選択

プランツ

文字の大きさ
上 下
1 / 1

選択

しおりを挟む
みんな私に向かってあなたの好きなようにしなさい、あなたの人生なんだから、あなたは何でもできる、後悔しないように生きなさいって言うの。
だけれど、皆自分が後悔しているからそういうこと言うだけで具体的なことは何にも言わないの。
これってひどくない。そんなこと言われたってあたしやりたいことなんてないし、後悔しない生き方なんて分からないのよ。一体どうすりゃいいってのよ。
あぁ、確かにひどい話だ。
だけど、君は今小さな一歩を踏み出している。これは案外大きなことだぜ。
まぁ申し訳ないけど、こう言っておきながらもし僕に何か期待されても僕には君の人生を導く力なんてものはないから、そこは勘弁してくれよ。
でも、君の助けになるかも知れないことは言ってあげられるかも知れない。さっきの小さな一歩のように。まぁ、君がそれについて助けと思うかどうかは別として。
ただ、僕はこのまま悩むだけじゃなくて、模索もしてみるといいと思う。悩むだけで終わってもいいと思うのだけれど、模索もしてみるといいと思うよ。
ま、模索しても全くもって人生のヒントを得たようで得られない事なんてざらにあるけどね。
具体的な助けじゃなくて悪いね。
でもね、具体的だと間違った方向性に行くから許してくれよ。
悩むだけじゃなくて、模索する…。
あぁ、そうだ。人生って意外とそういもんだからさ。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

就職面接の感ドコロ!?

フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。 学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。 その業務ストレスのせいだろうか。 ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。

モカ

ミユー
現代文学
猫カフェで出逢った男女の物語。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

校長先生の話が長い、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。 学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。 とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。 寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ? なぜ女子だけが前列に集められるのか? そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。 新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。 あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。

毒にも薬にもならぬ短編保管倉庫

黒い白クマ
現代文学
短編をぶち込む場所。概ね現代舞台。時々SF,ファンタジー,BL,GLなどを含む。雑食の方向け。 ※大抵pixivと小説家になろうとカクヨムと重複投稿です。

ウクレレ

ミユー
現代文学
失恋して時間をもてあますようになった遥香は習い事を始める。その先に出逢いが……。

今があるから

ミユー
現代文学
クリスマスに予定のない女性にカレシができた。 クリスマスの予定も埋まり、しあわせな日々を過ごしていたが......。

処理中です...