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第2章 マコ巫女になる

巫女さんのお仕事

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早速私は巫女としての初仕事。ていうか、「お世話になります~。」的な挨拶をしておこうか?くらいの軽い気持ちで、私はイズール様を模したという像の前ひざまづいた。

「女神イズール様の御加護があります様に。(頑張るからね?女神様。)」

と祈りをささげると、私の下に魔法陣が展開され、私はまばゆい光に包まれた。

「おお!女神イズール様じゃ。」


サウジ様は女神様の加護を目の当たりにした事で、女神像の前で祈り始めた。

「イズール様、マコをこの地に寄越して下さり有難うございます。これでこのカルディール侯爵領も安泰でございましょう。不詳このサウジ、マコを聖女として共に領民の助けになります故、これからも御加護を……。」

(う~ん。お祈りって言うより……まぁいいか……。)

女神様の像の方を向いて、いまだにブツブツ言ってる司祭様を無視し、私は礼拝堂の掃除を始めた。
実は私、掃除洗濯が大好きなのだ。綺麗好きとまでは言わないが、家事の中では炊事より掃除洗濯の方が好き。
今朝も孤児院の子供達の服や下着、シーツに毛布を生活魔法を使って全部洗って干した後、部屋という部屋を全て掃除してきた。
勿論子供達もそれを積極的に手伝ってくれたから、楽しかったけどね。
早く畑に綿花を植えて、出来た綿でお布団打ち直ししてあげないとな~なんて考えていたら、サウジ様を訪ねて、教会に1人のご婦人が現れた。

「サウジ様。」

「おお。バーバラ。どうしたのじゃ?」

いつの間にかお祈りを終えていた司祭様は、彼女 バーバラさんの方へ歩み寄っていた。

「サウジ様。娘のリーズが昨日の夜から具合が悪くて…また、薬湯を分けて貰えませんか?」

お?これは初仕事じゃね?と思った私は、サウジ様の前にずいっと出てこう言った。

「初めまして、バーバラさん。私、今日からこの教会でお世話になる巫女のマコと言います。娘さん、リーズさんのこと、私に診せて貰ってもいいですか?」

「はぁ~…巫女さんですか。」

バーバラさんは怪訝けげんそうに私を見る。

「私、ちょっとだけですが、治癒魔法が使えるんです。だから、娘さんを治せるかもしれません。」

私の隣でサウジ様もうんうんと頷いてくれている。
その行為に信ぴょう性を得たのか、バーバラさんは

「それが本当なら有難いわ。だったら、今から来て貰えるかしら?」

「はい。あ、司祭様?念の為薬も頂戴ちょうだいな。」

私は司祭様から薬を預かり、バーバラさんの家へ急いだ。
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