風紀委員長様は今日もお仕事

ここまでの主な登場人物

●生徒会

○如月青葉（きさらぎあおば）
　役職は生徒会会長。学年クラスは３―Ｓ。身長は百八十四センチ。
　校内では、【如月様】または【会長様】と呼ばれている。学園で最多人数を誇る親衛隊を持つが、如月は親衛隊を毛嫌いしていて態度も冷たい。
　【抱かれたい男ランキング】では不動の一位だが、【抱きたい男ランキング】では圧倒的な攻めフェロモンが仇となり圏外。
　成績は常に一位か二位。油断すると風紀委員長にしてやられる。
　学園の支配者。帝王。俺様。超が付くほどの自信家だが、容姿も成績も財力もカリスマ性もトップクラスなため周囲はぐうの音も出ない。遊び人だがやるときはやる人。
　家柄は如月財閥の一人っ子。この学園の理事長よりもずっと権力もありお金持ち。
　容姿はスタイル抜群な壮絶男前。自分を飾り立てることを好まず、髪も染めず黒髪黒瞳でピアスも何も付けていない。しかし身の回りにある物や服装は、センス抜群で常に最上級な男。
　気分次第で男も女も食い散らかしてはいるが、誰でもいいというわけではない。攻め属性。ただ本命の藤堂には奥手でヘタレ。精力絶倫。

〇塚崎伊織（つかさきいおり）
　役職は生徒会副会長。学年クラスは２―Ｓ。身長は百七十五センチ。
　校内では【副会長様】または【伊織様】と呼ばれている。親衛隊持ち。
　【抱きたい男ランキング】は不動の一位。【抱かれたい男ランキング】では九位。
　成績は常に学年一位。実はかなりの負けず嫌いなため、自室でコツコツ勉強している。
　学園の高嶺の花的存在。常に敬語。優雅で優しげな微笑みを浮かべてはいるが、時折策謀家な一面も垣間見せる為、一部の生徒には腹黒副会長様として怖れられている。
　家柄も良く、容姿は中性的で美しくいつも毅然としている。何をするにも背筋がシャンと伸びている。髪の毛はサラッサラで良い匂いがする。
　校内で浮いた噂もなく異性愛者だと思われていたが、今回同性の転校生を好きになったことで、男性も恋愛対象になることが判明。親衛隊含め周囲をざわつかせている。

●風紀委員会

○藤堂玲一（とうどうれいいち）
　この物語の主人公。
　役職は風紀委員会委員長。学年クラスは３―Ｓ。身長は百八十センチ。
　校内では【藤堂様】または【風紀委員長様】と呼ばれている。風紀委員のため親衛隊は持っていない。
　【抱かれたい男ランキング】では不動の二位。親衛隊の組織票が無くとも、会長と僅差の二位を毎回キープしている人気者。票数は三位以下を大きく突き放している。【抱きたい男ランキング】でも、滲みだす色気が仇となり七位に入っている。
　成績は一位か二位。トップじゃなくても大して気にしない。
　常に冷静でゆったり構えている司令官的な雰囲気で、下僕志願者が後を絶たない。獲物を壁際に追い詰め、壁ドンや顎クイなどの攻め技を無自覚に放つ。気に入った者は愛でて苛めたくなるタイプ（主に瑞貴）。結構面倒臭がりで天然。実は甘党。
　容姿は全体的に色素が薄く息をのむほどの美形。麗しさが先に立つ男前。清潔感重視でいつも身だしなみはキチッと整えている。
　家柄は如月家と匹敵するほどの権力を有している。本人は共学の普通高校に進学予定だったが、父親の策略によりこの学園に入学させられた。父親に溺愛されている。
　根っからの異性愛者。女性しか抱いたことは無い。同性愛を否定はしないが完全に他人事だと思っているため、如月から口説かれても冗談だと受け止めている。

○佐藤瑞貴（さとうみずき）

　役職は風紀委員会副委員長。学年クラスは２―Ｓ。身長は百七十六センチ。
　校内では、【瑞貴様】と呼ばれている。風紀委員のため親衛隊は持っていない。
　【抱きたい男ランキング】では四位。成績は常にトップクラス。
　風紀委員長の側近でかなりの切れ者。常に敬語で話す毒舌家。学園の風紀を乱して自分の仕事を増やす人間には容赦しない。藤堂に刃向う者には倍返し。何かと偉そうでチャラい生徒会役員がとにかく目障りで大嫌い。向こうもそれを分かっていて、顔を合わせれば嫌味をぶつけ合う間柄となっている。人目が有ろうが無かろうが、生徒会長相手でも正面切って喧嘩をしかける怖いもの知らず。生徒会と風紀委員が対立していると噂されるのは、瑞貴の態度による影響力が大きい。
　上品な顔に似合わず好戦的な性格。風紀委員長の右腕として評判も高く、腕っぷしも強いため、生徒たちにはかなり怖れられているが、肝心の風紀委員長にはペット扱いされ日々こき使われている。
　委員長のお世話係筆頭。御庭番。藤堂にしかなつかない綺麗な飼い猫。たまに逆らってはお仕置きされている。普段は藤堂を「あなた」と呼ぶが、怒ると「あんた！」呼ばわりする。手先が器用で裁縫も料理も上手。
　家柄は藤堂家の親戚筋とされている。
　気が強そうな凛とした上品な面差し。薄茶色の瞳。
　一応は異性愛者だが、恋愛よりもとにかく藤堂玲一至上主義。