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第7章 番外編(ルミエール王国奪還 〜準備編)
虎穴に入らずんば虎子を得ず 3
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青龍の背に乗り魔獣の森の入り口に到着した私。
「ありがと青龍。」
『これしきのことお易い御用だ、我が主』
ツンデレ青龍は本当は嬉しそうなのに、さも関係ないと言わんばかりの態度でそう言うと、その大きな身体を5m位に縮めた。まぁ小さくなったにはなったけど、
「ね?せめて1m位にならない?」
と青龍にそう言ったの。
だって……、いくらふよふよと浮いてるとはいえ、5mもある龍を連れて歩くには目立って仕方ないからね。
すると青龍は、
『ではこれなら良いだろう』
と言って、小さな蛇位の大きさになると、私の首にマフラーの様に巻き付いたの。
「ちょっと!大きさは可愛らしくていいけど、そのまま私の首、絞めないでよね?」
と言うと、青龍はカラカラと笑っていた。
気を取り直した私は、
「さぁて、どっかに傷付いた可愛い魔獣はいないかなぁ。あ!魔族の領地に行ってもらうんだから、可愛い魔獣じゃ駄目か。やっぱり蝙蝠系のとか、烏みたいな鳥系のが良いのかなぁ。」
とブツブツ言いながら歩いていたら、森の奥から
「それを返せーーーーー!」
と叫ぶ声が聞こえたの。
「え?何?」
『どうやら人と魔獣が争っている様だぞ、我が主。』
「え?人が?青龍、急ごう!」
『承知した』
私は青龍に導かれ、身体強化魔法をかけ声のした方に向かって走ったの。
森を100m位入った所で私が目にしたのは、烏よりも大型の鳥系魔獣に人が襲われている様子ではなく、何かを護る様に羽根を広げている鳥が、男性に襲われているという状況だった。
「どうしたのですか?」
と男性に聞くと、
「あの魔獣が私の荷物を奪ったのです。」
と言うでは無いか。
どうやら鳥系魔獣は、男性が持っていた荷物を奪い取り、それを返すまいと羽で覆い隠しながら男性からの攻撃に対応しているみたいだったの。
私は、
「何故あの魔獣は、貴方の荷物を奪ったのですか?」
と男性に聞くと、
「……理由は分かりません!と、兎に角アレを取り返さなければ!!俺の荷物を返せ!」
と言って、執拗に剣で切りつけようとする男性。
すると首に巻き付いていた青龍が、
『我が主よ。あの魔獣は母親だ!どうやら彼女は男の持ち物の中にいる子供を護ろうとしている様だ。』
「え?そうなの?」
『この男は、あの鳥魔獣の雛だけがその体内て生成する事が出来るという"不老不死の血”を採る為に、母親から雛鳥を奪おうとしたのだろう。』
「え?不老不死の血?ですってぇ!」
『主!声が大きい』
青龍に言われ、私は急いで口を押さえて男性を見ると、男性はこれはまずい!と言わんばかりに一目散に逃げ出そうとしていたところだったの。
「待ちなさい!」
と言って、私は地面に手を着くと再生魔法を展開。
するとたちまち草が人の腰辺りまで一気に伸び、男性の行く手を阻んだ。
彼がなんとかして草をかき分け前に進もうとしているところで、今度は近くにあった木に巻き付いていた蔦に魔法をかけた。
魔法がかかった蔦は、まるで意志を持った生き物の様にシュルシュルとその弦を伸ばし、男性の身体を拘束したの。
【再生魔法】
めちゃくちゃ久しぶりに使ったけど、ちゃんと出来るものねぇなんて感心していると、蔦に絡まれ身動きが取れなくなってしまった男性は、観念したかの様にその場に座り込んでいた。
私は青龍に頼んで神通力で風をおこして貰い、伸びた草を全て刈り込むと、それをこれまた久々にお出ましになった"異空間”に入れてから、男性に近づいてこう言ったの。
「さぁ!洗いざらい吐いて貰いましょうか?」
「ありがと青龍。」
『これしきのことお易い御用だ、我が主』
ツンデレ青龍は本当は嬉しそうなのに、さも関係ないと言わんばかりの態度でそう言うと、その大きな身体を5m位に縮めた。まぁ小さくなったにはなったけど、
「ね?せめて1m位にならない?」
と青龍にそう言ったの。
だって……、いくらふよふよと浮いてるとはいえ、5mもある龍を連れて歩くには目立って仕方ないからね。
すると青龍は、
『ではこれなら良いだろう』
と言って、小さな蛇位の大きさになると、私の首にマフラーの様に巻き付いたの。
「ちょっと!大きさは可愛らしくていいけど、そのまま私の首、絞めないでよね?」
と言うと、青龍はカラカラと笑っていた。
気を取り直した私は、
「さぁて、どっかに傷付いた可愛い魔獣はいないかなぁ。あ!魔族の領地に行ってもらうんだから、可愛い魔獣じゃ駄目か。やっぱり蝙蝠系のとか、烏みたいな鳥系のが良いのかなぁ。」
とブツブツ言いながら歩いていたら、森の奥から
「それを返せーーーーー!」
と叫ぶ声が聞こえたの。
「え?何?」
『どうやら人と魔獣が争っている様だぞ、我が主。』
「え?人が?青龍、急ごう!」
『承知した』
私は青龍に導かれ、身体強化魔法をかけ声のした方に向かって走ったの。
森を100m位入った所で私が目にしたのは、烏よりも大型の鳥系魔獣に人が襲われている様子ではなく、何かを護る様に羽根を広げている鳥が、男性に襲われているという状況だった。
「どうしたのですか?」
と男性に聞くと、
「あの魔獣が私の荷物を奪ったのです。」
と言うでは無いか。
どうやら鳥系魔獣は、男性が持っていた荷物を奪い取り、それを返すまいと羽で覆い隠しながら男性からの攻撃に対応しているみたいだったの。
私は、
「何故あの魔獣は、貴方の荷物を奪ったのですか?」
と男性に聞くと、
「……理由は分かりません!と、兎に角アレを取り返さなければ!!俺の荷物を返せ!」
と言って、執拗に剣で切りつけようとする男性。
すると首に巻き付いていた青龍が、
『我が主よ。あの魔獣は母親だ!どうやら彼女は男の持ち物の中にいる子供を護ろうとしている様だ。』
「え?そうなの?」
『この男は、あの鳥魔獣の雛だけがその体内て生成する事が出来るという"不老不死の血”を採る為に、母親から雛鳥を奪おうとしたのだろう。』
「え?不老不死の血?ですってぇ!」
『主!声が大きい』
青龍に言われ、私は急いで口を押さえて男性を見ると、男性はこれはまずい!と言わんばかりに一目散に逃げ出そうとしていたところだったの。
「待ちなさい!」
と言って、私は地面に手を着くと再生魔法を展開。
するとたちまち草が人の腰辺りまで一気に伸び、男性の行く手を阻んだ。
彼がなんとかして草をかき分け前に進もうとしているところで、今度は近くにあった木に巻き付いていた蔦に魔法をかけた。
魔法がかかった蔦は、まるで意志を持った生き物の様にシュルシュルとその弦を伸ばし、男性の身体を拘束したの。
【再生魔法】
めちゃくちゃ久しぶりに使ったけど、ちゃんと出来るものねぇなんて感心していると、蔦に絡まれ身動きが取れなくなってしまった男性は、観念したかの様にその場に座り込んでいた。
私は青龍に頼んで神通力で風をおこして貰い、伸びた草を全て刈り込むと、それをこれまた久々にお出ましになった"異空間”に入れてから、男性に近づいてこう言ったの。
「さぁ!洗いざらい吐いて貰いましょうか?」
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