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従魔になってみた
決勝後編らしい
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王子を相手に立ち向かう少女キィナと、その従魔である俺ことグリフォン。
正直相手を甘く見ていた所はあっただろう、結構追い詰められてしまっているかもしれない。
卑怯な俺は〈眠羽〉を更にばら撒き、皆の眠気を蓄積させる。
キィナも眠気にやられそうだが、キィナには多少耐性がある。王子より先に寝なければ勝ちも同然だ。
しかし王子は察しが良かった。謎の眠気、過剰にバラまかれる羽、そして極めつけは白狼に羽根を刺したら寝たこと。
それらのことから羽に眠気効果があると気がついたらしく、短期戦を狙う為に攻めて来た。
白竜が右手の爪を立て、切り裂こうと距離を詰めてくる。
俺の体の構造上受け止めるのは厳しいと判断し少し下がると、その動きを予想してたかのように距離を詰めて来ていた王子の火魔法の、〈ファイアー・バレット〉というピンポン玉位の火の玉攻撃が複数飛来し、俺に当たる。
俺からしたら大したダメージではないが、背中のキィナは羽で守っておく。
怯んだ俺に白竜が噛みつこうと迫るも、キィナに顔を槍で突かれ、噛みつきの軌道が逸れる。
俺は噛みつきを空振りした白竜の首後ろに嘴で噛みつく。スキルの〈毒嘴〉を使うのも忘れない。
しかし、せっかく与えたダメージや毒は王子の魔法によって回復されてしまう。回復系の魔法を使っている間は、魔法攻撃が飛んでこないのがせめてもの救いだろう。
白竜を蹴飛ばしその勢いで後ろに飛び間合いを取り、風魔法による〈ウィンド・カッター〉という攻撃を放つ。
これは手のひら位の風の刃を複数飛ばす魔法で、更に王子諸共吹き飛ばすつもりで羽ばたき、風圧と共に眠羽も一緒にしつこい位に飛ばす。
それを見た白竜は、王子の所まで下がる。そして俺の攻撃を王子が結界の様な魔法で白竜と自分を覆い、全部防いでしまう。
なかなか決め手に欠ける試合となり、長引いてしまう。
俺個人としては状態異常をじわじわと与えていく長期戦は得意なのだが、キィナのダメージや眠気も有る為、もうそろそろ決めてしまわないと厳しい。
それに、もし先にキィナが眠ってしまったら、彼女を守りながら勝つことは流石に厳しいだろうからな。
それから幾度かぶつかり合った後、俺は戦いの中で、この状況を打開出来るかもしれない案を思い付き、その内容をキィナに話す。
まだ勝負は見えないが、「このまま長引いたら厳しいと思っていた。」、とのことでキィナは俺の案に素直に賛同する。
攻勢に転じた白竜が間合いを詰める為に迫り、王子は相変わらず後ろの方で魔法の準備をしている。
俺の方からも白竜に突進し、激しくぶつかり合う。そして嘴で白竜の左肩に噛みつき、前足で相手の体を掴み体重を掛ける。
そして背中のキィナが俺の頭を越え、白竜の背中に乗り移る。
白竜は尻尾を振り回し背中のキィナを落とそうとするも、キィナは白竜の背中へは攻撃せずに飛び降りた為、尻尾は空振りに終わる。
白竜には目もくれず、キィナがどこへ向かうかと言うと、王子目掛けて走りだしていた。
これが俺の作戦で、俺が白竜を押さえてる間に、キィナと王子で戦って貰うといった内容だ。
王子は魔法使い、槍で戦えるキィナが距離を詰めれば恐らく勝てるだろう。
白竜は主人である王子を気にしているようだが、俺が鳥の前足と嘴で押さえつけているからキィナを追いかけることは出来ない。
オマケに余所見している白竜の腹目掛けて眠羽を放ち、数本刺すことに成功した。
白竜も抵抗を始め、俺に左肩を噛まれつつも左羽に噛みついてきた。さらに白竜の両手が俺の体に爪を立ててきて痛みが強くなる。
俺は噛まれた左羽の眠羽のスキル効果を強め、口に睡眠作用のある毒が入るようにして反撃する。
口の違和感でそれに気がついた白竜は間合いを取ろうとするも、俺は白竜を前足で鷲掴みにして爪を食い込ませ、更に羽で包み込むようにして押さえつけ逃がさない。
俺の〈麻痺爪〉も聞いてきたのか、思っていたよりも抵抗は小さい。
白竜の瞼が閉じそうになり始めた。ゴブリンなら1本でも刺されば、すぐにでも眠り始める眠羽が何本も刺さっているのにまだ寝ないようだ。
だがこれならステージからは押し出せると思い、抵抗が弱まった白竜を少しずつ押していく。
麻痺と眠気に加え、毒まで食らっていて、思うように体の力が入らない白竜では、俺に抵抗できずにステージから押し出される。
そしてキィナの方を見ると、既に自慢の槍捌きで王子を転ばせ、喉元に槍を突きつけたところだった。
先生が戦闘続行不能と判断し、試合終了を告げた。そして俺達の勝利を宣言する。
どうやら俺達は校内大会で優勝した、らしい。
______________________
~キィナ陣営~
Lv35
名前:キィナ・ローズスピア
種族:人間
職業:従魔槍兵
体力:330/330
魔力:130
攻撃:380
防御:270
魔攻:110
魔防:220
速さ:380
スキル
毒耐性Lv5 眠り耐性Lv5 麻痺耐性Lv3
状態異常耐性Lv4 槍Lv6 剣Lv3 短剣Lv2
体術Lv4 従魔契約Lv3 モンスターテレパスLv4
モンスターヒールLv2 フォローサモンLv3
サモンリターンLv3
魔法
土Lv2 風Lv2 雷Lv2 光Lv2
○金の短髪、黄色の目、服も黄色っぽいのを愛用している。体は健康的だが細い。色々と。主人公曰く、まないt...いや、洗濯板くらい?
誰かさんのせいで状態異常耐性が結構上がってる。てか一緒に戦う以上、上がらざるを得ない。
Lv 110
名前:なし
種族名:ブラック・グリフォン(黒羽種)
体力:1550/1550
魔力:700
攻撃:780
防御:670
魔攻:510
魔防:620
速さ:830
SPスキル
鑑定 言語理解 本能 特殊毒 免疫
EXスキル
森のボス
スキル
毒嘴Lv5 眠羽Lv7 麻痺爪Lv6 乱声Lv5
羽矢Lv7
魔法
火Lv4 水Lv4 風Lv5 電Lv2 土Lv2
○森で狩りをしているが、周りのレベルが低すぎて、あまりレベルが上がらないことに悩んでいる。
今回の決勝戦のお陰で少しレベルが上がって内心喜んでるみたい。よかったね。
矢鱈と乱用している眠羽と羽矢のレベルが目立つこの頃。
~第2王子陣営~
Lv38
名前:ケイニス・アンバース・ドリミドール
種族:人間
職業:王子召喚士
体力:280/280
魔力:400
攻撃:150
防御:180
魔攻:350
魔防:300
速さ:200
スキル
毒耐性Lv8 状態異常耐性Lv3 剣Lv4 短剣Lv3
杖術Lv3 召喚契約Lv6 モンスターヒールLv5 モンスターサモンLv5 モンスターリターンLv5 モンスターフュージョンLv1
魔法
火Lv2 水Lv2 雷Lv2 光Lv5
○ドリミドール王国の第2王子。
金髪イケメン、凄くいい人で有能だから第2王子だけど時期王様候補だったりする。
サモナーの素質に恵まれている。召喚獣を使役し、自分は後方から魔法で支援といった戦法でほぼ負け無しだった。
因みにクズと噂される第1王子も今回の大会に参加していたのだが、速攻敗退してたらしい。
主人公がこの話を後から知ったときは「恐ろしく早い敗退、俺でも見逃しちゃうね。」とか思ってたとか思ってなかったとか。
○召喚契約
自らの素質や魔力等に応じた魔物を召喚し、契約を結ぶことができる。
ただし、召喚した魔物の出す試練を乗り越えなければ、契約に至ることはできない。
スキルレベルが上がると、強いモンスターが出やすくなったり、使役できる数が増えたり、仲間にする際の試練の内容が、同じ魔物でも比較的楽なものになったりする。
○モンスターフュージョン
召喚契約した魔物同士を融合させることができるスキル。ランダム性があり、大体は混ぜた魔物の特徴が残るキメラになる。
キメラは混ぜれば混ぜるほど、重く再生能力が高く技能が増える。そのため、愛好家もいるが素早い動きや、相手の弱点を狙う知性等が失われてしまうのが問題視されている。
Lv 80
名前:モクジール
種族名:クラウドドラゴン
体力:850/850
魔力:500
攻撃:600
防御:550
魔攻:450
魔防:500
速さ:550
スキル
竜鱗Lv3 竜爪Lv3 竜牙Lv3 擬態Lv5
雲喰らいLv4 クラウドブレスLv2 気配隠蔽Lv4
魔法
火Lv2 風Lv3 水Lv3 雷Lv2
○クラウドドラゴン
全長3mくらいの、全身白い鱗に覆われ羽毛の生えた竜。空で雲に擬態し、不意打ちで獲物を仕留めるのが主な狩りのしかた。
雲を喰らうことで特殊なブレス攻撃を使用することもできるが、地上では基本使えず、魔法で雲を作り出すこともできるが、それを態々作って、食べて、ブレスを吐く。...のも手間がかかるので実践向きではない。
今回の試合では、この竜はまだ若い個体で、王子もこの竜よりも強い相手と戦ったことが無かった為、戦いなれていなかったり、油断も結構あった。
一方主人公は戦闘経験まみれで、技の使い方も熟知しているしステータスも上、相棒のキィナも割りと修羅場を乗り越えていたことから、今回のような決着となったと思われる。
スキルのクラウドブレスは、白い低温の息を吐き体温の低下と、実体化した雲が相手の足元からもくもくと上昇し、バランスを崩させる技。
直接的なダメージはほぼないが、上空や標高の高い山、雪が降る場所等の寒い地域では、ブレスや雲に触れた相手の表面を凍り付かせるという、恐ろしい技と化す。
Lv 40
名前:シバール
種族名:シルバーウルフ
体力:350
魔力:50
攻撃:400
防御:200
魔攻:50
魔防:150
速さ:400
スキル
噛力Lv4 嗅覚Lv5 聴力Lv7 統率Lv1
魔法
氷Lv1
○シルバーウルフ
ウルフの進化系統。氷魔法が使えるようになり始める。中型犬くらいの大きさ、柴犬ではない。
雪国などで良く見られる、素早い動きと群れでの連携が得意。
噛みつきの威力が高く、それをメインに戦ってくる。
聴力がかなり高く、雪で足音の出てしまう雪原では、何処に逃げても場所を特定されてしまう。
○ファイアー・バレット
ピンポン大の火の玉を複数相手に飛ばす下級魔法。使いやすくそれなりにダメージも与えられる人気の魔法。火属性の魔法使いはほぼ使える。
○ウィンド・カッター
手の平サイズの風の刃を飛ばす下級魔法。威力は低いが、見えにくく数が多い。
服を破くために悪用されやすく、注意が必要。
○ライト・バリア
薄い光の結界を張る下級魔法。範囲の調整はできるが、広げると尚更打たれ弱くなる。
刃物や針には強く、ハンマーなどの物理には弱い。
○主人公が魔法は苦手という発言をしているが、魔法レベル5もあれば中級冒険者の魔法使いとしてやっていけるレベルではある。
正直相手を甘く見ていた所はあっただろう、結構追い詰められてしまっているかもしれない。
卑怯な俺は〈眠羽〉を更にばら撒き、皆の眠気を蓄積させる。
キィナも眠気にやられそうだが、キィナには多少耐性がある。王子より先に寝なければ勝ちも同然だ。
しかし王子は察しが良かった。謎の眠気、過剰にバラまかれる羽、そして極めつけは白狼に羽根を刺したら寝たこと。
それらのことから羽に眠気効果があると気がついたらしく、短期戦を狙う為に攻めて来た。
白竜が右手の爪を立て、切り裂こうと距離を詰めてくる。
俺の体の構造上受け止めるのは厳しいと判断し少し下がると、その動きを予想してたかのように距離を詰めて来ていた王子の火魔法の、〈ファイアー・バレット〉というピンポン玉位の火の玉攻撃が複数飛来し、俺に当たる。
俺からしたら大したダメージではないが、背中のキィナは羽で守っておく。
怯んだ俺に白竜が噛みつこうと迫るも、キィナに顔を槍で突かれ、噛みつきの軌道が逸れる。
俺は噛みつきを空振りした白竜の首後ろに嘴で噛みつく。スキルの〈毒嘴〉を使うのも忘れない。
しかし、せっかく与えたダメージや毒は王子の魔法によって回復されてしまう。回復系の魔法を使っている間は、魔法攻撃が飛んでこないのがせめてもの救いだろう。
白竜を蹴飛ばしその勢いで後ろに飛び間合いを取り、風魔法による〈ウィンド・カッター〉という攻撃を放つ。
これは手のひら位の風の刃を複数飛ばす魔法で、更に王子諸共吹き飛ばすつもりで羽ばたき、風圧と共に眠羽も一緒にしつこい位に飛ばす。
それを見た白竜は、王子の所まで下がる。そして俺の攻撃を王子が結界の様な魔法で白竜と自分を覆い、全部防いでしまう。
なかなか決め手に欠ける試合となり、長引いてしまう。
俺個人としては状態異常をじわじわと与えていく長期戦は得意なのだが、キィナのダメージや眠気も有る為、もうそろそろ決めてしまわないと厳しい。
それに、もし先にキィナが眠ってしまったら、彼女を守りながら勝つことは流石に厳しいだろうからな。
それから幾度かぶつかり合った後、俺は戦いの中で、この状況を打開出来るかもしれない案を思い付き、その内容をキィナに話す。
まだ勝負は見えないが、「このまま長引いたら厳しいと思っていた。」、とのことでキィナは俺の案に素直に賛同する。
攻勢に転じた白竜が間合いを詰める為に迫り、王子は相変わらず後ろの方で魔法の準備をしている。
俺の方からも白竜に突進し、激しくぶつかり合う。そして嘴で白竜の左肩に噛みつき、前足で相手の体を掴み体重を掛ける。
そして背中のキィナが俺の頭を越え、白竜の背中に乗り移る。
白竜は尻尾を振り回し背中のキィナを落とそうとするも、キィナは白竜の背中へは攻撃せずに飛び降りた為、尻尾は空振りに終わる。
白竜には目もくれず、キィナがどこへ向かうかと言うと、王子目掛けて走りだしていた。
これが俺の作戦で、俺が白竜を押さえてる間に、キィナと王子で戦って貰うといった内容だ。
王子は魔法使い、槍で戦えるキィナが距離を詰めれば恐らく勝てるだろう。
白竜は主人である王子を気にしているようだが、俺が鳥の前足と嘴で押さえつけているからキィナを追いかけることは出来ない。
オマケに余所見している白竜の腹目掛けて眠羽を放ち、数本刺すことに成功した。
白竜も抵抗を始め、俺に左肩を噛まれつつも左羽に噛みついてきた。さらに白竜の両手が俺の体に爪を立ててきて痛みが強くなる。
俺は噛まれた左羽の眠羽のスキル効果を強め、口に睡眠作用のある毒が入るようにして反撃する。
口の違和感でそれに気がついた白竜は間合いを取ろうとするも、俺は白竜を前足で鷲掴みにして爪を食い込ませ、更に羽で包み込むようにして押さえつけ逃がさない。
俺の〈麻痺爪〉も聞いてきたのか、思っていたよりも抵抗は小さい。
白竜の瞼が閉じそうになり始めた。ゴブリンなら1本でも刺されば、すぐにでも眠り始める眠羽が何本も刺さっているのにまだ寝ないようだ。
だがこれならステージからは押し出せると思い、抵抗が弱まった白竜を少しずつ押していく。
麻痺と眠気に加え、毒まで食らっていて、思うように体の力が入らない白竜では、俺に抵抗できずにステージから押し出される。
そしてキィナの方を見ると、既に自慢の槍捌きで王子を転ばせ、喉元に槍を突きつけたところだった。
先生が戦闘続行不能と判断し、試合終了を告げた。そして俺達の勝利を宣言する。
どうやら俺達は校内大会で優勝した、らしい。
______________________
~キィナ陣営~
Lv35
名前:キィナ・ローズスピア
種族:人間
職業:従魔槍兵
体力:330/330
魔力:130
攻撃:380
防御:270
魔攻:110
魔防:220
速さ:380
スキル
毒耐性Lv5 眠り耐性Lv5 麻痺耐性Lv3
状態異常耐性Lv4 槍Lv6 剣Lv3 短剣Lv2
体術Lv4 従魔契約Lv3 モンスターテレパスLv4
モンスターヒールLv2 フォローサモンLv3
サモンリターンLv3
魔法
土Lv2 風Lv2 雷Lv2 光Lv2
○金の短髪、黄色の目、服も黄色っぽいのを愛用している。体は健康的だが細い。色々と。主人公曰く、まないt...いや、洗濯板くらい?
誰かさんのせいで状態異常耐性が結構上がってる。てか一緒に戦う以上、上がらざるを得ない。
Lv 110
名前:なし
種族名:ブラック・グリフォン(黒羽種)
体力:1550/1550
魔力:700
攻撃:780
防御:670
魔攻:510
魔防:620
速さ:830
SPスキル
鑑定 言語理解 本能 特殊毒 免疫
EXスキル
森のボス
スキル
毒嘴Lv5 眠羽Lv7 麻痺爪Lv6 乱声Lv5
羽矢Lv7
魔法
火Lv4 水Lv4 風Lv5 電Lv2 土Lv2
○森で狩りをしているが、周りのレベルが低すぎて、あまりレベルが上がらないことに悩んでいる。
今回の決勝戦のお陰で少しレベルが上がって内心喜んでるみたい。よかったね。
矢鱈と乱用している眠羽と羽矢のレベルが目立つこの頃。
~第2王子陣営~
Lv38
名前:ケイニス・アンバース・ドリミドール
種族:人間
職業:王子召喚士
体力:280/280
魔力:400
攻撃:150
防御:180
魔攻:350
魔防:300
速さ:200
スキル
毒耐性Lv8 状態異常耐性Lv3 剣Lv4 短剣Lv3
杖術Lv3 召喚契約Lv6 モンスターヒールLv5 モンスターサモンLv5 モンスターリターンLv5 モンスターフュージョンLv1
魔法
火Lv2 水Lv2 雷Lv2 光Lv5
○ドリミドール王国の第2王子。
金髪イケメン、凄くいい人で有能だから第2王子だけど時期王様候補だったりする。
サモナーの素質に恵まれている。召喚獣を使役し、自分は後方から魔法で支援といった戦法でほぼ負け無しだった。
因みにクズと噂される第1王子も今回の大会に参加していたのだが、速攻敗退してたらしい。
主人公がこの話を後から知ったときは「恐ろしく早い敗退、俺でも見逃しちゃうね。」とか思ってたとか思ってなかったとか。
○召喚契約
自らの素質や魔力等に応じた魔物を召喚し、契約を結ぶことができる。
ただし、召喚した魔物の出す試練を乗り越えなければ、契約に至ることはできない。
スキルレベルが上がると、強いモンスターが出やすくなったり、使役できる数が増えたり、仲間にする際の試練の内容が、同じ魔物でも比較的楽なものになったりする。
○モンスターフュージョン
召喚契約した魔物同士を融合させることができるスキル。ランダム性があり、大体は混ぜた魔物の特徴が残るキメラになる。
キメラは混ぜれば混ぜるほど、重く再生能力が高く技能が増える。そのため、愛好家もいるが素早い動きや、相手の弱点を狙う知性等が失われてしまうのが問題視されている。
Lv 80
名前:モクジール
種族名:クラウドドラゴン
体力:850/850
魔力:500
攻撃:600
防御:550
魔攻:450
魔防:500
速さ:550
スキル
竜鱗Lv3 竜爪Lv3 竜牙Lv3 擬態Lv5
雲喰らいLv4 クラウドブレスLv2 気配隠蔽Lv4
魔法
火Lv2 風Lv3 水Lv3 雷Lv2
○クラウドドラゴン
全長3mくらいの、全身白い鱗に覆われ羽毛の生えた竜。空で雲に擬態し、不意打ちで獲物を仕留めるのが主な狩りのしかた。
雲を喰らうことで特殊なブレス攻撃を使用することもできるが、地上では基本使えず、魔法で雲を作り出すこともできるが、それを態々作って、食べて、ブレスを吐く。...のも手間がかかるので実践向きではない。
今回の試合では、この竜はまだ若い個体で、王子もこの竜よりも強い相手と戦ったことが無かった為、戦いなれていなかったり、油断も結構あった。
一方主人公は戦闘経験まみれで、技の使い方も熟知しているしステータスも上、相棒のキィナも割りと修羅場を乗り越えていたことから、今回のような決着となったと思われる。
スキルのクラウドブレスは、白い低温の息を吐き体温の低下と、実体化した雲が相手の足元からもくもくと上昇し、バランスを崩させる技。
直接的なダメージはほぼないが、上空や標高の高い山、雪が降る場所等の寒い地域では、ブレスや雲に触れた相手の表面を凍り付かせるという、恐ろしい技と化す。
Lv 40
名前:シバール
種族名:シルバーウルフ
体力:350
魔力:50
攻撃:400
防御:200
魔攻:50
魔防:150
速さ:400
スキル
噛力Lv4 嗅覚Lv5 聴力Lv7 統率Lv1
魔法
氷Lv1
○シルバーウルフ
ウルフの進化系統。氷魔法が使えるようになり始める。中型犬くらいの大きさ、柴犬ではない。
雪国などで良く見られる、素早い動きと群れでの連携が得意。
噛みつきの威力が高く、それをメインに戦ってくる。
聴力がかなり高く、雪で足音の出てしまう雪原では、何処に逃げても場所を特定されてしまう。
○ファイアー・バレット
ピンポン大の火の玉を複数相手に飛ばす下級魔法。使いやすくそれなりにダメージも与えられる人気の魔法。火属性の魔法使いはほぼ使える。
○ウィンド・カッター
手の平サイズの風の刃を飛ばす下級魔法。威力は低いが、見えにくく数が多い。
服を破くために悪用されやすく、注意が必要。
○ライト・バリア
薄い光の結界を張る下級魔法。範囲の調整はできるが、広げると尚更打たれ弱くなる。
刃物や針には強く、ハンマーなどの物理には弱い。
○主人公が魔法は苦手という発言をしているが、魔法レベル5もあれば中級冒険者の魔法使いとしてやっていけるレベルではある。
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