53 / 111
53話 教会の真実
しおりを挟む
心臓が早く鳴り出す。背筋に冷や汗が流れる。
アルウィンは冷え切っている指先をぎゅっと手で握ったまま、カイとニアの後姿を見つめた。
横では心配そうに見つめてくるクロエの眼差しがあるけど、それを気にしていられる状況じゃなかった。
犯されたはずだよ、なんて。
辞書の中でしか知らなかった言葉が、急に輪郭を得てあまりにも生々しく、彼女の頭の中に突き刺される。呼吸が荒くなる。
『いや、違う。そんなはずないよ、そんなはずは……』
でも、スラムで見た実験室の光景がその否定を薄めてしまう。実験の犠牲にされた死体たちが床に転んでいて、醜い化け物の姿で倒れていたゲベルス。
善だと、天国だと強く信じてきた国の闇。もしかしたら、教会にもそういうのがあるかもしれないという当たり前の考えが、彼女を支配していた。
『でも、言われてみれば……本当に、シスターさんたちもすぐいなくなってたし。教会には男たちばかりいるし……』
生まれた時から当たり前すぎるから、さして疑わなかった風景。教会で女の人が少ない理由って、もしかして……もしかして。
「カイ、地下に続く道って知ってる?」
「いや……正確には知らないけど、心当たりがいくつかあるよ。ここでサブクエストしたことがあったし」
サブクエスト?サブクエストってなに?とアルウィンは聞きたくなるが、それよりも先にカイが言う。
「ここには訓練場に隣接している小さな倉庫があるんだ。地下に続く道はたぶん、そこじゃないかな。ゲームでは何故か入れなかったところだから」
「入れなかったところ?」
クロエの質問に、カイは振り返りながら頷く。
「ああ、ワープポータルは具現化されてたのに、中には入れなかったんだ」
アルウィンの目が見開かれる。一体何を言っているのだろう、この人はと思うものの、彼が教会の施設について知っていることが衝撃だった。
カイが転生した事実を知らない彼女からすれば、当たり前な疑問だった。
だけど、その疑問は徐々に恐れへと変わり、カイは本当にその気にさえなれば帝国を滅ぼすんじゃないかという思いに至る。
クロエさんは、この人のどこが好きで一緒にいるのだろう。私たちのパーティーを抜けて……そこまで思った瞬間、カイが突然立ち止まった。
「ここからはダークサイトを使って行こうか」
前側に見える十字軍の人たちを見た後、アルウィンを除いた3人は頷き合う。
彼は人通りが少ない道も熟知しているらしく、教会でほとんど使われない裏道だけを辿っていたのだ。
「俺とクロエはダークサイトスキルがあるから大丈夫だけど、ニアは俺にくっついて絶対に離れないで」
「うん。ずっとカイにくっついているから」
「ふふっ、ありがとう。アルウィンは……まあ、大丈夫か」
そんなやり取りを経て、4人はまたもや動かす。目的地である十字軍の宿に近づくと同時に人が多くなるけど、クロエとカイが的確な判断と俊敏さでその危険をねじ伏せていた。
クロエは暗殺者だから、元々人の気配にはかなり敏感なのだ。そのおかげで4人は無事に倉庫にたどり着き、その中に入る。
「……本当にここで合ってるの?なにもないよ?」
クロエは倉庫に積まれている物資や戦闘服などを見た後に、カイに質問する。当のカイは過去の記憶を思い出すために若干俯いて、そのまま沈黙を保っていた。
それから間もなくして、彼は突然ある壁を指さす。
「あそこ」
周りになんの飾りもない、ただの平坦な石壁。しかし、カイは速足でそこに向かった後、壁に手を当てた。
それからなにかを探るように壁をなぞったところで、ちょうど彼の胸元辺りにあるところで手を止める。
「カイ……これは?」
クロエの質問に答えず、カイはすぐアルウィンに振り返る。
「アルウィン」
「あ、はい!」
「ここ、こっちに魔力を流し込んでみて」
首を傾げつつも、アルウィンは言われた通りに壁に手を当てて魔力を流し込む。そして、驚愕した。
彼女が魔力を流し込んだ途端に、石壁が急に動き出したのだ。人が出入りできるほどの石造の門が急に開かれ、地下に続く階段が現れる。
アルウィンは片手で唇を覆いながら、震える瞳でカイを見るしかなかった。カイは唇を濡らした後、頷く。
「行ってみよう」
階段は狭く、地下のかなり奥まで繋がっていた。壁際に設置されている蝋燭が明りになってくれるけど、雰囲気が沈んでいる。
まるで、邪悪な儀式が行われそうなほど陰湿な空気。真っ昼間の光を浴びて、てらてらと光っている教会の窓ガラスとは、真逆の風景。
アルウィンは何故だか、首が絞められるような感覚に陥った。教会にこんな場所があったなんて聞いたことがなかった。
もしかして、これが本当に……本当に、そんな汚らわしい目的のために作られた場所だとしたら。
自分は、その場に直面した自分はどうなるのだろう。想像したくもない。見たくない。だけど、彼女は本能的に察していた。
ここから先は、まぎれもない地獄だと。
「………」
階段を全部降りた4人は、ある木造の門の前で立ち止まる。この先に、闇がある。
4人はどちらからともなく頷き合い、その門を開いた。それから現れたのは、無数の門。
廊下は索漠としていて、人の気配が見当たらない。だけど、一列に並んでいる門はアルウィンに言いようのない不安をもたらしていた。
一体なんなの、この施設は。それを口にするも前に――――
『きゃ、きゃぁああああああああああ!!!』
女性の切り裂くような悲鳴が、轟く。
「……………………………………………ぇ?」
『ケホッ、ケホッ……やだぁ……やだ!!!!』
『助けて、誰か、誰か助けてください……ああぁ………!!』
『くうぅう……あぁ、うぅあああああぁ……!!!』
心臓が止まる。
ドアの向こうから流れてくる女性たちの声に、アルウィンのすべてが停止する。
まともな状況ではないと、本能的に感じてしまう。だって、流れてくる声はどれもが切実で、悲惨で、絶望的な声色をしているから。
「っ………………ぁ、あ……………」
「アルウィン!」
すぐにでも崩れそうになるアルウィンの体をクロエが支えた。
そんなクロエの顔さえも、この場に漂う気色悪さで歪んでいる。
『ぁあ……助けてぇ、神、神よぉ……あぁ、きゃああああ!!』
『ぐへへっ!!神様が欲しいか、お嬢ちゃん?ここにいるぞ?ここにいるんだ!君はこれから神の精を受け入れるんだ!もっと感謝して欲しいな!』
『あぁ、あぁあぁあ………………』
無数に流れる声の中、ある女性の泣き声がカイの気を引く。正確に言うと、その悲痛な声交じりに聞こえてきた男の声が、カイの記憶を呼び寄せた。
ゲームの中で流れていた声。忘れようのない声。リエルの……復讐の対象。
「い、今の………今の………」
アルウィンもその声の主に気づいたらしく、青白んだ顔で全身を激しく震わせていた。
カイは舌の唇を噛んだ後、苦しそうに言う。
「これが、真実だよ」
カイはそのまま声の出どころに足を向ける。他の門より装飾が入っていて大きいその門の向こうからは、女性の絶望が流れていた。
相当盛んでいるのか、きひひと気持ち悪い声を上げる男。カイはもう一度アルウィンに振り返った後、その門を開いた。
そうしたら。
「あはっ、本当にいい体してるな…………………………………………っ、て」
「……………………………………………」
真っ裸でデブの中年男性が、同じく裸の女性の腰を掴んでいる姿が見えた。
その周りを囲む二人の男と、糸の切れた人形みたいに脱力している女性。
すでに瞳は虚ろで、頬には涙が流れていて、こちらを見向く気配すらない。目は、死んでいる。
そのすべてを見てしまったアルウィンは、目を見開く。
それから、すぐにでも消えそうな小声で、彼女は言った。
「ヒムラー……………………………………さま?」
この教会のトップである、教皇の名前を。
アルウィンは冷え切っている指先をぎゅっと手で握ったまま、カイとニアの後姿を見つめた。
横では心配そうに見つめてくるクロエの眼差しがあるけど、それを気にしていられる状況じゃなかった。
犯されたはずだよ、なんて。
辞書の中でしか知らなかった言葉が、急に輪郭を得てあまりにも生々しく、彼女の頭の中に突き刺される。呼吸が荒くなる。
『いや、違う。そんなはずないよ、そんなはずは……』
でも、スラムで見た実験室の光景がその否定を薄めてしまう。実験の犠牲にされた死体たちが床に転んでいて、醜い化け物の姿で倒れていたゲベルス。
善だと、天国だと強く信じてきた国の闇。もしかしたら、教会にもそういうのがあるかもしれないという当たり前の考えが、彼女を支配していた。
『でも、言われてみれば……本当に、シスターさんたちもすぐいなくなってたし。教会には男たちばかりいるし……』
生まれた時から当たり前すぎるから、さして疑わなかった風景。教会で女の人が少ない理由って、もしかして……もしかして。
「カイ、地下に続く道って知ってる?」
「いや……正確には知らないけど、心当たりがいくつかあるよ。ここでサブクエストしたことがあったし」
サブクエスト?サブクエストってなに?とアルウィンは聞きたくなるが、それよりも先にカイが言う。
「ここには訓練場に隣接している小さな倉庫があるんだ。地下に続く道はたぶん、そこじゃないかな。ゲームでは何故か入れなかったところだから」
「入れなかったところ?」
クロエの質問に、カイは振り返りながら頷く。
「ああ、ワープポータルは具現化されてたのに、中には入れなかったんだ」
アルウィンの目が見開かれる。一体何を言っているのだろう、この人はと思うものの、彼が教会の施設について知っていることが衝撃だった。
カイが転生した事実を知らない彼女からすれば、当たり前な疑問だった。
だけど、その疑問は徐々に恐れへと変わり、カイは本当にその気にさえなれば帝国を滅ぼすんじゃないかという思いに至る。
クロエさんは、この人のどこが好きで一緒にいるのだろう。私たちのパーティーを抜けて……そこまで思った瞬間、カイが突然立ち止まった。
「ここからはダークサイトを使って行こうか」
前側に見える十字軍の人たちを見た後、アルウィンを除いた3人は頷き合う。
彼は人通りが少ない道も熟知しているらしく、教会でほとんど使われない裏道だけを辿っていたのだ。
「俺とクロエはダークサイトスキルがあるから大丈夫だけど、ニアは俺にくっついて絶対に離れないで」
「うん。ずっとカイにくっついているから」
「ふふっ、ありがとう。アルウィンは……まあ、大丈夫か」
そんなやり取りを経て、4人はまたもや動かす。目的地である十字軍の宿に近づくと同時に人が多くなるけど、クロエとカイが的確な判断と俊敏さでその危険をねじ伏せていた。
クロエは暗殺者だから、元々人の気配にはかなり敏感なのだ。そのおかげで4人は無事に倉庫にたどり着き、その中に入る。
「……本当にここで合ってるの?なにもないよ?」
クロエは倉庫に積まれている物資や戦闘服などを見た後に、カイに質問する。当のカイは過去の記憶を思い出すために若干俯いて、そのまま沈黙を保っていた。
それから間もなくして、彼は突然ある壁を指さす。
「あそこ」
周りになんの飾りもない、ただの平坦な石壁。しかし、カイは速足でそこに向かった後、壁に手を当てた。
それからなにかを探るように壁をなぞったところで、ちょうど彼の胸元辺りにあるところで手を止める。
「カイ……これは?」
クロエの質問に答えず、カイはすぐアルウィンに振り返る。
「アルウィン」
「あ、はい!」
「ここ、こっちに魔力を流し込んでみて」
首を傾げつつも、アルウィンは言われた通りに壁に手を当てて魔力を流し込む。そして、驚愕した。
彼女が魔力を流し込んだ途端に、石壁が急に動き出したのだ。人が出入りできるほどの石造の門が急に開かれ、地下に続く階段が現れる。
アルウィンは片手で唇を覆いながら、震える瞳でカイを見るしかなかった。カイは唇を濡らした後、頷く。
「行ってみよう」
階段は狭く、地下のかなり奥まで繋がっていた。壁際に設置されている蝋燭が明りになってくれるけど、雰囲気が沈んでいる。
まるで、邪悪な儀式が行われそうなほど陰湿な空気。真っ昼間の光を浴びて、てらてらと光っている教会の窓ガラスとは、真逆の風景。
アルウィンは何故だか、首が絞められるような感覚に陥った。教会にこんな場所があったなんて聞いたことがなかった。
もしかして、これが本当に……本当に、そんな汚らわしい目的のために作られた場所だとしたら。
自分は、その場に直面した自分はどうなるのだろう。想像したくもない。見たくない。だけど、彼女は本能的に察していた。
ここから先は、まぎれもない地獄だと。
「………」
階段を全部降りた4人は、ある木造の門の前で立ち止まる。この先に、闇がある。
4人はどちらからともなく頷き合い、その門を開いた。それから現れたのは、無数の門。
廊下は索漠としていて、人の気配が見当たらない。だけど、一列に並んでいる門はアルウィンに言いようのない不安をもたらしていた。
一体なんなの、この施設は。それを口にするも前に――――
『きゃ、きゃぁああああああああああ!!!』
女性の切り裂くような悲鳴が、轟く。
「……………………………………………ぇ?」
『ケホッ、ケホッ……やだぁ……やだ!!!!』
『助けて、誰か、誰か助けてください……ああぁ………!!』
『くうぅう……あぁ、うぅあああああぁ……!!!』
心臓が止まる。
ドアの向こうから流れてくる女性たちの声に、アルウィンのすべてが停止する。
まともな状況ではないと、本能的に感じてしまう。だって、流れてくる声はどれもが切実で、悲惨で、絶望的な声色をしているから。
「っ………………ぁ、あ……………」
「アルウィン!」
すぐにでも崩れそうになるアルウィンの体をクロエが支えた。
そんなクロエの顔さえも、この場に漂う気色悪さで歪んでいる。
『ぁあ……助けてぇ、神、神よぉ……あぁ、きゃああああ!!』
『ぐへへっ!!神様が欲しいか、お嬢ちゃん?ここにいるぞ?ここにいるんだ!君はこれから神の精を受け入れるんだ!もっと感謝して欲しいな!』
『あぁ、あぁあぁあ………………』
無数に流れる声の中、ある女性の泣き声がカイの気を引く。正確に言うと、その悲痛な声交じりに聞こえてきた男の声が、カイの記憶を呼び寄せた。
ゲームの中で流れていた声。忘れようのない声。リエルの……復讐の対象。
「い、今の………今の………」
アルウィンもその声の主に気づいたらしく、青白んだ顔で全身を激しく震わせていた。
カイは舌の唇を噛んだ後、苦しそうに言う。
「これが、真実だよ」
カイはそのまま声の出どころに足を向ける。他の門より装飾が入っていて大きいその門の向こうからは、女性の絶望が流れていた。
相当盛んでいるのか、きひひと気持ち悪い声を上げる男。カイはもう一度アルウィンに振り返った後、その門を開いた。
そうしたら。
「あはっ、本当にいい体してるな…………………………………………っ、て」
「……………………………………………」
真っ裸でデブの中年男性が、同じく裸の女性の腰を掴んでいる姿が見えた。
その周りを囲む二人の男と、糸の切れた人形みたいに脱力している女性。
すでに瞳は虚ろで、頬には涙が流れていて、こちらを見向く気配すらない。目は、死んでいる。
そのすべてを見てしまったアルウィンは、目を見開く。
それから、すぐにでも消えそうな小声で、彼女は言った。
「ヒムラー……………………………………さま?」
この教会のトップである、教皇の名前を。
38
お気に入りに追加
344
あなたにおすすめの小説
裏庭が裏ダンジョンでした@完結
まっど↑きみはる
ファンタジー
結界で隔離されたど田舎に住んでいる『ムツヤ』。彼は裏庭の塔が裏ダンジョンだと知らずに子供の頃から遊び場にしていた。
裏ダンジョンで鍛えた力とチート級のアイテムと、アホのムツヤは夢を見て外の世界へと飛び立つが、早速オークに捕らえれてしまう。
そこで知る憧れの世界の厳しく、残酷な現実とは……?
挿絵結構あります
長女は家族を養いたい! ~凍死から始まるお仕事冒険記~
灰色サレナ
ファンタジー
とある片田舎で貧困の末に殺された3きょうだい。
その3人が目覚めた先は日本語が通じてしまうのに魔物はいるわ魔法はあるわのファンタジー世界……そこで出会った首が取れるおねーさん事、アンドロイドのエキドナ・アルカーノと共に大陸で一番大きい鍛冶国家ウェイランドへ向かう。
魔物が生息する世界で生き抜こうと弥生は真司と文香を護るためギルドへと就職、エキドナもまた家族を探すという目的のために弥生と生活を共にしていた。
首尾よく仕事と家、仲間を得た弥生は別世界での生活に慣れていく、そんな中ウェイランド王城での見学イベントで不思議な男性に狙われてしまう。
訳も分からぬまま再び死ぬかと思われた時、新たな来訪者『神楽洞爺』に命を救われた。
そしてひょんなことからこの世界に実の両親が生存していることを知り、弥生は妹と弟を守りつつ、生活向上に全力で遊んでみたり、合流するために路銀稼ぎや体力づくり、なし崩し的に侵略者の撃退に奮闘する。
座敷童や女郎蜘蛛、古代の優しき竜。
全ての家族と仲間が集まる時、物語の始まりである弥生が選んだ道がこの世界の始まりでもあった。
ほのぼののんびり、時たまハードな弥生の家族探しの物語
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
適正異世界
sazakiri
ファンタジー
ある日教室に突然現れた謎の男
「今から君たちには異世界に行ってもらう」
そんなこと急に言われても…
しかし良いこともあるらしい!
その世界で「あること」をすると……
「とりあいず帰る方法を探すか」
まぁそんな上手くいくとは思いませんけど
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる