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第2章 田舎侯爵呼ばわりされた令嬢、故郷へ帰る
第1話 侯爵家での卒業を祝う会 1
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学院の卒業式の翌日
私は、王都にございますアンビエール侯爵家のタウンハウスにて、私主催のお茶会を開きますの。
本日お招き致しますお客様は、私が学院で仲良くさせて頂きました学友の皆様とその親御様ですのよ。
え?サンドラス伯爵家は呼ばなかったのか?でございますか?
勿論、このお茶会を開くのが決定致しましたのは卒業式の2ヶ月前ですので、サンドラス伯爵家にも招待状をお送り致しましたわ。ですが、『お茶会用の服を仕立てる資金が無いので。』という理由でお断りのお手紙を頂きましたの。
お茶会用の服を仕立てる資金が無いとのお話でしたが、当家から相当な額面の支援金をお送りしている筈ですのにおかしいですわ。
そう思いました私は、領地経営に何かおありだったのかしら?と思い、急ぎ侯爵家の者を使って、サンドラス伯爵領の内情を探らせましたの。ですが、別だん問題も見受けられずでしたのよ。
でしたら何故?と思いは致しましたけれども、何れにしてもアルフレッド様との婚約は破棄されると分かっておりましたので、深い追究は止めましたの。
一応『残念ですが、承りましたわ。』というお返事だけはお出ししておきましたけれども。
さて、サンドラス伯爵一家の欠席はさておき、お客様をお迎えする準備をしなくてはなりませんわね。
このお茶会の主催者は私自身。両親も、本日はお客様なんですのよ。
私は、バーバラを始め、執事のエイドラス、料理人のジョイナス、メイドのエミル・マイラ・カリーナをサロンに集めこう申しましたの。
「みんな聞いて頂戴。本日のお茶会に来られるお客様は、隣国ドルムト帝国ノルワード公爵家より、公爵閣下・公爵夫人・ご子息のギルバート様。ヴィルヘルム侯爵家より、侯爵閣下・侯爵夫人・令嬢のミリニア様。ルイボスティー二伯爵家より、伯爵閣下・伯爵夫人・伯爵令嬢のルミエール様とご婚約者のカイラス侯爵子息 ランカスター様。それから、ヴェルネール伯爵・伯爵夫人・伯爵令息のハーミルトン様。アプリコット伯爵・伯爵夫人・伯爵令嬢のカタリーナ様。そして、私の両親アンビエール侯爵ご夫妻ですわ。お茶会開始の刻限は今から二時間後の15:00ですが、皆様14:30頃には此方に来られるかと思いますの。ですので、その刻限にはお茶をお出し出来ます様、準備をお願い致しますわね。」
「「「畏まりました、ナターシアお嬢様。」」」
「会場は、このサロンと、窓の向こうにありますテラスですわ。サロンとテラスを続き間にしたいので、テラスに面したサロンの窓を全て開け放ち、テラスの床を綺麗に磨いて頂戴。そして、テラスの四隅に支柱を立て日除けの布を張って頂戴ね。サロンとテラスが統一された空間になるように、家具を配置して欲しいの。宜しくて?」
「「「はい、お嬢様。」」」
「宜しい。では、早速取り掛かって頂戴ね。」
と私がパンッと一つ手を打つと、バーバラ達がそれぞれ手分けをして作業を始めましたの。
それを見届けました私は、お客様にお出しする茶葉や茶器を選んだり、お客様に座って頂く席に置く為の、ナプキンに付けるリボンや生花の飾りを作ったり致しましたの。
それ等と並行致しまして、邸の者からの確認依頼の対応をこなしたりと大忙しでしたのよ。
ですが、出来上がりましたお茶会の会場は非常に満足いくものになりましたわ。
あら?お客様がちらほら到着なさいましたわね。
「皆んな!宜しくお願い致しますわ。」
「「「はい!ナターシアお嬢様。」」」
お茶会開始ですわ。
私は、王都にございますアンビエール侯爵家のタウンハウスにて、私主催のお茶会を開きますの。
本日お招き致しますお客様は、私が学院で仲良くさせて頂きました学友の皆様とその親御様ですのよ。
え?サンドラス伯爵家は呼ばなかったのか?でございますか?
勿論、このお茶会を開くのが決定致しましたのは卒業式の2ヶ月前ですので、サンドラス伯爵家にも招待状をお送り致しましたわ。ですが、『お茶会用の服を仕立てる資金が無いので。』という理由でお断りのお手紙を頂きましたの。
お茶会用の服を仕立てる資金が無いとのお話でしたが、当家から相当な額面の支援金をお送りしている筈ですのにおかしいですわ。
そう思いました私は、領地経営に何かおありだったのかしら?と思い、急ぎ侯爵家の者を使って、サンドラス伯爵領の内情を探らせましたの。ですが、別だん問題も見受けられずでしたのよ。
でしたら何故?と思いは致しましたけれども、何れにしてもアルフレッド様との婚約は破棄されると分かっておりましたので、深い追究は止めましたの。
一応『残念ですが、承りましたわ。』というお返事だけはお出ししておきましたけれども。
さて、サンドラス伯爵一家の欠席はさておき、お客様をお迎えする準備をしなくてはなりませんわね。
このお茶会の主催者は私自身。両親も、本日はお客様なんですのよ。
私は、バーバラを始め、執事のエイドラス、料理人のジョイナス、メイドのエミル・マイラ・カリーナをサロンに集めこう申しましたの。
「みんな聞いて頂戴。本日のお茶会に来られるお客様は、隣国ドルムト帝国ノルワード公爵家より、公爵閣下・公爵夫人・ご子息のギルバート様。ヴィルヘルム侯爵家より、侯爵閣下・侯爵夫人・令嬢のミリニア様。ルイボスティー二伯爵家より、伯爵閣下・伯爵夫人・伯爵令嬢のルミエール様とご婚約者のカイラス侯爵子息 ランカスター様。それから、ヴェルネール伯爵・伯爵夫人・伯爵令息のハーミルトン様。アプリコット伯爵・伯爵夫人・伯爵令嬢のカタリーナ様。そして、私の両親アンビエール侯爵ご夫妻ですわ。お茶会開始の刻限は今から二時間後の15:00ですが、皆様14:30頃には此方に来られるかと思いますの。ですので、その刻限にはお茶をお出し出来ます様、準備をお願い致しますわね。」
「「「畏まりました、ナターシアお嬢様。」」」
「会場は、このサロンと、窓の向こうにありますテラスですわ。サロンとテラスを続き間にしたいので、テラスに面したサロンの窓を全て開け放ち、テラスの床を綺麗に磨いて頂戴。そして、テラスの四隅に支柱を立て日除けの布を張って頂戴ね。サロンとテラスが統一された空間になるように、家具を配置して欲しいの。宜しくて?」
「「「はい、お嬢様。」」」
「宜しい。では、早速取り掛かって頂戴ね。」
と私がパンッと一つ手を打つと、バーバラ達がそれぞれ手分けをして作業を始めましたの。
それを見届けました私は、お客様にお出しする茶葉や茶器を選んだり、お客様に座って頂く席に置く為の、ナプキンに付けるリボンや生花の飾りを作ったり致しましたの。
それ等と並行致しまして、邸の者からの確認依頼の対応をこなしたりと大忙しでしたのよ。
ですが、出来上がりましたお茶会の会場は非常に満足いくものになりましたわ。
あら?お客様がちらほら到着なさいましたわね。
「皆んな!宜しくお願い致しますわ。」
「「「はい!ナターシアお嬢様。」」」
お茶会開始ですわ。
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