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83話 3流悪党
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「話が違うだろ、これは!!」
偽悪魔という嵐が過ぎ去ってから、皇室。
後片付けはすべて部下に放り投げて、皇子アドルフは拳を震わせながら自分の部屋にある悪魔―――全身が真っ黒な怪物に問い詰めた。
「どうして途中から精神操作が解かれたんだ!!精神操作をかけた兵士たちはすべて感情のない人形になるはずだ!」
「さぁ、お前の魔力が足りなかったんじゃないか?」
「貴様……!!」
皇子は奥歯を噛みしめながら目の前の怪物を見つめる。どう見ても、ヤツは異質な存在だった。
成人男性より二回りは大きい体。黄色く光る瞳。
全身が真っ黒で、軽く近づいただけでも息が詰まってきて―――もし皇子が黒魔法使いでなかったら、気絶してもおかしくないくらいのオーラ―を放っている悪魔。
この怪物と自分は、契約をした。魂を売り出す代わりに黒魔法を身につけ、今まで誰もたどり着いたことのない境地まで上り詰めたのだ。
「何度も言うけど、俺はただの案内人だ」
怪物は、まるで嘲るかのように低い笑い声をあげる。皇子はさらに歯ぎしりをしながら、目の前の怪物を見つめるしかなかった。
「案内人でもあり、契約者でもある。お前に黒魔法を与えたのはこの俺だ。お前を悪魔にさせたのも、この俺だ。なのに、自分の能力不足を俺のせいにするなんて。お前の怒りが俺には理解できないな、アドルフよ」
「くっ……!!だから、話が違うって言ってんだ!!あいつらは偽悪魔だと言ってただろ!?なのに、どうしてあいつらの方が強いんだ!!」
皇子はほとんど狂ったかのように、何度も両手を振りながら啖呵を切る。
「カルツには俺が持っている魔力の半分以上を注ぎ込んだ!死体だったあいつを無理やり覚醒させ、精神操作までかけて生きてた頃の何倍も強くしたんだ!!なのに、どうしてあいつがあの偽悪魔に手も足も出せないんだ!!」
「………」
「俺はもう魂の3割以上をお前に与えた!!そのせいで、俺は……俺は……!!」
こんなに怒ったことがあったのかと思うほど、皇子は怒りを抑えられなかった。
魂を売り飛ばすことの危険さを知らなかったわけじゃない。だけど、叶えたいなにかがあるから心置きなく、彼はこの怪物と取引をした。
彼は、この世の中が燃えているところを見たかったのだ。
でたらめな人間性も偽善もない、すべての人々が本能に従って思う存分に殺し合う愉快な世界。
自分を無視していた貴族たちも、兄も、父も―――すべて投げつけて、殺戮の現場で躍らせること。それこそが、彼がもっとも望んでいた復讐だったのだ。
そして、実際に計画の半分以上は遂行されていた。貴族たちは自分にぐうの音も出せない状態で、兄と父は毎日のように地獄みたいな幻覚を見せられているから。
だけど、一番大事な要素が欠けていた。
この世界の絶対者が、自分ではないことだった。
「お前が言った予言だろ?悪魔がこの世を飲みつくし、世界を片っ端から塗り替えていくと!!なのに、どうしてこうなるんだ!!あの力は………くっ、あの力はどう見ても、悪魔の力じゃないか!!」
認めたくなかったけど、アドルフが見たそれは紛れもない災いだった。
圧倒的な恐怖と力。目の前にあるすべてをぶっ飛ばすその姿は、自分が思い描いていた理想の……悪魔の姿だったから。
「話は終わりか?アドルフよ」
しかし、そんなことはどうでもいいとばかりに、怪物は口角を上げながら次の言葉を口にする。
「どうやら、まだ力が足りていないようだな」
「なっ………!?」
「まだ3割しか売ってないんだろ?しかも、その3割の半分を……えっと、カルツだっけ?そんな見ず知らずのヤツに埋め込んだところで、なんとかなるとでも思ったか?」
「貴様、話が違うじゃないか!!確か、3割くらいでもこの世の支配者になれると……!ケホッ!」
またもやたたみかけようとしたところで、ふと皇子が咳をする。
「あ、ぐっ……!?ケホッ、コホッ、かぁっ……!な、なっ……!コホッ!!」
しかし、咳が止まらなかった。皇子は今までになかった強い吐き気とともになんらかの液体が込みあがるのを感じる。
そして、それを吐いてみたら―――真っ赤な液体が、自分の手いっぱいについているのが見えた。
彼は、血を吐いたのだ。
「ゲホッ、ゲホッ……!!な、なっ……!」
「ああ~~とうとう来ちまったか。残念だな」
「なっ……ごほっ!!」
「お前が売ったのは魂だけじゃない。生命力も売ったはずだろ?」
平然といいながら、ずっと窓際に座っていた怪物は立ち上がってゆっくり、アドルフの前に片膝をつく。
皇子はもはや立つこともできなくて、倒れたまま身を縮こまらせていた。激しい寒気と痛みが彼を襲う。
「魂が壊れれば、体にも影響を及ぼす。お前はそれを知っていたはずだが」
「きっ、さま………!この俺を、だまして……!」
「いや、騙したんじゃない。俺は取引をしただけだ……まあ、お前は奪われた生命力は、他の者の生命力で補えると思ったらしいが」
そして、怪物はその大きな手でゆっくりと、皇子の頭を掴む。
「違うんだよ。魂は変えられない。本質は変えられない。お前は元々、黒魔法を使える体でもなかっただろ?勘違いするな、お前は強くなったのではない……俺が強くしたんだよ、俺が」
「ケホッ、ごほっ………!!」
「ははっ、予言か………悪魔がこの世を飲みつくし、世界を片っ端から塗り替えていく。そうだな、それは確かに俺が言った言葉だ」
「なら、どうして……!!」
「しかし、俺は前にこうも言ったはずだぞ?」
怪物はその無様な姿を嘲笑うかのように、低い声で言葉を続ける。
「お前はある日、こう問いかけてきた。本当に俺は予言の悪魔なんだよな、と」
「ケホッ、ぐぉっ……ぷはぁあっ!!」
「そして、その答えに俺はこう返した。お前の生命力と魂さえくれれば、お前が予言の悪魔だと………そう、魂と生命力を売らないお前は、ただのチンピラに過ぎないのだ」
「ガハッ………きっ、さま……!」
「どうした?アドルフ。予言の悪魔になりたくないのか?」
もはや、赤黒い血が飛び散った皇子の顔を見つめながら。
悪魔は、さらに口角を上げてから言う。
「俺に生命力と魂をくれないお前は、予言の悪魔なんかじゃない。ただ、適性もない魔力を無理やり体に取り入れて暴れようとして、見事に主人公に打ち砕かれる……そういう3流悪党でしかないんだ。少しかっこつけただけの無様な、3流悪党に」
「ぐあ、ぁあがああああ……!!」
「どうする、アドルフ?このままありきたりな3流悪党になってもいいのか?自分の魂と生命力をもう少し売るだけで、お前はその予言の悪魔に一歩近づけられるんだぞ?」
「貴様ぁ、クソがぁあ………!!」
目の前で人が血を吐いていると言うのに、目の前の怪物は平然と自分を煽るだけだった。
皇子はもはや血の涙まで流しながら、浮かび上がった疑問点を口にする。
「どうして、こんなことを……!貴様の目的は、なんだ。貴様の目的は、なんなんだ!!!」
「最初に言った通り、俺はただの案内人だ」
そこで、怪物は天井を見上げながら言う。
「この物語を正しい方向に導こうとする表示板。ただの案内人……言い換えれば、そうだな。この世界の神になる」
「ふざけた、ことを……!!」
「それで、どうする?アドルフ」
自分を神と名乗った怪物は。
もう一度ニヤッと笑いながら、床の上で悶えている皇子を見ながら言う。
「このまま、3流悪党である自分の運命を受け入れるのか?アドルフ?」
偽悪魔という嵐が過ぎ去ってから、皇室。
後片付けはすべて部下に放り投げて、皇子アドルフは拳を震わせながら自分の部屋にある悪魔―――全身が真っ黒な怪物に問い詰めた。
「どうして途中から精神操作が解かれたんだ!!精神操作をかけた兵士たちはすべて感情のない人形になるはずだ!」
「さぁ、お前の魔力が足りなかったんじゃないか?」
「貴様……!!」
皇子は奥歯を噛みしめながら目の前の怪物を見つめる。どう見ても、ヤツは異質な存在だった。
成人男性より二回りは大きい体。黄色く光る瞳。
全身が真っ黒で、軽く近づいただけでも息が詰まってきて―――もし皇子が黒魔法使いでなかったら、気絶してもおかしくないくらいのオーラ―を放っている悪魔。
この怪物と自分は、契約をした。魂を売り出す代わりに黒魔法を身につけ、今まで誰もたどり着いたことのない境地まで上り詰めたのだ。
「何度も言うけど、俺はただの案内人だ」
怪物は、まるで嘲るかのように低い笑い声をあげる。皇子はさらに歯ぎしりをしながら、目の前の怪物を見つめるしかなかった。
「案内人でもあり、契約者でもある。お前に黒魔法を与えたのはこの俺だ。お前を悪魔にさせたのも、この俺だ。なのに、自分の能力不足を俺のせいにするなんて。お前の怒りが俺には理解できないな、アドルフよ」
「くっ……!!だから、話が違うって言ってんだ!!あいつらは偽悪魔だと言ってただろ!?なのに、どうしてあいつらの方が強いんだ!!」
皇子はほとんど狂ったかのように、何度も両手を振りながら啖呵を切る。
「カルツには俺が持っている魔力の半分以上を注ぎ込んだ!死体だったあいつを無理やり覚醒させ、精神操作までかけて生きてた頃の何倍も強くしたんだ!!なのに、どうしてあいつがあの偽悪魔に手も足も出せないんだ!!」
「………」
「俺はもう魂の3割以上をお前に与えた!!そのせいで、俺は……俺は……!!」
こんなに怒ったことがあったのかと思うほど、皇子は怒りを抑えられなかった。
魂を売り飛ばすことの危険さを知らなかったわけじゃない。だけど、叶えたいなにかがあるから心置きなく、彼はこの怪物と取引をした。
彼は、この世の中が燃えているところを見たかったのだ。
でたらめな人間性も偽善もない、すべての人々が本能に従って思う存分に殺し合う愉快な世界。
自分を無視していた貴族たちも、兄も、父も―――すべて投げつけて、殺戮の現場で躍らせること。それこそが、彼がもっとも望んでいた復讐だったのだ。
そして、実際に計画の半分以上は遂行されていた。貴族たちは自分にぐうの音も出せない状態で、兄と父は毎日のように地獄みたいな幻覚を見せられているから。
だけど、一番大事な要素が欠けていた。
この世界の絶対者が、自分ではないことだった。
「お前が言った予言だろ?悪魔がこの世を飲みつくし、世界を片っ端から塗り替えていくと!!なのに、どうしてこうなるんだ!!あの力は………くっ、あの力はどう見ても、悪魔の力じゃないか!!」
認めたくなかったけど、アドルフが見たそれは紛れもない災いだった。
圧倒的な恐怖と力。目の前にあるすべてをぶっ飛ばすその姿は、自分が思い描いていた理想の……悪魔の姿だったから。
「話は終わりか?アドルフよ」
しかし、そんなことはどうでもいいとばかりに、怪物は口角を上げながら次の言葉を口にする。
「どうやら、まだ力が足りていないようだな」
「なっ………!?」
「まだ3割しか売ってないんだろ?しかも、その3割の半分を……えっと、カルツだっけ?そんな見ず知らずのヤツに埋め込んだところで、なんとかなるとでも思ったか?」
「貴様、話が違うじゃないか!!確か、3割くらいでもこの世の支配者になれると……!ケホッ!」
またもやたたみかけようとしたところで、ふと皇子が咳をする。
「あ、ぐっ……!?ケホッ、コホッ、かぁっ……!な、なっ……!コホッ!!」
しかし、咳が止まらなかった。皇子は今までになかった強い吐き気とともになんらかの液体が込みあがるのを感じる。
そして、それを吐いてみたら―――真っ赤な液体が、自分の手いっぱいについているのが見えた。
彼は、血を吐いたのだ。
「ゲホッ、ゲホッ……!!な、なっ……!」
「ああ~~とうとう来ちまったか。残念だな」
「なっ……ごほっ!!」
「お前が売ったのは魂だけじゃない。生命力も売ったはずだろ?」
平然といいながら、ずっと窓際に座っていた怪物は立ち上がってゆっくり、アドルフの前に片膝をつく。
皇子はもはや立つこともできなくて、倒れたまま身を縮こまらせていた。激しい寒気と痛みが彼を襲う。
「魂が壊れれば、体にも影響を及ぼす。お前はそれを知っていたはずだが」
「きっ、さま………!この俺を、だまして……!」
「いや、騙したんじゃない。俺は取引をしただけだ……まあ、お前は奪われた生命力は、他の者の生命力で補えると思ったらしいが」
そして、怪物はその大きな手でゆっくりと、皇子の頭を掴む。
「違うんだよ。魂は変えられない。本質は変えられない。お前は元々、黒魔法を使える体でもなかっただろ?勘違いするな、お前は強くなったのではない……俺が強くしたんだよ、俺が」
「ケホッ、ごほっ………!!」
「ははっ、予言か………悪魔がこの世を飲みつくし、世界を片っ端から塗り替えていく。そうだな、それは確かに俺が言った言葉だ」
「なら、どうして……!!」
「しかし、俺は前にこうも言ったはずだぞ?」
怪物はその無様な姿を嘲笑うかのように、低い声で言葉を続ける。
「お前はある日、こう問いかけてきた。本当に俺は予言の悪魔なんだよな、と」
「ケホッ、ぐぉっ……ぷはぁあっ!!」
「そして、その答えに俺はこう返した。お前の生命力と魂さえくれれば、お前が予言の悪魔だと………そう、魂と生命力を売らないお前は、ただのチンピラに過ぎないのだ」
「ガハッ………きっ、さま……!」
「どうした?アドルフ。予言の悪魔になりたくないのか?」
もはや、赤黒い血が飛び散った皇子の顔を見つめながら。
悪魔は、さらに口角を上げてから言う。
「俺に生命力と魂をくれないお前は、予言の悪魔なんかじゃない。ただ、適性もない魔力を無理やり体に取り入れて暴れようとして、見事に主人公に打ち砕かれる……そういう3流悪党でしかないんだ。少しかっこつけただけの無様な、3流悪党に」
「ぐあ、ぁあがああああ……!!」
「どうする、アドルフ?このままありきたりな3流悪党になってもいいのか?自分の魂と生命力をもう少し売るだけで、お前はその予言の悪魔に一歩近づけられるんだぞ?」
「貴様ぁ、クソがぁあ………!!」
目の前で人が血を吐いていると言うのに、目の前の怪物は平然と自分を煽るだけだった。
皇子はもはや血の涙まで流しながら、浮かび上がった疑問点を口にする。
「どうして、こんなことを……!貴様の目的は、なんだ。貴様の目的は、なんなんだ!!!」
「最初に言った通り、俺はただの案内人だ」
そこで、怪物は天井を見上げながら言う。
「この物語を正しい方向に導こうとする表示板。ただの案内人……言い換えれば、そうだな。この世界の神になる」
「ふざけた、ことを……!!」
「それで、どうする?アドルフ」
自分を神と名乗った怪物は。
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