氷炎の魔法師

不知火紅蓮

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第1章 4人の出会い

第3話 自己紹介

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 入学式が終わり、教室へと戻る。

 すると、担任の先生と思われる女性が、話し始めた。

「お前たちの担任になった、白銀昨夜しろがねさくやだ。まずはお前たちにも自己紹介をしてもらう。」

 自己紹介ねぇ~。何を言えばいいのだろうか。
あまり、こういう経験がないので少し、いやかなり緊張する。

 う~む、名前とあと、使う魔法属性ぐらいか?あ~クソッ何を言えばいいのか分からん。

 そして、そうこうしている内に俺の番が回ってきた。

「次は…そこのお前。」

先生が、俺に向かって指を指す。

「え、え~と、#朧火 焔_おぼろび ほむら__#です。使う魔法は火属性です。1年間宜しく。」

 うん。無難だね。無難すぎて誰の記憶にも残らなさそうだな~。…悲しい。

 まぁ、いつまでも引きづってても仕方ないし、もういいや。

 次は~、おっ聖女様じゃん。

「アイリス・ハーツです。使う魔法は聖属性と、風属性です。これから3年間よろしくお願いします。」

 聖女様の、挨拶はどこか吸い込まれるような錯覚を覚えるほど素敵で、魅力的だった。

 俺と言ってること大して変わらないのになんでこんなにも差が生まれるのかな?顔か?やっぱ顔なのか?

 コ、コホン。少し取り乱したな。さて、そろそろ光輝の番かな?

「神崎光輝です。使う魔法は風属性と、地属性です。皆さんとは仲良く切磋琢磨していきたいと思います。俺のことは光輝と、気軽に呼んでください。宜しく。」

 うわ、イケメンだ…これだからイヤなんだよ。俺はあいつの隣にいるから、全然モテないんだよ彼女欲しいな~…

 ん?次は…お?確かあの子は最初に教室へ入った時に俺を睨んでた子だ。

「ナナ。宜しく」

 …それだけ?もっと無いの?苗字は?使う魔法の属性は?なんか、俺よりもコミュニケーション苦手そうな奴がいて少し安心した。

「これで最後か?よし、なら今日はここまでだ。もう帰ってもいいぞ。解散!」

 む、軽いな挨拶もなしで帰っていいのか。

 じゃ、光輝と一緒に帰りますかね。
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