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冒険者編
25回死んだトラウマ
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違和感とともに目が覚める。
なんだろうか、体が重い。
でも風邪だとか、頭痛だとかの症状とは違う。
何かが上に乗っているような、物理的な重さ……
「あ、起きましたぁ」
子供っぽい声だが、どこか大人びた口調。
鼻をくすぐる甘い香りが広がる。
寝ている俺に跨っていたのはピンクの髪の女の子でした。
「うわあああああああああああああああ!!!!」
「キャッ」
思わず女の子をベッドから放り投げてしまった。
女の子は壁に向かって飛んでいったが、ぼふぅという音とともに減速。
そのまま着地した。
——風魔法だ
心臓の音がうるさい。
息を整えるんだ、いつまでトラウマを背負っているつもりだ、しっかりしろ。
克服したつもりだったが、やはりまだ跨がられるのはダメなようだ。
「はぁ……はぁ……ふぅー。悪い、強く投げすぎた」
「どうしたユウト!」
ドタドタと廊下を走る音が聞こえたと思ったらソウルが扉を思いっきりバンッと開いた。
壊れる壊れる。
「起きたらこの女が俺の上に乗ってたんだ。……こいつがイアか?」
「イアですよー、ふへへ」
どうやらマフォの子孫、大魔法使いのイアらしい。
マフォ譲りの綺麗なピンク髪だ、ヨダレを拭けヨダレを。
女子の平均的な身長って感じだが、細いな、ちゃんと食べてる?
あと、その服はなんだ。露出度高すぎだろ。
ゲームで強化すればするほど布面積が小さくなっていくのよくわかんないよね、あったかい格好しろよ。
なんの話だ。
「ったく、西大陸に行ってたんじゃないのか?」
「はい、行ってきましたぁ。ご飯が美味しかったです」
「だろうと思った。それにしても珍しいな、こんなことでユウトが叫ぶなんて」
「……朝起きて知らない女に跨られてたら驚くだろ」
「ユウトはそんなことで驚く玉じゃないと思うんだけどねぇ」
トラウマの話は……教えない方がいいだろう。
ちょっと刺激が強すぎるからな。
廊下を歩く音が聞こえる。
この騒ぎで誰か起きたのだろうか。
「はよー、どしたん?」
アイアスはパジャマ姿で赤く光る髪の毛をボサボサにしながら部屋に入ってきた。
自分が女の子って自覚あんのかこいつは。
「アイアスか、さっきな——」
俺はアイアスにイアが俺に跨っていたという話をした。
「あぁ……それはドンマイとしか言いようがないね」
まあアイアスは俺のトラウマ知ってるからな。
サキュバスに襲われ続けたというトラウマを……
「それしたって過剰防衛だよな、投げ飛ばすまでするとかユウトも意外とビビリだな!」
「えっとね、ユウト昔サキュバスに……」
「おおおおおおおーーっと! 朝食の時間だぁ! 早く一階に降りよう!」
「? まあいいや、イア、自己紹介しろよ」
「わかりましたぁ」
ところでザンはなにやってんの。
と、疑問に思ったのでザンの部屋に行ってみたところ、腕立て伏せをしていたので無理やり一階に連れ出した。
* * *
「いただきます」
今日の朝食は鮭の切り身だ。
川魚も取れるのね。
「イア=デュランダルです、よろしくねぇ」
「ユウト=カンザキだ、よろしく」
「カンザキ……英雄さんと同じ名前ですね」
「実はな……その英雄本人なんだよ!!」
なんでお前が得意げなんだ、ソウル。
「嬉しソウル……」
「どちらかと言うと楽しソウルだぜこれ」
ああなんだろうか、マフォと久々に会った気分だ。
マフォ、お前には犯されなかったのにサキュバスには犯されてしまったよ。
ちなみに、俺の代だとゼーレがいじられていた。
代々いじられる運命なのか。
「英雄ですかぁ、もっと崇めた方がいいですか?」
「普通でいい」
「ん、わかりました」
緩いな、もっと驚くとかないのか。
「これ食べ終わったら王様に報告だけど、終わったらどうする?」
「特にすることないし……あ、小麦村行くとかどうよ」
「小麦村か、ユウトはそこから来たんだぜ? なら転移できるはずだぜ」
いいな、ちょうど行こうと思ってたところだ。
ミントなにしてるかな。あ、スピードホースはこっそり村に返したから大丈夫だ。
どうでもいいけどスピードホースってなんか危ない薬みたいなネーミングだよね。
「イアも行きたいです」
「決まりだな、アイアスも行くよな?」
「えーめんどくさいなー」
「こたつ」
「行くよ! ほら早く食べて!」
汚い、さすがユウト汚い。
それにしてもこの鮭美味いな、魚も調べないとなぁ。
食べ物で世界平和目指せるんじゃないかしら。
「ごっそさん、じゃ、行くか」
「待ってまだ食い終わってな」
「そうね、行きましょう」
「行きましょー」
「みんな食べるの早くね!? ちゃんと噛んでる?」
お前が食べるの遅いだけだろ。
給食で食べるの遅いくせに絶対に残さない佐藤くん思い出しちゃったよ。
お皿とか運ぶとき迷惑だからやめて欲しかった。
「さっさと行くぜ」
「ちょっとおおおおおおおお!!!」
切り身の半分までしか食べていないソウルを置いていく。
喋るのに夢中過ぎるだろ。
ぼっちが食べ終わるのが早いのはリア充どもが喋ってるあいだに黙々と口に運んでるからだから、別に食べるのが早いわけではないから。
* * *
流石にこういうところで転移魔法は使えない、当たり前だが城まで歩いた。
「間に合った!! まだ王様来てない!」
「居るんだけど……」
「わぁ!?」
やっと食べ終わったのか。
例のごとく玉座の間にいるわけだが、初期に比べて人数が二人も増えている。
ダンが抜けたから一人か。
「おかえりなさい、資材は確保出来たようだね」
「なんで知ってるんすか」
「昔はなかったから知らないのも無理はないね。虹光結晶っていう結晶で知らせを受けたんだよ」
「その結晶で何がわかるんすか?」
「七色に光る結晶でね、魔力を制御すれば色を操作できるんだ。これは魔力を込めながら割るとお互いが魔力で繋がれる。つまり、片方が光れば両方光るってわけさ」
ふむふむ、つまり、セブンスタと繋がっている結晶が光ったというわけか。
多分セブンスタの王が俺たちが来ることを知っていたのもこの結晶のおかげだろう。
ってことは小麦村が襲われたという知らせもこれで……?
そういうことなら辻褄が合うな。
なんでザンが小麦村が襲われてすぐなのにも関わらず情報を知っていたのか、とかな。
「なるほど、詳しく伝える方法はないんすか?」
「結晶の点滅の回数とかで通信はできるんだけど……詳しいことは長くなるからやめとこうね」
ああ、モールス信号みたいなものか。
あれは専門外だ、あんな暗号みたいなのわかるわけない。
「ですね。それで、資材の支給以外にもやってきたことがあるんすよ」
「ほう、詳しく聞かせてもらっていいかい?」
「ええ、実はですね——」
俺は王様にもらった宝石を渡しても意味がなかったということや霧、ミストゴーレムについて。
そしてマールボロが戦うことになった時、セブンスタが手助けをしてくれるようになったことを話した。
プレゼントが意味なかったことを話した時には王様はもう冷や汗だらだらだった。
「いやね、ユウトくん。セブンスタと協定が結べたのは嬉しいんだけどさ、もうすこーし慎重にいって欲しかったなーって、僕に知らせてくれても良かったんじゃないかなーって……」
「俺は国を救ったことに対するお礼をさせただけですよ。勝手に動いたのは悪いと思ってますけど」
さすがに自分勝手に行動しすぎたか。
ちょい反省。
「あーもう、この話は後でこっちで話し合うから。それで……そちらの女性は?」
王様がアイアスを見る。
あ、やっぱ気になりますよね。
「アイアスって名前で……俺の召喚武器ですね」
「武器?」
「武器っていうか盾です」
「盾でーす」
説明してもわからないだろう。
俺たちは片膝をついて王様の前に並んでいるが、アイアスは体育座りをしている。
そこから立ち上がったアイアスが俺の前まで移動し、赤く光った。
そして、空中に盾が浮遊する。
俺はそれを掴み、王様に見せた。
「よくわかんないけど、ユウトくんがこの世界からいなくなっているあいだに出会った人ってことでいいかな」
「まあ、そうなりますね」
また後ろで体育座りされるのもあれなので盾のままで固定する。
簡単だ、人間に戻ろうとした時に強制的に盾に戻せばいい。
「あれ? ちょっユウト戻してよちょっと」
「このままの方が楽だろ?」
「あ、確かに。ずっとこのままでいいかも」
それはそれで荷物が増えるからやめて欲しいな。
「あとは……イアが帰ってきたんだね。ザンも含めて後で話がしたいから来れる時に来てね」
「話ですか?」
「このあと小麦村に行くぜ?」
「別に数日後とかでも構わないからさ、お願いね」
話ってなんだろうか、さりげなくソウルがハブられてるのはなんなんだ。
イアとザン……最強のふたりか!
もっと強い俺を省くなんて不敬ですよ!
戦場にでませいでませい!
それはそれとして報告が終わったので、小麦村へ行く準備をする。
数日しか経ってないのに、変に懐かしく感じるな。
あんな別れ方した後だからな、ちょっと緊張しちゃってるよ、俺。
なんだろうか、体が重い。
でも風邪だとか、頭痛だとかの症状とは違う。
何かが上に乗っているような、物理的な重さ……
「あ、起きましたぁ」
子供っぽい声だが、どこか大人びた口調。
鼻をくすぐる甘い香りが広がる。
寝ている俺に跨っていたのはピンクの髪の女の子でした。
「うわあああああああああああああああ!!!!」
「キャッ」
思わず女の子をベッドから放り投げてしまった。
女の子は壁に向かって飛んでいったが、ぼふぅという音とともに減速。
そのまま着地した。
——風魔法だ
心臓の音がうるさい。
息を整えるんだ、いつまでトラウマを背負っているつもりだ、しっかりしろ。
克服したつもりだったが、やはりまだ跨がられるのはダメなようだ。
「はぁ……はぁ……ふぅー。悪い、強く投げすぎた」
「どうしたユウト!」
ドタドタと廊下を走る音が聞こえたと思ったらソウルが扉を思いっきりバンッと開いた。
壊れる壊れる。
「起きたらこの女が俺の上に乗ってたんだ。……こいつがイアか?」
「イアですよー、ふへへ」
どうやらマフォの子孫、大魔法使いのイアらしい。
マフォ譲りの綺麗なピンク髪だ、ヨダレを拭けヨダレを。
女子の平均的な身長って感じだが、細いな、ちゃんと食べてる?
あと、その服はなんだ。露出度高すぎだろ。
ゲームで強化すればするほど布面積が小さくなっていくのよくわかんないよね、あったかい格好しろよ。
なんの話だ。
「ったく、西大陸に行ってたんじゃないのか?」
「はい、行ってきましたぁ。ご飯が美味しかったです」
「だろうと思った。それにしても珍しいな、こんなことでユウトが叫ぶなんて」
「……朝起きて知らない女に跨られてたら驚くだろ」
「ユウトはそんなことで驚く玉じゃないと思うんだけどねぇ」
トラウマの話は……教えない方がいいだろう。
ちょっと刺激が強すぎるからな。
廊下を歩く音が聞こえる。
この騒ぎで誰か起きたのだろうか。
「はよー、どしたん?」
アイアスはパジャマ姿で赤く光る髪の毛をボサボサにしながら部屋に入ってきた。
自分が女の子って自覚あんのかこいつは。
「アイアスか、さっきな——」
俺はアイアスにイアが俺に跨っていたという話をした。
「あぁ……それはドンマイとしか言いようがないね」
まあアイアスは俺のトラウマ知ってるからな。
サキュバスに襲われ続けたというトラウマを……
「それしたって過剰防衛だよな、投げ飛ばすまでするとかユウトも意外とビビリだな!」
「えっとね、ユウト昔サキュバスに……」
「おおおおおおおーーっと! 朝食の時間だぁ! 早く一階に降りよう!」
「? まあいいや、イア、自己紹介しろよ」
「わかりましたぁ」
ところでザンはなにやってんの。
と、疑問に思ったのでザンの部屋に行ってみたところ、腕立て伏せをしていたので無理やり一階に連れ出した。
* * *
「いただきます」
今日の朝食は鮭の切り身だ。
川魚も取れるのね。
「イア=デュランダルです、よろしくねぇ」
「ユウト=カンザキだ、よろしく」
「カンザキ……英雄さんと同じ名前ですね」
「実はな……その英雄本人なんだよ!!」
なんでお前が得意げなんだ、ソウル。
「嬉しソウル……」
「どちらかと言うと楽しソウルだぜこれ」
ああなんだろうか、マフォと久々に会った気分だ。
マフォ、お前には犯されなかったのにサキュバスには犯されてしまったよ。
ちなみに、俺の代だとゼーレがいじられていた。
代々いじられる運命なのか。
「英雄ですかぁ、もっと崇めた方がいいですか?」
「普通でいい」
「ん、わかりました」
緩いな、もっと驚くとかないのか。
「これ食べ終わったら王様に報告だけど、終わったらどうする?」
「特にすることないし……あ、小麦村行くとかどうよ」
「小麦村か、ユウトはそこから来たんだぜ? なら転移できるはずだぜ」
いいな、ちょうど行こうと思ってたところだ。
ミントなにしてるかな。あ、スピードホースはこっそり村に返したから大丈夫だ。
どうでもいいけどスピードホースってなんか危ない薬みたいなネーミングだよね。
「イアも行きたいです」
「決まりだな、アイアスも行くよな?」
「えーめんどくさいなー」
「こたつ」
「行くよ! ほら早く食べて!」
汚い、さすがユウト汚い。
それにしてもこの鮭美味いな、魚も調べないとなぁ。
食べ物で世界平和目指せるんじゃないかしら。
「ごっそさん、じゃ、行くか」
「待ってまだ食い終わってな」
「そうね、行きましょう」
「行きましょー」
「みんな食べるの早くね!? ちゃんと噛んでる?」
お前が食べるの遅いだけだろ。
給食で食べるの遅いくせに絶対に残さない佐藤くん思い出しちゃったよ。
お皿とか運ぶとき迷惑だからやめて欲しかった。
「さっさと行くぜ」
「ちょっとおおおおおおおお!!!」
切り身の半分までしか食べていないソウルを置いていく。
喋るのに夢中過ぎるだろ。
ぼっちが食べ終わるのが早いのはリア充どもが喋ってるあいだに黙々と口に運んでるからだから、別に食べるのが早いわけではないから。
* * *
流石にこういうところで転移魔法は使えない、当たり前だが城まで歩いた。
「間に合った!! まだ王様来てない!」
「居るんだけど……」
「わぁ!?」
やっと食べ終わったのか。
例のごとく玉座の間にいるわけだが、初期に比べて人数が二人も増えている。
ダンが抜けたから一人か。
「おかえりなさい、資材は確保出来たようだね」
「なんで知ってるんすか」
「昔はなかったから知らないのも無理はないね。虹光結晶っていう結晶で知らせを受けたんだよ」
「その結晶で何がわかるんすか?」
「七色に光る結晶でね、魔力を制御すれば色を操作できるんだ。これは魔力を込めながら割るとお互いが魔力で繋がれる。つまり、片方が光れば両方光るってわけさ」
ふむふむ、つまり、セブンスタと繋がっている結晶が光ったというわけか。
多分セブンスタの王が俺たちが来ることを知っていたのもこの結晶のおかげだろう。
ってことは小麦村が襲われたという知らせもこれで……?
そういうことなら辻褄が合うな。
なんでザンが小麦村が襲われてすぐなのにも関わらず情報を知っていたのか、とかな。
「なるほど、詳しく伝える方法はないんすか?」
「結晶の点滅の回数とかで通信はできるんだけど……詳しいことは長くなるからやめとこうね」
ああ、モールス信号みたいなものか。
あれは専門外だ、あんな暗号みたいなのわかるわけない。
「ですね。それで、資材の支給以外にもやってきたことがあるんすよ」
「ほう、詳しく聞かせてもらっていいかい?」
「ええ、実はですね——」
俺は王様にもらった宝石を渡しても意味がなかったということや霧、ミストゴーレムについて。
そしてマールボロが戦うことになった時、セブンスタが手助けをしてくれるようになったことを話した。
プレゼントが意味なかったことを話した時には王様はもう冷や汗だらだらだった。
「いやね、ユウトくん。セブンスタと協定が結べたのは嬉しいんだけどさ、もうすこーし慎重にいって欲しかったなーって、僕に知らせてくれても良かったんじゃないかなーって……」
「俺は国を救ったことに対するお礼をさせただけですよ。勝手に動いたのは悪いと思ってますけど」
さすがに自分勝手に行動しすぎたか。
ちょい反省。
「あーもう、この話は後でこっちで話し合うから。それで……そちらの女性は?」
王様がアイアスを見る。
あ、やっぱ気になりますよね。
「アイアスって名前で……俺の召喚武器ですね」
「武器?」
「武器っていうか盾です」
「盾でーす」
説明してもわからないだろう。
俺たちは片膝をついて王様の前に並んでいるが、アイアスは体育座りをしている。
そこから立ち上がったアイアスが俺の前まで移動し、赤く光った。
そして、空中に盾が浮遊する。
俺はそれを掴み、王様に見せた。
「よくわかんないけど、ユウトくんがこの世界からいなくなっているあいだに出会った人ってことでいいかな」
「まあ、そうなりますね」
また後ろで体育座りされるのもあれなので盾のままで固定する。
簡単だ、人間に戻ろうとした時に強制的に盾に戻せばいい。
「あれ? ちょっユウト戻してよちょっと」
「このままの方が楽だろ?」
「あ、確かに。ずっとこのままでいいかも」
それはそれで荷物が増えるからやめて欲しいな。
「あとは……イアが帰ってきたんだね。ザンも含めて後で話がしたいから来れる時に来てね」
「話ですか?」
「このあと小麦村に行くぜ?」
「別に数日後とかでも構わないからさ、お願いね」
話ってなんだろうか、さりげなくソウルがハブられてるのはなんなんだ。
イアとザン……最強のふたりか!
もっと強い俺を省くなんて不敬ですよ!
戦場にでませいでませい!
それはそれとして報告が終わったので、小麦村へ行く準備をする。
数日しか経ってないのに、変に懐かしく感じるな。
あんな別れ方した後だからな、ちょっと緊張しちゃってるよ、俺。
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