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1 美食家(エピキュリアン)
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「なんで……! なんで、死なないんだよッ!!」
目の前にいるケーキが、怯えた表情をして僕に投げつけた言葉。
物理的に殴られたわけでもないのに、放たれたその言葉は僕の頭を酷く痛くした。
視界がぐにゃりとまがり、気を失いそうなほどの衝撃にも拘らず。
僕は口の中に残る甘美な味が、衝撃すら打ち消してしまう。
体を、思考を、麻痺させる。
欲望が抑えられない。
溶かされていく理性が、角砂糖くらいの大きさになって。
それでも、僕は。
沸騰しそうなほど熱い頭を振って、理性を奮い立たせた。
「そんなの、僕……が、知り……たい!」
こんなに狂わされるなんて、思いもよらなかった。
こんなに〝美味しい〟なんて。
知りたくなかった……ッ!!
僕は反射的にケーキの肩を掴む。
そして、白く華奢な首筋に、僕は顔を埋めた。
鼻腔から、唇から。
ケーキの脈打つ速度が速くなればなるほど。
一層濃く、甘い感覚が僕の全身を麻痺させる。
忘れていた〝味覚〟が一斉に目覚め、理性を壊さんばかり襲いかかった。
「ごめん……赦して」
「やめ……ッ! 離せッ! 離せーッ!!」
ジタバタと腕の中で踠くケーキの抵抗なんて、全く気にならない。
熱い吐息が、白い肌に吸い込まれるように。
僕はケーキの柔らかな皮膚に歯を立てた。
なんで、こんなことしてんのかな……僕は。
なんで、ケーキに出会っちゃったんだろう。
これって、どういうきっかけだっけ?
あぁ……もう、どうでもいい。
今は、そう。
頭が痺れるような甘いケーキを、これでもかってくらい楽しみたい。
楽しみたいんだよ……。
「また〝フォーク〟かよ」
パーティション越しに,聞こえる呆れた声。
同僚の金谷は、執務椅子を軋ませて体を反らせた。
「篠井、右画面の上見てみろよ。またフォークが〝ケーキ〟を食ったんだと」
金谷は体を反らせたまま、僕に拡張画面を見るよう促す。
僕は金谷と視線を交わすことなく「あ、本当だ」と短く応えた。
「こういうのって、どこが担当なんだっけ? 捜査一課? それとも人身安全課?」
「人が死んでんだから、一課じゃねーの?」
「へぇ、捜査一課なんだぁ」
緩く返事をした僕は、拡張画面の上に流れるインターネット記事に目を通す。
〝ケーキ〟という人種を食べてしまう〝フォーク〟は、いつ見てもは特殊で残忍で、異常で。
だから、たまに。
僕は、変な妄想をしてしまう。
実は逆もあるんじゃないか。
『死んだのは〝フォーク〟で、毒入りの〝ケーキ〟を食べたから』って。
そんな〝ケーキ〟がいても、いいんじゃない?って。
執務椅子の悲鳴を無視し、限界まで体を預けた金谷は、はぁぁと大きなため息をついた。
「今から増えるかもなぁ」
「そりゃ増えるでしょ」
「だよなぁ」
「余計に、不安を助長させる記事の内容だしなぁ」
僕が言い終わらない内に、金谷の卓上の電話がけたたましい着信音を響かせる。
「来たぞー、お待ちかねの相談電話」
金谷は一気に体を起こすと、落ち着いた声で受話器の向こう側に話しかける声がした。
パーティション越しに聞こえる金谷の声。
僕はその声に耳を傾けながら、味のしないカフェラテを一気に喉に流し込んだ。
僕は警察官なんだ。
K県警察本部相談広報課で、主に相談や苦情の処理を担当している。
〝殺人予備軍〟のクセに、どうして警察官なんてしてるのかって?
それは僕の体質にもよる。
僕がケーキという人を捕食する〝フォーク〟だと認識されたのは、小学校高学年。
ある日、いきなり味覚が消えた。
心配した両親が慌てて、病院に連れて行って、ありとあらゆる検査をした結果。
僕はやはり〝フォーク〟で。
あまりにも突然で。
あまりにも無情に。
まだ幼かった僕は『殺人予備群』にカテゴライズされてしまう。
ケーキっていうのは、フォークにはすごく、すごく……脳が痺れるくらい〝甘く〟感じるらしい。
味覚を失ってしばらく経つし。
『殺人予備軍』なんて、かなり失礼なカテゴリーに分類されているけど。
僕は未だ、脳が痺れるほどの〝それ〟に出会ったことがない。
それもそのはず。
フォークってだけじゃなかったんだ、僕は。
所謂〝普通のフォーク〟じゃないらしい。
通常の〝ケーキ〟と呼ばれる人種には、まったく捕食反応を示さない。
極端に偏った稀な性質の〝ケーキ〟を欲する。
〝美食家〟--というんだそうだ。
美食家自体、1パーセント未満の確率で発生する希少種。
加えて稀な性質の〝ケーキ〟の発生率は、美食家のさらに10分の1。
おそらく、一生出会うことなんてない。
「捕食したい」という衝動に駆られることもなければ、一生捕食なんて経験をすることもないだろう。
味のしない食事さえ我慢すれば、皆と変わらずに生活できるんだ。
……ラッキー、なんだろうな。多分。
凄まじい速さで情報が流れていく拡張画面。
情報を反射するだけの僕の目は、もう。
さっきのフォークの記事すら映していなかった。
--ッ、プルルッ、プルル。
「ッ!?」
卓上の電話機から、短い着信音が鳴り響く。
心ここに在らずだった僕は、恥ずかしながらその無機質な着信音にすら驚いてしまった。
受話器を取ると、僕は自分の動揺した気持ちを鎮めるように。
大きく、大きく。
息を吸った。
「相談係、篠井大介です」
フォークなのに、〝フォーク〟とは言い難い体質の僕は。
周りに合わせて、〝フォーク〟であることを隠して。
--生きていく、生きている。
「え!? 何それ!?」
「シッ!! 篠井!! 声がデカいってば!!」
「だって……!」
金谷の言葉に、僕は声を抑えることができなかった。
加えて、腹の底から湧き上がる得体の知れない感情に、全身がどうしようもなく震えあがる。
恐怖? いや、違う。
それだけじゃない……!
変な、高揚感。
震えの元がジワジワと熱を帯びて、血液が沸騰してるんじゃないか、ってくらい。
ありえないほど、興奮している自分がいた。
『死んだのは、フォーク。ケーキを捕食したことによる中毒死』
金谷の言葉が、ぐるぐると頭の中を駆け巡る。
「流石にセンセーショナルだろ? だから報道規制がかけられてんだよ」
「……」
「フォークを中毒死させるケーキがいるなんて発覚してみろ。フォークが手当たり次第にケーキを襲撃するぞ」
「分かってる……分かってるよ」
「今、本部長が各課長を緊急招集して、対応等の詰めをしているらしい。結果や方針が決まるまで、相談係は普段どおり職務に従事すること」
「……」
「課長の指示だ。篠井」
理解は、していた。
金谷の言葉が、どれだけ重要であること。
どれだけレアケースだということ。
大勢のフォークが暴走しかねない現状。
かなり逼迫しているということ。
それでも。
混沌とした頭の中で、僕の本質がはっきりと浮かび上がった。
〝美食家自体、1パーセント未満の確率で発生する希少種。
加えて稀な性質の〝ケーキ〟の発生率は、美食家のさらに10分の1〟
迷信。
都市伝説の域を出ない、単なる可能性としてはあり得るだけの話、だった筈だ。
得体の知れないモヤモヤが、僕を支配する。
--根底が、覆される気がしてならない。
目立たず、皆と同じように。
モソモソと無味の食事を流し込む生活さえしていれば。
僕のライフサイクルは、最低限確保できていたんだ。
なのに、今。
その最低限さえ守れないのではないか?
本能が、理性が、そう警鐘を鳴らす。
僕は味のしないカフェラテを一気に飲み干した。
朝が来るたびに、願わずにはいられなかった毎日。
〝今日も無事に過ごせますように。僕の本質がバレませんように〟と。
そして、今までもこれからも。
僕は周りに合わせて〝フォーク〟であることを隠して--生きていく。
生きて、いかなければならないのだ。
……って、思っていたのに。
僕は自分が、フォークだということを。
厭というほど、思い知らされたんだ。
目の前にいるケーキが、怯えた表情をして僕に投げつけた言葉。
物理的に殴られたわけでもないのに、放たれたその言葉は僕の頭を酷く痛くした。
視界がぐにゃりとまがり、気を失いそうなほどの衝撃にも拘らず。
僕は口の中に残る甘美な味が、衝撃すら打ち消してしまう。
体を、思考を、麻痺させる。
欲望が抑えられない。
溶かされていく理性が、角砂糖くらいの大きさになって。
それでも、僕は。
沸騰しそうなほど熱い頭を振って、理性を奮い立たせた。
「そんなの、僕……が、知り……たい!」
こんなに狂わされるなんて、思いもよらなかった。
こんなに〝美味しい〟なんて。
知りたくなかった……ッ!!
僕は反射的にケーキの肩を掴む。
そして、白く華奢な首筋に、僕は顔を埋めた。
鼻腔から、唇から。
ケーキの脈打つ速度が速くなればなるほど。
一層濃く、甘い感覚が僕の全身を麻痺させる。
忘れていた〝味覚〟が一斉に目覚め、理性を壊さんばかり襲いかかった。
「ごめん……赦して」
「やめ……ッ! 離せッ! 離せーッ!!」
ジタバタと腕の中で踠くケーキの抵抗なんて、全く気にならない。
熱い吐息が、白い肌に吸い込まれるように。
僕はケーキの柔らかな皮膚に歯を立てた。
なんで、こんなことしてんのかな……僕は。
なんで、ケーキに出会っちゃったんだろう。
これって、どういうきっかけだっけ?
あぁ……もう、どうでもいい。
今は、そう。
頭が痺れるような甘いケーキを、これでもかってくらい楽しみたい。
楽しみたいんだよ……。
「また〝フォーク〟かよ」
パーティション越しに,聞こえる呆れた声。
同僚の金谷は、執務椅子を軋ませて体を反らせた。
「篠井、右画面の上見てみろよ。またフォークが〝ケーキ〟を食ったんだと」
金谷は体を反らせたまま、僕に拡張画面を見るよう促す。
僕は金谷と視線を交わすことなく「あ、本当だ」と短く応えた。
「こういうのって、どこが担当なんだっけ? 捜査一課? それとも人身安全課?」
「人が死んでんだから、一課じゃねーの?」
「へぇ、捜査一課なんだぁ」
緩く返事をした僕は、拡張画面の上に流れるインターネット記事に目を通す。
〝ケーキ〟という人種を食べてしまう〝フォーク〟は、いつ見てもは特殊で残忍で、異常で。
だから、たまに。
僕は、変な妄想をしてしまう。
実は逆もあるんじゃないか。
『死んだのは〝フォーク〟で、毒入りの〝ケーキ〟を食べたから』って。
そんな〝ケーキ〟がいても、いいんじゃない?って。
執務椅子の悲鳴を無視し、限界まで体を預けた金谷は、はぁぁと大きなため息をついた。
「今から増えるかもなぁ」
「そりゃ増えるでしょ」
「だよなぁ」
「余計に、不安を助長させる記事の内容だしなぁ」
僕が言い終わらない内に、金谷の卓上の電話がけたたましい着信音を響かせる。
「来たぞー、お待ちかねの相談電話」
金谷は一気に体を起こすと、落ち着いた声で受話器の向こう側に話しかける声がした。
パーティション越しに聞こえる金谷の声。
僕はその声に耳を傾けながら、味のしないカフェラテを一気に喉に流し込んだ。
僕は警察官なんだ。
K県警察本部相談広報課で、主に相談や苦情の処理を担当している。
〝殺人予備軍〟のクセに、どうして警察官なんてしてるのかって?
それは僕の体質にもよる。
僕がケーキという人を捕食する〝フォーク〟だと認識されたのは、小学校高学年。
ある日、いきなり味覚が消えた。
心配した両親が慌てて、病院に連れて行って、ありとあらゆる検査をした結果。
僕はやはり〝フォーク〟で。
あまりにも突然で。
あまりにも無情に。
まだ幼かった僕は『殺人予備群』にカテゴライズされてしまう。
ケーキっていうのは、フォークにはすごく、すごく……脳が痺れるくらい〝甘く〟感じるらしい。
味覚を失ってしばらく経つし。
『殺人予備軍』なんて、かなり失礼なカテゴリーに分類されているけど。
僕は未だ、脳が痺れるほどの〝それ〟に出会ったことがない。
それもそのはず。
フォークってだけじゃなかったんだ、僕は。
所謂〝普通のフォーク〟じゃないらしい。
通常の〝ケーキ〟と呼ばれる人種には、まったく捕食反応を示さない。
極端に偏った稀な性質の〝ケーキ〟を欲する。
〝美食家〟--というんだそうだ。
美食家自体、1パーセント未満の確率で発生する希少種。
加えて稀な性質の〝ケーキ〟の発生率は、美食家のさらに10分の1。
おそらく、一生出会うことなんてない。
「捕食したい」という衝動に駆られることもなければ、一生捕食なんて経験をすることもないだろう。
味のしない食事さえ我慢すれば、皆と変わらずに生活できるんだ。
……ラッキー、なんだろうな。多分。
凄まじい速さで情報が流れていく拡張画面。
情報を反射するだけの僕の目は、もう。
さっきのフォークの記事すら映していなかった。
--ッ、プルルッ、プルル。
「ッ!?」
卓上の電話機から、短い着信音が鳴り響く。
心ここに在らずだった僕は、恥ずかしながらその無機質な着信音にすら驚いてしまった。
受話器を取ると、僕は自分の動揺した気持ちを鎮めるように。
大きく、大きく。
息を吸った。
「相談係、篠井大介です」
フォークなのに、〝フォーク〟とは言い難い体質の僕は。
周りに合わせて、〝フォーク〟であることを隠して。
--生きていく、生きている。
「え!? 何それ!?」
「シッ!! 篠井!! 声がデカいってば!!」
「だって……!」
金谷の言葉に、僕は声を抑えることができなかった。
加えて、腹の底から湧き上がる得体の知れない感情に、全身がどうしようもなく震えあがる。
恐怖? いや、違う。
それだけじゃない……!
変な、高揚感。
震えの元がジワジワと熱を帯びて、血液が沸騰してるんじゃないか、ってくらい。
ありえないほど、興奮している自分がいた。
『死んだのは、フォーク。ケーキを捕食したことによる中毒死』
金谷の言葉が、ぐるぐると頭の中を駆け巡る。
「流石にセンセーショナルだろ? だから報道規制がかけられてんだよ」
「……」
「フォークを中毒死させるケーキがいるなんて発覚してみろ。フォークが手当たり次第にケーキを襲撃するぞ」
「分かってる……分かってるよ」
「今、本部長が各課長を緊急招集して、対応等の詰めをしているらしい。結果や方針が決まるまで、相談係は普段どおり職務に従事すること」
「……」
「課長の指示だ。篠井」
理解は、していた。
金谷の言葉が、どれだけ重要であること。
どれだけレアケースだということ。
大勢のフォークが暴走しかねない現状。
かなり逼迫しているということ。
それでも。
混沌とした頭の中で、僕の本質がはっきりと浮かび上がった。
〝美食家自体、1パーセント未満の確率で発生する希少種。
加えて稀な性質の〝ケーキ〟の発生率は、美食家のさらに10分の1〟
迷信。
都市伝説の域を出ない、単なる可能性としてはあり得るだけの話、だった筈だ。
得体の知れないモヤモヤが、僕を支配する。
--根底が、覆される気がしてならない。
目立たず、皆と同じように。
モソモソと無味の食事を流し込む生活さえしていれば。
僕のライフサイクルは、最低限確保できていたんだ。
なのに、今。
その最低限さえ守れないのではないか?
本能が、理性が、そう警鐘を鳴らす。
僕は味のしないカフェラテを一気に飲み干した。
朝が来るたびに、願わずにはいられなかった毎日。
〝今日も無事に過ごせますように。僕の本質がバレませんように〟と。
そして、今までもこれからも。
僕は周りに合わせて〝フォーク〟であることを隠して--生きていく。
生きて、いかなければならないのだ。
……って、思っていたのに。
僕は自分が、フォークだということを。
厭というほど、思い知らされたんだ。
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