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3章 辺境の地ライムライトへ
17、二人は幼女に叱られる
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悪い夢を見ていた気がする。
「ん……?」
ふと目を開けると、唇をとがらせて目を閉じた、いわゆるキス待ち顔をしたレオンハルトの顔が至近距離にあった。
「な、な、な…………
何しようとしてやがんだこの変態ッーー!!」
ぎゅっと拳を握りしめた僕はレオンハルトに向けて強烈なパンチを繰り出した。完全に油断していたのか避けられることもなく、綺麗に顎を直撃する。
「ぶへらっ!」
奇妙な叫び声をあげてレオンハルトの身体が盛大に後ろへと倒れていった。何か夢を見ていたような気がするが、レオンハルトのせいで内容をすっかり忘れてしまった。
「あれ? おじちゃん、おねんねしちゃったの?」
かわいらしい女の子の声がしたので目を遣ると、僕たちの斜め後ろにリリィがちょこんと座っていた。リリィの隣には母親のマリオンとミレーヌがぐったりと横たわっている。
「……っ!!」
一瞬、二人が死んでいるのかと思って焦ったけれど、すぐに二人の胸が規則正しく上下しているのに気が付いた。
「ああよかった、みんな無事で」
見たところ自分も含め、全員大きな怪我はなさそうだとほっと胸を撫で下ろした。そのタイミングで、倒れていたレオンハルトが腹筋を使ってばね仕掛けの人形のように飛び起きた。
「あーービビった。おいケイ、いきなり殴んじゃねぇよ痛えなあ」
「び、び、びっくりしたのはこっちだよ! いきなり起き上がらないでくれる!?」
せっかく全員が無事だと知って気を抜いたところだったのに。声と動きの大きさに心臓が止まるかと思った。
「それに意識がないのに勝手に人の唇を奪おうとするなんてどういうつもり!? この野獣っ!!」
殺気を込めて睨みつけたのにレオンハルトの顔色が変わることはなかった。数々の修羅場を潜っている向こうにしてみれば、僕の殺気なんてかわいらしいものでしかないのだろう。いつかはレオンハルトの足を竦ませるような殺気、冒険者風に言うと威圧を出せるようになりたい。
「ほら、絵本なんかじゃお姫様は王子様のキスで起きるっていうのが定番じゃねえか。お前、全然起きる気配がねえから、試してやろうかと思ってさ」
「はあ? 誰が王子様だよ。レオンハルトさんは見るからに王子様じゃなくて山賊の頭だろ」
自分はお姫様って柄じゃないし、レオンハルトに至っては髪型や体格のせいなのか、裏社会を牛耳っていそうな雰囲気を醸し出している。
「誰が山賊の頭だよ。そんなキスくらいで怒んなって。もうとっくに俺とお前はでぃーぷなキスを済ませた仲じゃねえか」
「ねえちょっと、子供の前でなに言い出すの!?」
「あはははは~~」
胸ぐらを掴んでがくがく揺すると、レオンハルトの身体も一緒にかくかくと揺れた。僕たちの応酬を見ていたリリィは大きな目をぱちくりさせて小さく首を傾げた。
「おにいちゃんとおじちゃん、ケンカしてるの? なかよくしないとダメなんだよ」
僕たちはリリィにゆびをさされて「めっ!」という可愛らしいお叱りを受けた。小さくて無邪気な子供には誰も勝つことはできないということがよく分かった。
「ところでここは……あの異空間の中だろ? なんでこんなところに……」
掴んでいた手を離し、落ち着いて周りを見渡すと、すぐに自分たちがどこにいるか見当がついた。この場所には以前入ったことがあるからだ。だだっ広くて何もない、箱の中のような真っ白な空間。レオンハルトと初めて戦った、そして僕が閉じ込められた場所だ。
「そう。ここは『アーカーシャ』中だ。前にも確か説明したと思うが創ったのは無属性の空間魔術師白銀ってヤツだ。そいつはニホンからの『落ち人』でな。なんでもこの『アーカーシャ』ってのは向こうの言葉で<全てのものが存在するのに何も妨げるものがない虚空の世界>って意味があるんだとよ」
「へえ。道理で聞いたことがない言葉だと思った」
この『アーカーシャ』はそのアルギュロスという人が創造魔法で創ったとのこと。創造魔法はその名の通り、今までになかったまったく新しい魔法を創ったり、既存の魔法を組み合わせて新たな魔法を創ることができる高等魔法。使い手は滅多にいないと聞いている。
それにしてもニホンの『落ち人』の名前は、レイジ、ヒナタ、ユキヤ、ジュンイチロウ、シュウヘイ……他にもいくつか知っているけれど(※おまけ参照)、そのどれとも違う響きだ。アルギュロスさんっていったいどんな人なんだろう……?
「一時避難するために俺が全員をこの中へ入れたんだよ。外は魔力の霧が立ち込めていて危険なんでな、
「危険って?」
「んーー、詳しい説明の前に確認したいんだが。お前、三人を助けに森に入ってから、ここで目覚めるまでのこと、どこまで覚えてる?」
「え……? んっと、だんだん濃くなってくる霧の中で、何か聞こえた気がして、立ち止まって……」
糸を手繰るように記憶を探っても、それ以上のことはまさに霧の中のいるようで全く覚えていなかった。
「そうか」
何も覚えてないと言うと、レオンハルトがどこか安心したようにほっと胸を撫で下ろした。思い出してはいけないような酷いことを僕がしでかしてしまったのかもしれない。僕は胸の奥に僅かに残るしこりのようなものからそっと目を逸らした。
「この霧は幻想種の魔物『幻影』が作り出したモンでな。そいつは霧の中に迷い込んだ者に幻覚を見せて同士討ちをさせるってぇ厄介なヤツだ」
「つまり……僕たちは外で同士討ちをし合ってたってこと? それをレオンハルトさんが止めてここに運んだ、と」
「ああ、そういうこった。倒して脱出するにしても、『幻影』にはその名の通り肉体がねえから殴ったり斬ったりっていう物理攻撃が効かねえ。俺の火属性の魔法は霧に対して全く役に立たねえし、森を燃やしちまうのも拙いし。どうにも手詰まりでな」
魔法属性が火で、物理攻撃を主とした攻撃手段を用いるレオンハルトにとって『幻影』は苦手な相手だろう。
「対処法は?」
「聖属性魔法か光属性魔法で本体を浄化、あとは広範囲の風属性魔法で霧を全部吹っ飛ばすか。お前、風の魔法も使えるよな?」
「一応は。威力はそんなにないよ」
氷属性の僕は風属性と水属性の両方に適性はあるけれど、威力はどちらかというと水属性魔法の方が強い。僕の魔力全部を十とすれば、水が六で風が四だ。霧を全て吹き飛ばせるほどの強力な風属性魔法が使えるかと言われると、首を傾げるしかない。
「詠唱しても吹き飛ばせるのは多分、全体の三分の一くらい……?」
大きな魔法を使うには長い詠唱が必要になる。ただ、霧の中で長い詠唱なんてしていたら、再び『幻影』に幻覚を見せられてしまう。詠唱中は自分の周りに結界を張るのはどうだろう。でも結界と風属性魔法、二つの魔法を同時に行使するのは至難の業だ。できない事はないけれど、繊細な魔力操作とふたつ分の魔力量が必要になる。
ただでさえ水属性魔法に比べ風属性魔法の方が威力が弱いのに、結界と風属性魔法の両方を使うとさらに威力が落ちる。
それならば僕が半端な魔法を行使するより、風属性に特化したベリウスに助けを求めて外から霧を払ってもらう方がいいと思う。
問題は幻覚を見せるこの霧の中、誰が野営地まで戻るかだが、結界魔法を詠唱のときではなく、助けを呼びに行く時だけ自分の周りに張ればいい。ただし、今自分がどこにいるのか、野営地がどこにあるのかが分からない。
もしくは『状態異常』に耐性があるレオンハルトなら幻覚を見せられずに助けを呼びに行くことができるのではないだろうか。
「僕たちをここまで運んだって事はレオンハルトさんは幻覚を見なかったということでいいんだよね?」
「ああ。幻覚を見せられることはなかったな」
「野営地の場所は分かる?」
「だいたいの方角は。魔力霧のせいで『探索』や『オートマッピング』なんかの地図系魔法は使えねえが、俺が動いた痕跡があっちこっちに残ってる。それを辿れば戻れると思うぜ」
霧の中に入ってすぐに幻覚を見せられた僕とは違い、僕たちを探し、見つけ、『アーカーシャ』を展開し、全員を運んだレオンハルトの足跡や下草の踏み跡などの痕跡は深く立ち込めた霧の中でも見つける事は可能だろう。
「ならまずはミレーヌさんが起きたらベリウスさんがこの霧を吹き飛ばす上級魔法が使えるのかを確認。そのあとレオンハルトさんに野営地まで戻ってもらってベリウスさんに魔法を撃ってもらう、という流れでいいですか? 幸い彼は結構な使い手のようでしたし」
ここに来る前にベリウスが使っていた魔法は風属性の中級魔法『風の聖域』だった。あれが使えるのはそこそこ高位の魔術師だと想像がつく。おそらく風属性魔法だけに限定したら僕よりも威力がある魔法が使えるはずだ。
とりあえずレオンハルトに動いてもらうのは、ベリウスの力量をミレーヌに確認してからだ。
一度立ち上がり、大きく伸びをして再びどかっと床に座り込む。床は冷たくて固く、もちろん座り心地は悪い。椅子か、もしくはふかふかのクッションが欲しい。
それを見越したレオンハルトが僕を膝の上に乗せようとしてきたので、ありがたく腹をワンパンして遠慮し、代わりに疲れたのかウトウトしはじめたリリィを乗せた。するとすぐにリリィはレオンハルトの胸に身体を預けて本格的に寝入ってしまった。
手を伸ばして起こさないように優しくリリィの頭を撫でる。まっすぐでサラサラの髪は絹の手触り。母親のマリオンに似たんだろう。
撫でてしばらく髪の手触りを楽しんでいると、不意に一瞬、リリィの全身が真っ赤に染まったような気がした。まばたきをすると、その色はすぐに消えてしまったけれど、何となく僕が触ってはいけないような気がしてさっと手を離す。
「リリィちゃんはどんな幻覚を見せられたのかな」
気持ちを取り繕うように疑問に思っていたことを口にすると、レオンハルトは僕の代わりにリリィの頭を撫ではじめた。
「リリィはまだ小せえから、辛く悲しい経験は今までしてねえ。せいぜいが母親と少し離れた、父親が仕事でそばにいないってぐらいだろ。『幻影』は深層心理からトラウマを引きずり出す訳だから、そんな経験をしたことないリリィはきっと幻覚を見ていない。ここに連れてくる時も辛い素振りはしてなかったし」
「そっか。良かった」
リリィの顔を見る。
その寝顔はなんの憂いもなく安らかだった。
しばらくして気が付いたミレーヌにベリウスの魔法の腕を聞くと、上級風属性魔法のうちの一つ、『嵐』が使えることが分かったので、レオンハルトが野営地へ向かい、ベリウスの魔法で外から霧を払ってもらった。
待っていたみんなと合流した僕たちは、メレキオールに向かうリリィの家族とその護衛たちと手を振って別れ、一路グランダンナへと歩を進めたのだった。
………………………………………………………………………………
【おまけ】
作中のニホンからの落ち人の名前ですが、勇者レイジと薬師ヒナタは既出。他の人は作中登場はありません。名付けは我が家の本棚の作家名から頂きました。ユキヤは小路幸也先生、ジュンイチロウは紀田順一郎先生、シュウヘイは藤沢周平先生です。
【間話】
(side.とある暗殺者 人は存在を主張する)
男は仕事前に必ず身体を清める。
石鹸を使って隅々まで身体を洗い、たっぷりの湯で泡を洗い流す。それを何度も何度も執拗に繰り返す。
もちろん身体を綺麗にする目的ではない。自分の身体から体臭を完全に消すためだ。ほんの僅かな匂いでも、<その場に誰か居る痕跡>となる。闇に潜む暗殺者、とりわけ男のように気配を完全に消して標的に近づき殺すような方法を取る暗殺者にとって、匂いの痕跡は瑕疵となる。
だから男は仕事前に執拗に身体を清める。
自分が無機物になるように、風景に溶け込むように、誰にも気付かれないように。
男が向かったのは自分が所属している暗殺者ギルド『深海』。いつものように別人に成り済ました上で気配を完全に消した。拠点で他の暗殺者とすれ違っても、誰も男に目を向けないーーはずだった。
「……あれ?」
訓練後、自分の部屋に向かって廊下を歩いていた暗殺者見習いの『K』はふと足を止め、何かを探すように目線を左右に動かした。
それに気が付いたのは偶然だった。『K』は氷属性だからなのか他の人よりもほんの少し体温が低いため、人が近くにいるとその人の体温が伝わるのか自分の周りの空気がふんわりと温かく感じられた。
廊下には誰もいないはずなのに、ふとその温かい空気を感じたような気がしたのだ。だから足を止めた。周りを見渡し、やはり誰もいないこと確認した『K』は気のせいか、と呟きまた歩き出した。
男は少なからずショックを受けた。あんな若い暗殺者見習いに自分の存在がバレそうになったのだ。完全に『K』の姿が見えなくなった後、男は姿を現して廊下の明かりに手を翳し、自分の血汐の色を見た。
「<人>って隠そうとしても存在感を世の中に主張するもんなんだねぇ。まさか体温で気付かれるなんて。確か『K』って言ったっけあの子」
男はどこか嬉しそうに口角を上げると、再び気配を遮断してギルドの首領に会うために少しだけ早足で歩き出した。
………………………………………………………………………………
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