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68話 悪魔との取引
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「お、皇子様!!なにをなさるのですか!?」
衝撃的な出来事に貴族たちは驚愕する。目の前の光景を信じられなかった。
どうして?確かにグランが無礼な態度をとったのは間違いないけど、だからって殺す必要はないじゃないか!
それに、予言の悪魔だなんて。予言の悪魔が自分だなんて、それは一体―――
「ああ、そういえば説明がまだでしたね」
混乱を極めている雰囲気の中。
皇子はグランの体から拳を引き抜いて、貴族たちが見えやすいように結晶をつまむ。後ろから死体が倒れる音がした。
それでも、自分の手のひらからグランの血が流れていても、皇子は表情一つ変えずに白くなった結晶を見せる。
「さっき、私はグランを殺す前にこの結晶に黒魔法を注入しました。そうすると結晶の色が真っ黒になって、体の中に入ることでその人の生命力を吸い取ることができるのです。ちょうど、今のグランのように」
魔法陣があれば、たとえ体に刺さなくても平気ですが。
その追加の説明さえ、貴族たちの耳には届かなかった。
あまりにも平然とした皇子の口調に、彼らは本能的な恐怖を覚えたからだ。
いくら皇子でも、こんなに軽々しく貴族を殺すなんて。決して許されてはいけないことなのに、誰一人も皇子を責められなかった。
主導権を握っているのがどっちなのかを、教え込まれたから。
血まみれになりながらも説明を続けているその姿は、もはや殺人鬼に近かったのだ。
「で、今の結晶の色をよく見てください。人間の生命力を象徴する白。ここには、このグランの生命力が閉じ込められています。そして――――」
次の瞬間、皇子は手に持った結晶を高く掲げてから、自分の腕に突き刺す。「ひいつ!?」という貴族の情けない悲鳴が上がった。
しかし、想像もしてなかった光景に、貴族たちの目は一気に丸くなる。
「ふふっ…………あぁ、ふぅ……ははっ、はははっ」
刺された皮膚に溶け込むように、結晶が吸収されて行ったのだ。
白い生命力は体を駆け巡り、皇子は気持ちよさそうに体を震わせてから微笑む。
まだ呆然としている貴族たちを相手に、彼は両手を広げて見せた。
「こんな風に、結晶を体に突き刺すことで他人の生命力を体になじませ、寿命を延ばすことができるというわけです」
「あ……あぁ……」
「なにか質問はありますでしょうか?皆さん」
そう言われても、容易く質問できるわけがない。一言でも間違ったら殺されるという強い恐怖が、貴族たちの中に根ざしたからだ。
もちろん、皇子も彼らの恐怖をよく理解できていた。だからこそ、警告も兼ねて彼らを呼んだのだ。
――――貴族だろうがなんだろうが、下手したらこんな風に殺すと。
いつレジスタンスや悪魔に襲われるか分からない彼らには、もはや自分に頼る以外の選択肢がないから。
「ふうん、どうやらまた今度話した方がよさそうですね。それでは、私はこれで」
なんの説明もできていなかった。
予言の悪魔はどうやって倒すのか、その結晶が寿命を延ばすという事実は検証されたことなのか。
いくら黒魔法の魔法陣があるとしても、貴族たちは本当に100%安全なのか。予言の悪魔が自分だなんて、どういうことなのか。
必要な説明はなにもできていなかったし、教えたのはせいぜいマーキュリアルキューブの存在と効能だけ。
しかし、それでいいと皇子は思った。
「死体をあの状態のまま地下に運搬しろ。後はゲーリングが処理してくれるはずだ」
「はっ!」
騎士たちを呼んで運搬を任せた後、第2皇子アドルフは謁見室を出る。これ以上貴族たちに時間を割く理由がないからだ。
彼らが国を支えている重役であるのは確かだし、余裕があれば生かしておくのも悪くない。しかし、自分の秘密を教える気にはなれなかった。
物語の主人公は主人公らしく、目的にだけ集中すればいいから。
「ふぅ……さすがにシャワーを浴びるべきか」
執務室に戻り、全身鏡でようやく自分の姿を見たアドルフは溜息を吐く。
それから、彼の視線は窓際に座っている怪物―――悪魔に注がれた。
人間型で、成人男性より二回りくらい背が高くて、全身がどす黒かった。しかし、目元だけは黄色に光っていて言いようのない威圧感を放っている。
自分と昔から一緒にいたその悪魔に、アドルフは確かめるようにもう一度聞く。
「本当に、予言の悪魔は俺で合っているんだな?」
そして、悪魔はあざけるように低く笑いながら、言う。
「ああ、お前の生命力と魂さえくれれば、な」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あぅっ………うぅう……」
……………………痛い。
なんだ?ここはどこだ?体の内部に何かが走り回っているようで気持ち悪い。一体なんなんだ?これは……。
「……………………………ぁ?」
そんな時、ふと彼の前にあるメッセージバーのようなものが映る。
すぐにでも消えそうに点滅しているのに、異常なくらい光っていた。そして、四角い図形の中には文字が書かれている。
<歩めなかったもう一つの未来>
<閲覧しますか?>
<Yes / No>
「…………………………………………………………」
Yes……?No……?なんだ、この文字は。
しかし、歩めなかったもう一つの未来、という言葉が脳裏に刺さって離れない。この二つの中のどちらかを、選ばなければいけないというのか。
「…うっ、くぁあ……!」
見たい。
閲覧したい。自分が歩めなかった未来を。すべてが上手く転んだかもしれない未来を、見たい。
しかし、彼にはYesとNoがなんなのかが理解できなかった。この世界で英語は使われないからだ。
そもそも見ようとしても彼には指一本動かせる力もなく、意識を無理やり引っ張り出されているような感覚に陥っている。それでも、彼は足掻いた。
嫌だ、見せてくれ。お願いだ。
儚い願いは叶うことなく、四角い図形の目の前からすぐ消えてしまう。
しかし、次の瞬間―――――
<歩めなかったもう一つの未来>
<閲覧しますか?>
<Yes>
点滅もしないで、選択肢も消えたままもう一度現れたメッセージバーを目の前にして。
「あぁ………お願いだ」
ボロボロになった彼は、激痛に襲われながらも声を紡ぐ。
「見せて……くれぇ…………」
そして、彼の言葉が終わるのと同時に。
<閲覧を開始します>
視界が光で覆われ、彼の意識は全く別の世界に飛ばされた。
衝撃的な出来事に貴族たちは驚愕する。目の前の光景を信じられなかった。
どうして?確かにグランが無礼な態度をとったのは間違いないけど、だからって殺す必要はないじゃないか!
それに、予言の悪魔だなんて。予言の悪魔が自分だなんて、それは一体―――
「ああ、そういえば説明がまだでしたね」
混乱を極めている雰囲気の中。
皇子はグランの体から拳を引き抜いて、貴族たちが見えやすいように結晶をつまむ。後ろから死体が倒れる音がした。
それでも、自分の手のひらからグランの血が流れていても、皇子は表情一つ変えずに白くなった結晶を見せる。
「さっき、私はグランを殺す前にこの結晶に黒魔法を注入しました。そうすると結晶の色が真っ黒になって、体の中に入ることでその人の生命力を吸い取ることができるのです。ちょうど、今のグランのように」
魔法陣があれば、たとえ体に刺さなくても平気ですが。
その追加の説明さえ、貴族たちの耳には届かなかった。
あまりにも平然とした皇子の口調に、彼らは本能的な恐怖を覚えたからだ。
いくら皇子でも、こんなに軽々しく貴族を殺すなんて。決して許されてはいけないことなのに、誰一人も皇子を責められなかった。
主導権を握っているのがどっちなのかを、教え込まれたから。
血まみれになりながらも説明を続けているその姿は、もはや殺人鬼に近かったのだ。
「で、今の結晶の色をよく見てください。人間の生命力を象徴する白。ここには、このグランの生命力が閉じ込められています。そして――――」
次の瞬間、皇子は手に持った結晶を高く掲げてから、自分の腕に突き刺す。「ひいつ!?」という貴族の情けない悲鳴が上がった。
しかし、想像もしてなかった光景に、貴族たちの目は一気に丸くなる。
「ふふっ…………あぁ、ふぅ……ははっ、はははっ」
刺された皮膚に溶け込むように、結晶が吸収されて行ったのだ。
白い生命力は体を駆け巡り、皇子は気持ちよさそうに体を震わせてから微笑む。
まだ呆然としている貴族たちを相手に、彼は両手を広げて見せた。
「こんな風に、結晶を体に突き刺すことで他人の生命力を体になじませ、寿命を延ばすことができるというわけです」
「あ……あぁ……」
「なにか質問はありますでしょうか?皆さん」
そう言われても、容易く質問できるわけがない。一言でも間違ったら殺されるという強い恐怖が、貴族たちの中に根ざしたからだ。
もちろん、皇子も彼らの恐怖をよく理解できていた。だからこそ、警告も兼ねて彼らを呼んだのだ。
――――貴族だろうがなんだろうが、下手したらこんな風に殺すと。
いつレジスタンスや悪魔に襲われるか分からない彼らには、もはや自分に頼る以外の選択肢がないから。
「ふうん、どうやらまた今度話した方がよさそうですね。それでは、私はこれで」
なんの説明もできていなかった。
予言の悪魔はどうやって倒すのか、その結晶が寿命を延ばすという事実は検証されたことなのか。
いくら黒魔法の魔法陣があるとしても、貴族たちは本当に100%安全なのか。予言の悪魔が自分だなんて、どういうことなのか。
必要な説明はなにもできていなかったし、教えたのはせいぜいマーキュリアルキューブの存在と効能だけ。
しかし、それでいいと皇子は思った。
「死体をあの状態のまま地下に運搬しろ。後はゲーリングが処理してくれるはずだ」
「はっ!」
騎士たちを呼んで運搬を任せた後、第2皇子アドルフは謁見室を出る。これ以上貴族たちに時間を割く理由がないからだ。
彼らが国を支えている重役であるのは確かだし、余裕があれば生かしておくのも悪くない。しかし、自分の秘密を教える気にはなれなかった。
物語の主人公は主人公らしく、目的にだけ集中すればいいから。
「ふぅ……さすがにシャワーを浴びるべきか」
執務室に戻り、全身鏡でようやく自分の姿を見たアドルフは溜息を吐く。
それから、彼の視線は窓際に座っている怪物―――悪魔に注がれた。
人間型で、成人男性より二回りくらい背が高くて、全身がどす黒かった。しかし、目元だけは黄色に光っていて言いようのない威圧感を放っている。
自分と昔から一緒にいたその悪魔に、アドルフは確かめるようにもう一度聞く。
「本当に、予言の悪魔は俺で合っているんだな?」
そして、悪魔はあざけるように低く笑いながら、言う。
「ああ、お前の生命力と魂さえくれれば、な」
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「あぅっ………うぅう……」
……………………痛い。
なんだ?ここはどこだ?体の内部に何かが走り回っているようで気持ち悪い。一体なんなんだ?これは……。
「……………………………ぁ?」
そんな時、ふと彼の前にあるメッセージバーのようなものが映る。
すぐにでも消えそうに点滅しているのに、異常なくらい光っていた。そして、四角い図形の中には文字が書かれている。
<歩めなかったもう一つの未来>
<閲覧しますか?>
<Yes / No>
「…………………………………………………………」
Yes……?No……?なんだ、この文字は。
しかし、歩めなかったもう一つの未来、という言葉が脳裏に刺さって離れない。この二つの中のどちらかを、選ばなければいけないというのか。
「…うっ、くぁあ……!」
見たい。
閲覧したい。自分が歩めなかった未来を。すべてが上手く転んだかもしれない未来を、見たい。
しかし、彼にはYesとNoがなんなのかが理解できなかった。この世界で英語は使われないからだ。
そもそも見ようとしても彼には指一本動かせる力もなく、意識を無理やり引っ張り出されているような感覚に陥っている。それでも、彼は足掻いた。
嫌だ、見せてくれ。お願いだ。
儚い願いは叶うことなく、四角い図形の目の前からすぐ消えてしまう。
しかし、次の瞬間―――――
<歩めなかったもう一つの未来>
<閲覧しますか?>
<Yes>
点滅もしないで、選択肢も消えたままもう一度現れたメッセージバーを目の前にして。
「あぁ………お願いだ」
ボロボロになった彼は、激痛に襲われながらも声を紡ぐ。
「見せて……くれぇ…………」
そして、彼の言葉が終わるのと同時に。
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