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第一章 プロローグ
第一話 姫菜子と陽子と男達
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「アンタ邪魔なの。だから、消えて?」
そう言って香住家の居候母娘の娘、比嘉 陽子はにっこりと微笑んだ。
「どういう事ですか?陽子さん。」
薄汚い廃屋の居室に置かれた簡素なパイプベッドに両手両足を括り付けられ、下着姿にされている香住家の一人娘 姫菜子は、身動きが全く取れない状態で言い募った。
「どういう事って……そのまんまの意味に決まってるじゃない。香住の家もアンタの婚約者の祥太郎さんもこのアタシが貰うのよ。」
「何を仰ってるの?祥太郎さんは私の恋人で、私の婚約者です。」
「はん!おめでたい頭の女ね。いいわ。脳内お花畑のアンタに教えてあげる。祥太郎さんが好きなのはアンタじゃなくてこの私。私達は愛し合ってるの。だから邪魔なアンタには消えて貰うわ。さぁ貴方達。出てらっしゃい!」
そう陽子が言うと、ドアを開けガラの悪い男が二人入ってきた。
金髪頭で耳にピアスをジャラジャラつけている男と、緑頭で腕や首筋の皮膚が見えないくらいタトゥーを入れた男だ。
「この子よ?どう?可愛いでしょ?」
そう男達に話しかける陽子。
「へぇ~。いい体してんじゃん。」
ベッドの傍まで来た男達が舐め回す様に姫菜子の体を見ながら、金髪がズボンのベルトを外し始める。
「い、や!やめて!!」
お嬢様で世間知らずの姫菜子でも、これから男達にされるであろう事は分かる。
抵抗したくとも、身動きを封じられてる姫菜子に出来る事は無い。
「助けて!助けて、陽子さん。」
「イヤよ。誰がアンタなんか助けるもんですか。せいぜいこいつらを楽しませてあげなさい?」
高笑いと共にそう言い残し、陽子は部屋を出ていった。
「俺達が可愛がってやるよ?お嬢様。」
そう言って姫菜子の上に覆いかぶさった金髪男に無理やりキスをされる。
気持ち悪さに涙が溢れ出すも、男達にとっては逆効果だった。
「かっわいい~。たまんねぇな。」
「綺麗な体が汚されるのはどうですか?お嬢様。」
ギャハハハハと下品に笑いながら、金髪はまた姫菜子の唇を塞ぐと、強引に舌を捩じ込んだ。
ヌメッとした感触と同時に、煙草とアルコールが混ざった臭い息が口の中に広がり、姫菜子は思わず男の舌を噛んでしまう。
「痛ッて!何しやがる。このクソ女!」
怒った金髪が姫菜子の頬を殴りつける。
瞬く間に口の中に鉄の味が広がっていった。
どうやら口の中が切れてしまったんだろう。
殴られた左頬が真っ赤に腫れ上がった。
「殴る事はないだろ?女の子には優しくしてあげなきゃダメじゃねぇか。」
そう言って緑頭がニヤニヤしながら、姫菜子の腫れた頬を撫でる。
痛みと恐怖から来る涙が止まらない姫菜子に顔を寄せて、涙を舐めあげる。
ザラっとした舌の感触が不快過ぎて顔を背けると、姫菜子の顎を持ち強引に視線を合わせようとする。が、怯えた姫菜子は思わず目を瞑ってしまう。
「そうかぁ。お嬢様は怖いんだね~。だったら目隠ししてあげるからさ。何にも見えなきゃ怖く無くなるだろ?」
そう言って緑頭は、姫菜子が着ていた上等な服を引き破り姫菜子に目隠しをした。
そう言って香住家の居候母娘の娘、比嘉 陽子はにっこりと微笑んだ。
「どういう事ですか?陽子さん。」
薄汚い廃屋の居室に置かれた簡素なパイプベッドに両手両足を括り付けられ、下着姿にされている香住家の一人娘 姫菜子は、身動きが全く取れない状態で言い募った。
「どういう事って……そのまんまの意味に決まってるじゃない。香住の家もアンタの婚約者の祥太郎さんもこのアタシが貰うのよ。」
「何を仰ってるの?祥太郎さんは私の恋人で、私の婚約者です。」
「はん!おめでたい頭の女ね。いいわ。脳内お花畑のアンタに教えてあげる。祥太郎さんが好きなのはアンタじゃなくてこの私。私達は愛し合ってるの。だから邪魔なアンタには消えて貰うわ。さぁ貴方達。出てらっしゃい!」
そう陽子が言うと、ドアを開けガラの悪い男が二人入ってきた。
金髪頭で耳にピアスをジャラジャラつけている男と、緑頭で腕や首筋の皮膚が見えないくらいタトゥーを入れた男だ。
「この子よ?どう?可愛いでしょ?」
そう男達に話しかける陽子。
「へぇ~。いい体してんじゃん。」
ベッドの傍まで来た男達が舐め回す様に姫菜子の体を見ながら、金髪がズボンのベルトを外し始める。
「い、や!やめて!!」
お嬢様で世間知らずの姫菜子でも、これから男達にされるであろう事は分かる。
抵抗したくとも、身動きを封じられてる姫菜子に出来る事は無い。
「助けて!助けて、陽子さん。」
「イヤよ。誰がアンタなんか助けるもんですか。せいぜいこいつらを楽しませてあげなさい?」
高笑いと共にそう言い残し、陽子は部屋を出ていった。
「俺達が可愛がってやるよ?お嬢様。」
そう言って姫菜子の上に覆いかぶさった金髪男に無理やりキスをされる。
気持ち悪さに涙が溢れ出すも、男達にとっては逆効果だった。
「かっわいい~。たまんねぇな。」
「綺麗な体が汚されるのはどうですか?お嬢様。」
ギャハハハハと下品に笑いながら、金髪はまた姫菜子の唇を塞ぐと、強引に舌を捩じ込んだ。
ヌメッとした感触と同時に、煙草とアルコールが混ざった臭い息が口の中に広がり、姫菜子は思わず男の舌を噛んでしまう。
「痛ッて!何しやがる。このクソ女!」
怒った金髪が姫菜子の頬を殴りつける。
瞬く間に口の中に鉄の味が広がっていった。
どうやら口の中が切れてしまったんだろう。
殴られた左頬が真っ赤に腫れ上がった。
「殴る事はないだろ?女の子には優しくしてあげなきゃダメじゃねぇか。」
そう言って緑頭がニヤニヤしながら、姫菜子の腫れた頬を撫でる。
痛みと恐怖から来る涙が止まらない姫菜子に顔を寄せて、涙を舐めあげる。
ザラっとした舌の感触が不快過ぎて顔を背けると、姫菜子の顎を持ち強引に視線を合わせようとする。が、怯えた姫菜子は思わず目を瞑ってしまう。
「そうかぁ。お嬢様は怖いんだね~。だったら目隠ししてあげるからさ。何にも見えなきゃ怖く無くなるだろ?」
そう言って緑頭は、姫菜子が着ていた上等な服を引き破り姫菜子に目隠しをした。
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