妹よりブスな姉の幸せ

第三章 旅立ち

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「卒業生起立！以上を持ちまして卒業証書授与式を終了致します。」
「「3年間ありがとうございました!!」」
副学園長の言葉に、立ち上がっていた卒業生全員が一斉に声を上げ、壇上におられる学園長に一礼を致しましたわ。

これで私達の卒業式が、無事終わりましたわね。

この後は、各教室へ入り担任教諭のお話をお聞きした後、王都にタウンハウスがある貴族は邸に、王都住まいの平民も自宅へと一旦戻るのですが、学生寮に入っておられる貴族や平民の方々は寮の自室へと戻るんですの。

そして、その後に開催されます卒業舞踏会へ参加なさる方はその準備を、不参加の方の中で、寮生活をしている者は退寮の準備をなさったり、仲良くなられた者同士が集まって、寮内の部屋であったりサロンであったり、または市井に繰り出したりして、何処かの飲食店等で卒業を祝うパーティ等をしたりするのですのよ。

当然私は公爵家の嫡子であり、第二王子であらせられるハワード殿下の婚約者でもございますので、舞踏会への参加は必須なんですの。致し方ございませんわよね。

正直非常に面倒くさい～！
ぶっちゃけ殿下なんてどーでもいいから、早く新居がある領地へ行きたい～！

と思うところではあるのですが、殿下も卒業生のおひとりであり、舞踏会には卒業生の親として両陛下も来られますので、私が不参加というわけには参りませんの。

ですので致し方無し・・・・・（くどくてごめんあそばせ）ではございましたが、殿下の私に対する言動のあれこれを両陛下にしかとご覧頂く良い機会だと思い、参加する事に致しましたんですのよ。

ですが、先ずは教室に入らなくてはなりませんね。
なにせ、今世の学園でもしっかりと"通知表”が出るのですわ。
勉学を伴った充実した学園生活を送っていたのか否か？が、この通知表で分かるわけなんですの。
私はと申しますと、前世を思い出すまではそこそこまぁまぁな成績でございましたが、前世を思い出してからはなかなかどうしての位にまで成績を上げることが出来ましたの。
きっと前世での職種が職種だっただけに、出題者の意向や問題の出し方のクセ・・みたいなものがわかってしまうからなのかもしれませんわね。

でもまぁ貴族科の私達にとりましては、成績がこれからの人生に於いて響くことはあまり無いのですが、他の科はそんな悠長な事を言っている場合では無いんですの。
文官や士官を目指す者にとっては、少しでも優秀な成績を修める事が、この後に就く職に優位に働くのですからね。

きっと該当する科の方々は、今頃、浮いた顔なさっておられる方と沈んだ顔をなさっておられる方の両極端に分かれていらっしゃる事でございましょう。
Don't mind and boys,be ambitious.
ですわね。

さて。
私も、輝かしい未来の為に、例の事をやっつけてしまいましょうか！

いざ！出陣!!ですわ。