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第1章 異世界召喚
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この国の名前はサーバイーバール王国。
このサーバイーバール王国の北東には大きな森がある。
そしてその森の奥には、封印された領域というものがあり、その領域内には魔物が無尽蔵にいるそうなのだが、最近になって封印が緩み始め、度々魔物が森に出現する様になった。
その報告を受けた国王は、司祭を呼びつけ、伝説の勇者召喚をするよう言いつけた。
この国には
『異世界からの勇者が悪しき魔物を鎮め、再び国に平和を取り戻す』
という言い伝えがある。
異世界より、神に選ばれし若者が、あらゆる困難を乗り越え、魔物を再び領域に封印。平和な世界を取り戻した勇者は、この国の王女と結婚し幸せに暮らすというものだ。
「そして、貴方方は、このサーバイーバール国の守護神である『インクタル』様の思し召しにより選ばれた存在なのです。」
と司祭と言われた人が僕達が召喚された理由を説明してくれた。
「で、その選ばれし若者っていうのが、俺達というわけか。」
と勇が言えば、
「え~。じゃ愛子は、いらない子じゃん。愛子はか弱いからぁ、誰かに護ってもらわないとなんだも~ん。」
とあざとくしなを作ってイケメン王子を見つめている。
(なぁにがか弱くて~だ。豚骨ラーメンニンニク増しましに、焼き餃子2皿ぺろり女のくせに。)と内心思っていると、
「王様!俺が来たから安心して下さい!何を隠そう。俺はモンハンで腕を磨いた逸材なんです。必ずや魔物を封印し、王女様を幸せにする事をお約束します!」
と大風呂敷を広げた中島が唾を豪快に飛ばしながら宣言した。
だがコイツの悪臭は、僕達が立たされている(僕はまだ座りっぱなしだが)場所か5m位離れた玉座の王達や控えている騎士達に迄届いているらしく、それぞれが顔を顰めたり背けたり、服の袖で鼻を隠したりして不快感を顕にしているが、当の本人はそれに気づいていないようだった。全くもっておめでたいやつだと思う。
するとここへ来てずっと黙り込んでいた寺田がやっと言葉を発した。
「私はこの生徒達が通う学校の教師であり若者ではありません。おそらく私は、この子達の傍にいたから一緒に召喚されてしまっただけの事かと思います。なので王様。私は元の世界に帰らせて頂きたいのですが。」
と自己主張を始めたのだ。すると司祭は、
「神インクタル様は、貴方にも意味があって選んだのです。どうぞお役目をお果たし下さい。」
と有無を言わさないとでも言うように、司祭は強い口調で寺田を黙らせた。
寺田は司祭の言葉に閉口したものの、「俺は早く帰って可愛い娘に会いたいのに……。コイツらのせいで巻き添えに…。くそッ!」と司祭から顔を背けた状態で小声でブツブツ言っていた。
「若者達よ!王である私からも頼みたい!この国を。この世界を救ってくれはしまいか。このとおりだ!」
と王は立ち上がり頭を下げた。それに従う様に、王子と皇女、司祭や騎士達も一斉に頭を下げたのだ。
その光景に気を良くしたのか、勇が高らかにこう言った。
「そこまでされちゃ仕方ねぇな。魔物だろうが魔王だろうがチャチャッと殺っちまおう全然。な?賢、昴」
「そ、そうですね。それしか選択肢はなさそうですから。」
「めんどくさいけど仕方ないよね~。選ばれちゃったんだもんね。」
と賢と昴は魔物討伐を了承したようだ。
「勿論俺もやるよ!日頃鍛えた俺の腕前を披露してやるさ!先生も、愛子ちゃんも一緒に戦いましょう!」
と異常な迄に張り切る中島に、諦めモードの寺田もそして、あくまでもか弱いアピを続け、王子を見つめる愛子も渋々了承した様だ。
「貴方様も魔物討伐に参加して下さいますか?」
と目の前に立つ司祭に問われた僕は、
「そのクリスタルに触った時、僕も勇者パーティーの一員だとなったら参加します。」
と答えた。
画して魔物討伐隊を決める儀式が始まる事になったんだ。
このサーバイーバール王国の北東には大きな森がある。
そしてその森の奥には、封印された領域というものがあり、その領域内には魔物が無尽蔵にいるそうなのだが、最近になって封印が緩み始め、度々魔物が森に出現する様になった。
その報告を受けた国王は、司祭を呼びつけ、伝説の勇者召喚をするよう言いつけた。
この国には
『異世界からの勇者が悪しき魔物を鎮め、再び国に平和を取り戻す』
という言い伝えがある。
異世界より、神に選ばれし若者が、あらゆる困難を乗り越え、魔物を再び領域に封印。平和な世界を取り戻した勇者は、この国の王女と結婚し幸せに暮らすというものだ。
「そして、貴方方は、このサーバイーバール国の守護神である『インクタル』様の思し召しにより選ばれた存在なのです。」
と司祭と言われた人が僕達が召喚された理由を説明してくれた。
「で、その選ばれし若者っていうのが、俺達というわけか。」
と勇が言えば、
「え~。じゃ愛子は、いらない子じゃん。愛子はか弱いからぁ、誰かに護ってもらわないとなんだも~ん。」
とあざとくしなを作ってイケメン王子を見つめている。
(なぁにがか弱くて~だ。豚骨ラーメンニンニク増しましに、焼き餃子2皿ぺろり女のくせに。)と内心思っていると、
「王様!俺が来たから安心して下さい!何を隠そう。俺はモンハンで腕を磨いた逸材なんです。必ずや魔物を封印し、王女様を幸せにする事をお約束します!」
と大風呂敷を広げた中島が唾を豪快に飛ばしながら宣言した。
だがコイツの悪臭は、僕達が立たされている(僕はまだ座りっぱなしだが)場所か5m位離れた玉座の王達や控えている騎士達に迄届いているらしく、それぞれが顔を顰めたり背けたり、服の袖で鼻を隠したりして不快感を顕にしているが、当の本人はそれに気づいていないようだった。全くもっておめでたいやつだと思う。
するとここへ来てずっと黙り込んでいた寺田がやっと言葉を発した。
「私はこの生徒達が通う学校の教師であり若者ではありません。おそらく私は、この子達の傍にいたから一緒に召喚されてしまっただけの事かと思います。なので王様。私は元の世界に帰らせて頂きたいのですが。」
と自己主張を始めたのだ。すると司祭は、
「神インクタル様は、貴方にも意味があって選んだのです。どうぞお役目をお果たし下さい。」
と有無を言わさないとでも言うように、司祭は強い口調で寺田を黙らせた。
寺田は司祭の言葉に閉口したものの、「俺は早く帰って可愛い娘に会いたいのに……。コイツらのせいで巻き添えに…。くそッ!」と司祭から顔を背けた状態で小声でブツブツ言っていた。
「若者達よ!王である私からも頼みたい!この国を。この世界を救ってくれはしまいか。このとおりだ!」
と王は立ち上がり頭を下げた。それに従う様に、王子と皇女、司祭や騎士達も一斉に頭を下げたのだ。
その光景に気を良くしたのか、勇が高らかにこう言った。
「そこまでされちゃ仕方ねぇな。魔物だろうが魔王だろうがチャチャッと殺っちまおう全然。な?賢、昴」
「そ、そうですね。それしか選択肢はなさそうですから。」
「めんどくさいけど仕方ないよね~。選ばれちゃったんだもんね。」
と賢と昴は魔物討伐を了承したようだ。
「勿論俺もやるよ!日頃鍛えた俺の腕前を披露してやるさ!先生も、愛子ちゃんも一緒に戦いましょう!」
と異常な迄に張り切る中島に、諦めモードの寺田もそして、あくまでもか弱いアピを続け、王子を見つめる愛子も渋々了承した様だ。
「貴方様も魔物討伐に参加して下さいますか?」
と目の前に立つ司祭に問われた僕は、
「そのクリスタルに触った時、僕も勇者パーティーの一員だとなったら参加します。」
と答えた。
画して魔物討伐隊を決める儀式が始まる事になったんだ。
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追記(2021/10/7)
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