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中学校編

初恋の竹本君②

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先生からの話は、竹本君の家にプリントを届けてほしいというものだった。

同じ班には男子もいたが、なぜか私が抜擢され竹本君の家へと行くことになった。

おばあちゃんに、送ってもらい竹本君の家のインターフォンを鳴らす。

「はい」


しかし、この笑顔は本当の笑顔ではないことをのちに知る。

「これ、先生から預かってきたから。体調大丈夫?」

「ありがとう、大丈夫だよ」


久しぶりに見る竹本君は、少し疲れたような顔をしていたが笑顔を見せてくれた。

それからすぐに夏休みに入り、新学期になったが結局竹本君は学校に来てなかった。

私は心配ながらも、何もしてあげることはできない。


その月のクラス会で、竹本君の話を先生から聞いた。

竹本君は、ストレスによる体調不良で学校に来れないという話だった。

この竹本君、実は特別支援学級と並行して通っており、体調不良が良くなるまで特別支援のほうにのみ通うということだった。

私は、竹本君への好きという思いとは関係なくい心配だったため毎日特別支援学級に様子を見に行っていた。


「竹本君来てますか」

「今日は来てないよ」

来てない日は、プリントを渡し来ている日は竹本君や他の支援学級の子たちと遊んでいた。


私も、いじめられて心に余裕がなかったし泣いて授業に出れないことがあった。

竹本君は、徐々に慣れてきて本当の笑顔を見せてくれるようになり、私以外のクラスの子たちも竹本君に会いに行くようになったので、授業に出れる日は普通学級の私たちのところに来ていた。
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