生徒や、裕福な家で学園に多額の寄付をしている者は、同室者無しでも部屋を使用できる特権が与えられる。つまりは二人用の部屋を好き勝手に独り占めできるのだ。
しかし更にその上をいく特権を与えられた生徒たちがいる。
それが生徒会メンバー全員と、風紀委員長と副委員長だ。
好成績さえ維持すれば授業もある程度は免除され、部屋も一般生徒とは一線を画した上層階が与えられる。生徒会・風紀専用のエレベーターでしか上がれない、セキュリティが最も強化されたエリアとなる。
俺としては、そんな大仰で寂しい階層には住みたくないのだが、風紀委員長という立場上、学園の方針には従わざるを得ない。
ちなみに、生徒会メンバーとは階が違うため、プライベートでは一切交流したことは無い。それに、この階に生徒会役員がうろついていれば、同じくこの階に住んでいる瑞貴が、問答無用で叩きだしてしまうだろう。瑞貴は病原菌のごとく生徒会を毛嫌いしている。
だから今回、瑞貴以外で誰かをこの部屋に招くのは初めてだ。
それも相手が生徒会長の如月だというのだから、どこか現実味のない不思議な感覚だった。
あれから瑞貴を説き伏せるのに、ずいぶん骨が折れたのだ。
まるで黒船を受け入れるような気分である。
「まあ適当にくつろいでくれ」
「ああ。邪魔する」
自分の部屋から宿泊に必要なものを持って、如月がやってきた。
ペリー来航だな。
「生徒会メンバーとは鉢合わせしなかったか?」
「ああ」
おそらく彼らは、明日の定例会資料を作成するために、今頃は生徒会室で血眼になっていることだろう。今朝から、大好きなはずの転校生を放置し、ずっと生徒会室にこもりきりだという情報はすでに入っている。まあ頑張れ。
「藤堂、服を着替えたいのだが……」
そういえば、如月も俺もまだ制服のままだった。
「ああ、俺も着替える。そっちの部屋が空いているからクローゼットも好き勝手に使用してくれて構わない。掃除もしてあるし、シーツも取り替えてある。共有部も自由に使ってくれ」
「助かる」
部屋で互いに普段着に着替え、再度リビングで合流する。
Tシャツにジーンズという、意外とラフな姿で現れた如月がなかなか新鮮だった。
「……おまえはまさかの黒ジャージか」
「悪いか。もう外には出ないし、これが一番楽なんだ」
「もっとこう……色気のある服はなかったのか。普段きっちりしてるんだから、鎖骨くらいサービスしてくれたっていいだろうに」
「おまえは本当にそういう冗談が好きだな。まあいい。それより夕飯はどうする? 自炊か、ルームサービスか……いっそ瑞貴に頼むか?」
「……おい待て。佐藤にだと? いつもそうなのか?」
「いつもではない。帰ってからも束縛したら可哀想だろう? 瑞貴は世話好きだから毎日来たいと申し出てはくれたが断った。この寮生活は、自立した暮らしを学ぶいい機会だと思っている。だから掃除や洗濯も自分でやっている」
「……それは驚きだ」
この学園の寮には、ホテル並みのオプションサービスが充実している。
金さえ出せば、掃除や洗濯・シーツ交換なども、定期的に頼むことが出来る。裕福な家の者はまず頼んでいる。如月もそうだろう。
「家事は人並みにこなせるようになったが、料理はあまり得意ではない。客に振る舞う程の腕ではないから、瑞貴に頼もうかルームサービスにするかでいま悩んでいる」
「……おまえさえ良ければ、作ってみてもらえないだろうか?」
「いいのか? あまりお勧めできないが……」
「おまえの手料理を是非食べてみたい。どんなにまずくなっても構わない。焦げようが胃が融けようが爆発しようが全部平らげてみせる。だから頼む」
「さすがにそこまで下手ではないぞ? レパートリーが少ないだけだ」
だがそんなに食いたいのなら、作ってやろうか。
役職持ちが作る料理が物珍しいのだろうか? ずいぶんと好奇心旺盛なやつだ。
「ならこれから作るから、好きに過ごしていてくれ」
とりあえずテレビをつけて、リモコンをテーブルに置いた。
「俺も手伝おうか?」
「最近仕事漬けでおまえも疲れているだろう? いいから客はゆっくりしていろ」
「……嫁に欲しいなあ」
「なにか言ったか?」
「いいや。ならそうさせてもらう。すまないな」
リビングキッチンなので、背中でテレビの音を聞きながら、冷蔵庫を開ける。
さてと……何を作ろうか。
「……なあ藤堂」
呼ばれたので振り返ると、テーブルに座った如月が、上機嫌な様子でこちらを眺めていた。なにがそんなに楽しいんだ? テレビがそんなに面白いのか?
「エプロンはしないのか?」
「そんなものない」
「つまんねえなあ。よし、今度持ってきてやる」
今度? コイツまた来る気か?
「……慣れ合うつもりはないと言ったはずだが?」
「生徒会長としてではなく、友人としてもう少し親交を温めたいだけだ」
「いつの間に、おまえとの間に友情が生まれていたんだ?」
「一緒にプリンを食った仲だろうが」
「……ふっ」
食堂でのコイツの顔を思い出して、つい笑ってしまった。
……本当にまずそうに食ってたなあ。
如月が甘いモノ嫌いだということを、俺はあのとき初めて知ったのだ。
確かに、プリンを食べたことで、ふたりの距離は近づいたのかもしれない。
ほんの少しだけどな?
生徒をどう組み合わせるかは、入学時にどのクラスに配属されるかでほぼ決まる。寮の部屋割りは、同じクラスの生徒同士でランダムに組み合わされるからだ。
この学園のクラスは、家柄や成績を基準にして、S―A―B―C―D―E―Fの順で、ランク付けされている為、近い価値観の者同士で暮らせるように配慮されている。
例えば、入学していきなりAクラスの者がFクラスの者と同室になるということは、まず有りえない。しかし入学当時と比べて片方のランクが著しく上下してしまった場合については、本人や同室者からの希望があれば部屋替えを申し出ることも出来る。そのまま継続で良いなら、異なるレベル同士でも、三年間同じ部屋で暮らすことも可能だ。
部屋の中はプライベートを守るために更に細かく区画割りされている。
生徒それぞれには完全防音の勉強部屋と寝室が与えられ、同室者が侵入できないように内側から鍵もかけられる。
二人でくつろげる共有リビングや、台所や風呂、洗面所も完備されている。
ただし各委員会で役職についた生徒や、裕福な家で学園に多額の寄付をしている者は、同室者無しでも部屋を使用できる特権が与えられる。つまりは二人用の部屋を好き勝手に独り占めできるのだ。
しかし更にその上をいく特権を与えられた生徒たちがいる。
それが生徒会メンバー全員と、風紀委員長と副委員長だ。
好成績さえ維持すれば授業もある程度は免除され、部屋も一般生徒とは一線を画した上層階が与えられる。生徒会・風紀専用のエレベーターでしか上がれない、セキュリティが最も強化されたエリアとなる。
俺としては、そんな大仰で寂しい階層には住みたくないのだが、風紀委員長という立場上、学園の方針には従わざるを得ない。
ちなみに、生徒会メンバーとは階が違うため、プライベートでは一切交流したことは無い。それに、この階に生徒会役員がうろついていれば、同じくこの階に住んでいる瑞貴が、問答無用で叩きだしてしまうだろう。瑞貴は病原菌のごとく生徒会を毛嫌いしている。
だから今回、瑞貴以外で誰かをこの部屋に招くのは初めてだ。
それも相手が生徒会長の如月だというのだから、どこか現実味のない不思議な感覚だった。
あれから瑞貴を説き伏せるのに、ずいぶん骨が折れたのだ。
まるで黒船を受け入れるような気分である。
「まあ適当にくつろいでくれ」
「ああ。邪魔する」
自分の部屋から宿泊に必要なものを持って、如月がやってきた。
ペリー来航だな。
「生徒会メンバーとは鉢合わせしなかったか?」
「ああ」
おそらく彼らは、明日の定例会資料を作成するために、今頃は生徒会室で血眼になっていることだろう。今朝から、大好きなはずの転校生を放置し、ずっと生徒会室にこもりきりだという情報はすでに入っている。まあ頑張れ。
「藤堂、服を着替えたいのだが……」
そういえば、如月も俺もまだ制服のままだった。
「ああ、俺も着替える。そっちの部屋が空いているからクローゼットも好き勝手に使用してくれて構わない。掃除もしてあるし、シーツも取り替えてある。共有部も自由に使ってくれ」
「助かる」
部屋で互いに普段着に着替え、再度リビングで合流する。
Tシャツにジーンズという、意外とラフな姿で現れた如月がなかなか新鮮だった。
「……おまえはまさかの黒ジャージか」
「悪いか。もう外には出ないし、これが一番楽なんだ」
「もっとこう……色気のある服はなかったのか。普段きっちりしてるんだから、鎖骨くらいサービスしてくれたっていいだろうに」
「おまえは本当にそういう冗談が好きだな。まあいい。それより夕飯はどうする? 自炊か、ルームサービスか……いっそ瑞貴に頼むか?」
「……おい待て。佐藤にだと? いつもそうなのか?」
「いつもではない。帰ってからも束縛したら可哀想だろう? 瑞貴は世話好きだから毎日来たいと申し出てはくれたが断った。この寮生活は、自立した暮らしを学ぶいい機会だと思っている。だから掃除や洗濯も自分でやっている」
「……それは驚きだ」
この学園の寮には、ホテル並みのオプションサービスが充実している。
金さえ出せば、掃除や洗濯・シーツ交換なども、定期的に頼むことが出来る。裕福な家の者はまず頼んでいる。如月もそうだろう。
「家事は人並みにこなせるようになったが、料理はあまり得意ではない。客に振る舞う程の腕ではないから、瑞貴に頼もうかルームサービスにするかでいま悩んでいる」
「……おまえさえ良ければ、作ってみてもらえないだろうか?」
「いいのか? あまりお勧めできないが……」
「おまえの手料理を是非食べてみたい。どんなにまずくなっても構わない。焦げようが胃が融けようが爆発しようが全部平らげてみせる。だから頼む」
「さすがにそこまで下手ではないぞ? レパートリーが少ないだけだ」
だがそんなに食いたいのなら、作ってやろうか。
役職持ちが作る料理が物珍しいのだろうか? ずいぶんと好奇心旺盛なやつだ。
「ならこれから作るから、好きに過ごしていてくれ」
とりあえずテレビをつけて、リモコンをテーブルに置いた。
「俺も手伝おうか?」
「最近仕事漬けでおまえも疲れているだろう? いいから客はゆっくりしていろ」
「……嫁に欲しいなあ」
「なにか言ったか?」
「いいや。ならそうさせてもらう。すまないな」
リビングキッチンなので、背中でテレビの音を聞きながら、冷蔵庫を開ける。
さてと……何を作ろうか。
「……なあ藤堂」
呼ばれたので振り返ると、テーブルに座った如月が、上機嫌な様子でこちらを眺めていた。なにがそんなに楽しいんだ? テレビがそんなに面白いのか?
「エプロンはしないのか?」
「そんなものない」
「つまんねえなあ。よし、今度持ってきてやる」
今度? コイツまた来る気か?
「……慣れ合うつもりはないと言ったはずだが?」
「生徒会長としてではなく、友人としてもう少し親交を温めたいだけだ」
「いつの間に、おまえとの間に友情が生まれていたんだ?」
「一緒にプリンを食った仲だろうが」
「……ふっ」
食堂でのコイツの顔を思い出して、つい笑ってしまった。
……本当にまずそうに食ってたなあ。
如月が甘いモノ嫌いだということを、俺はあのとき初めて知ったのだ。
確かに、プリンを食べたことで、ふたりの距離は近づいたのかもしれない。
ほんの少しだけどな?
42
お気に入りに追加
1,529
あなたにおすすめの小説
誰からも愛されない悪役令嬢に転生したので、自由気ままに生きていきたいと思います。
木山楽斗
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢であるエルファリナに転生した私は、彼女のその境遇に対して深い悲しみを覚えていた。
彼女は、家族からも婚約者からも愛されていない。それどころか、その存在を疎まれているのだ。
こんな環境なら歪んでも仕方ない。そう思う程に、彼女の境遇は悲惨だったのである。
だが、彼女のように歪んでしまえば、ゲームと同じように罪を暴かれて牢屋に行くだけだ。
そのため、私は心を強く持つしかなかった。悲惨な結末を迎えないためにも、どんなに不当な扱いをされても、耐え抜くしかなかったのである。
そんな私に、解放される日がやって来た。
それは、ゲームの始まりである魔法学園入学の日だ。
全寮制の学園には、歪な家族は存在しない。
私は、自由を得たのである。
その自由を謳歌しながら、私は思っていた。
悲惨な境遇から必ず抜け出し、自由気ままに生きるのだと。
二人の公爵令嬢 どうやら愛されるのはひとりだけのようです
矢野りと
恋愛
ある日、マーコック公爵家の屋敷から一歳になったばかりの娘の姿が忽然と消えた。
それから十六年後、リディアは自分が公爵令嬢だと知る。
本当の家族と感動の再会を果たし、温かく迎え入れられたリディア。
しかし、公爵家には自分と同じ年齢、同じ髪の色、同じ瞳の子がすでにいた。その子はリディアの身代わりとして縁戚から引き取られた養女だった。
『シャロンと申します、お姉様』
彼女が口にしたのは、両親が生まれたばかりのリディアに贈ったはずの名だった。
家族の愛情も本当の名前も婚約者も、すでにその子のものだと気づくのに時間は掛からなかった。
自分の居場所を見つけられず、葛藤するリディア。
『……今更見つかるなんて……』
ある晩、母である公爵夫人の本音を聞いてしまい、リディアは家族と距離を置こうと決意する。
これ以上、傷つくのは嫌だから……。
けれども、公爵家を出たリディアを家族はそっとしておいてはくれず……。
――どうして誘拐されたのか、誰にひとりだけ愛されるのか。それぞれの事情が絡み合っていく。
◇家族との関係に悩みながらも、自分らしく生きようと奮闘するリディア。そんな彼女が自分の居場所を見つけるお話です。
※この作品の設定は架空のものです。
※作品の内容が合わない時は、そっと閉じていただければ幸いです(_ _)
※感想欄のネタバレ配慮はありません。
※執筆中は余裕がないため、感想への返信はお礼のみになっておりますm(_ _;)m
壁の花令嬢の最高の結婚
晴 菜葉
恋愛
壁の花とは、舞踏会で誰にも声を掛けてもらえず壁に立っている適齢期の女性を示す。
社交デビューして五年、一向に声を掛けられないヴィンセント伯爵の実妹であるアメリアは、兄ハリー・レノワーズの悪友であるブランシェット子爵エデュアルト・パウエルの心ない言葉に傷ついていた。
ある日、アメリアに縁談話がくる。相手は三十歳上の財産家で、妻に暴力を働いてこれまでに三回離縁を繰り返していると噂の男だった。
アメリアは自棄になって家出を決行する。
行く当てもなく彷徨いていると、たまたま賭博場に行く途中のエデュアルトに出会した。
そんなとき、彼が暴漢に襲われてしまう。
助けたアメリアは、背中に消えない傷を負ってしまった。
乙女に一生の傷を背負わせてしまったエデュアルトは、心底反省しているようだ。
「俺が出来ることなら何だってする」
そこでアメリアは考える。
暴力を振るう亭主より、女にだらしない放蕩者の方がずっとマシ。
「では、私と契約結婚してください」
R18には※をしています。
婚約破棄が始まる前に、割と早急にざまぁが始まって終わる話(番外編あり)
雷尾
BL
魅了ダメ。ゼッタイ。という小話。
悪役令息もちゃんと悪役らしいところは悪役しています多分。
※番外編追加。前作の悪役があんまりにも気の毒だという人向け
来世で独身貴族ライフ楽しんでたら突然子持ちになりました〜息子は主人公と悪役令息〜
こざかな
BL
生まれたときから自分の前世を漠然と知っていたレイラ。
前世で婚約者に逃げられたことで女性不信になり、結婚をしないためわざと太ったりとヒキニートを拗らせていたことが仇となり、突然1人の子どもを養子にさせられド田舎の屋敷に飛ばされることになった。
しかし、息子となった子どもの名前を聞いたことで忘れていた前世の記憶が甦り、好きだった乙女ゲームの世界に転生したことを知る。
そしてこの子どもが後の悪役令息であることを思い出す。
「どうせ既に俺はレイラであってレイラじゃない。なら、この子をめちゃくちゃいい子に育てれば破滅しないはず!」
その思いを胸に、立派な息子を育てる決心をしたレイラだったのである......という異世界転生物です。
ド田舎に行って今度は主人公を拾います。独身だけど息子が2人に増えます。そして(ここまではまだ多分)健全に育てます。
養父←←息子たち&その他
の総愛され総受けです。
男同士で結婚します。本編ルートは結婚はするけど総受け(相手は多いよ)で進みますが、相手固定ルートも余裕があれば書く予定です。
なので3pなど注意です。
エロは序盤では時々軽めのが入ります。
イケメン俳優は万年モブ役者の鬼門です2
はねビト
BL
地味顔の万年脇役俳優、羽月眞也は2年前に共演して以来、今や人気のイケメン俳優となった東城湊斗になぜか懐かれ、好かれていた。
誤解がありつつも、晴れて両想いになったふたりだが、なかなか順風満帆とはいかなくて……。
イケメン俳優×地味顔モブ俳優の芸能人BL。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる