アカネ・パラドックス

雲黒斎草菜

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【第三章】追 跡

  迷える未来人たち  

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 我が愛しの故郷──アルトオーネ。
 俺たちの住む街、オーサカメダ・シティ。
 今の時刻──。
 午後9時ちょっと前。それも2年前。
 普通ではありえない非常識な状況から始まる。

 転送は人目のつかない地下街の一番最下層、公衆トイレのすぐ近くで行われ、無事に実体化された。もちろん極秘裏に決まっている。この時期の俺たちは絶賛遭難中の身なのだ。こんなところをうろつく姿を目撃されたらえらいことになる。

 それにしても臭うな。くんくん。
 玲子も迷惑そうに顔をしかめて、すんすん。
 茜は珍しいモノだらけなので、キョロキョロ。

「パーサーは、なんでこんなところに転送したのかしら……」
 玲子は公衆トイレの入り口を睨みながら、俺も男性と女性のイラストが描かれたプレートを交互に見つめつつ。
「そりゃ社長が絶対に人目に触れないところ、なんて言うからさ。あの人、生真面目だからな」

 玲子は「もう」とか唇を突き出すものの、すぐに行動に出る。
 さっと壁に背を張り付けると、横っ走りして通路の角から先をうかがう。
 その仕草を見て、ひと言告げてやった。
「そんな格好で、その行動はおかしいだろ」

 超ミニ姿を豪華な毛皮のコートで覆い──動物愛護団体がすっ飛んできそうなヤツな――頭にはてんこ盛りの金髪。元の黒髪をどこに隠したんだ、と言いたくなるヘアースタイルで、厚化粧の女性が腰を屈めて付け睫毛をパタパタやって周辺を窺う。
 そりゃぁ肩の力が抜け落ちるわな。

「オーケー。今なら誰もいないわ」

 そう言って俺を手招くが。その姿はどう見ても水商売風の女性で、しかもそのゴージャス度からいけば高級店に間違いない。変装に関しては完璧だ。

 毛皮のコートにミルク色のタイトミニスカ、豪奢なジョーゼット仕立てのブラウス。派手な金のネックレスにてんこ盛りのウィッグ。
 よくそれだけの私物を銀龍のロッカーに隠し持っていたもんだ。感心するぜ。

「お前、格納庫全部を私物化粧室にしてんじゃないだろうな」
 こうなると、何を持ち込んでいるのか分かったもんじゃない。

「それより」と俺は切り出し、
「お前の動きはどこか謎めいてんぞ。それだとどっかの諜報部員だ。だからよけいに目立つんだぜ」
 と文句を垂れる俺の横をクノイチ走りで茜が走り抜けようとした。慌てて腕を掴んで引き寄せ、玲子には怖い顔をする。

「ほらみろ、アカネが学習しちゃったじゃないか」

「えへへ。だってこんなに厚化粧で外出たことないんだもん。なんか恥ずかしくって……」
 頬にかかる髪を邪魔そうに耳の後ろへ払い、照れ笑いを浮かべる玲子。いつもに増して格段と色っぽく、しばらくここで拝観していたいほどの美しさだった。

「レイコさん。どうして耳のところだけそんなに髪の毛を垂らすんですかぁ?」
 コメカミから顎に垂れる滑らかな髪を茜が不可思議なものを見る目で注目している。
 玲子は親指と人差し指で摘まんで見せ、
「これ?」
「あ、はい」
「ファッションよ。ユイも時々やるわよ。私は動きにくくなるから、いつもは一緒に巻き上げるけどね。今日は特別でしょ。でもほんとはもっと流行(はやり)の髪型にしてみたかったのになぁ」

 鼻の頭にシワを寄せて苦虫を潰したような顔をするが、それを羨望の眼差しで仰ぎ見る茜。
「でもまだいいですよー。わたしなんて何も変わり無しだもん。変装したかったのにぃ」

 唇を平たくしてこっちを見るが……。

「俺に言うな、知らねえよ。それなら俺なんてもっとひどいぞ。ハゲオヤジと田吾の野郎、嫌だと言ったのに一気に刈(か)りやがったんだぜ」
 頭がすうすうするだけでなく、手のひらで擦るとジャリジャリする。

「前よりいいわよ。ほらアカネ、触ってみ」
 とか言われて茜と玲子は俺の頭を交代で摩った。
「可愛いですぅ。毛皮みたい」とか、「あはっ。気持ちいい」とか、
 面白がるんじゃねえってんだ。ったくよ~。

 茜は、もともとこの町にはいなかった存在なので変装などは一切していない。銀色のショートヘアーから少し尖った耳をぴょこんと出したその姿は幼さが目だつとは言え、優衣とほぼ同じで、出るところはどんっと出て、引っ込むところはきゅっと締まった申し分のないプロポーションだ。

 そんな少女がプールサイドならまだしも、ガイノイドスーツ一丁でアルトオーネの繁華街を歩いた日には、交番にしょぴかれるのが目に見えている。

 そこで玲子の私物の中から白いカーディガンを羽織らせ、最も目のやり場に困る下半身は、色々出してきた中から適当に見繕った黒いレギンスを穿かしてごまかした。当の茜はそれでも最初は大喜び。いつもは銀龍のブカブカ作業着だから、体を旋回させるたびにフワフワした衣装が捲れ上がるのが楽しいらしく、いつまでも無邪気に舞っていた。



 そんな奴らを引き連れて我が故郷に舞い戻ったのだが、自分の置かれた状況を冷静に考えると無性に怖くなってきた。

 なぜならここは2年過去の世界で、俺たちが居てはいけない場所なのだ。留守中の自宅をこっそり覗く、そんな気分でドキドキする反面、過去を変化させると未来が変わる。つまりここは自分の住む世界でありながら別次元の異なった空間で、俺たちは完全に孤立した特異な状況なのだ。

 そんな恐ろしい世界に放り込まれただけでなく、どんなことが有ろうとも12時間は社長たちとは連絡が取れない。そう思うと足がすくみ一歩も前に出せない。

「俺たちは無力だ……」
「なに難しいコト言ってんの?」
 と玲子は俺の鼻先を指でパチンと弾いた。

「痛ぇなぁ」

「悪党ガンマンの集まる町に取り残されるよりましでしょ。住み慣れた自分の場所なのよ。何が問題あるの?」
 と彼女は言うけれど。何だかとても不安なのだ。ヘタなことをすると俺の知る歴史が覆されるからだ。反対に言うと俺たち次第で未来が変わるからさ。

「たったの12時間よ。さっさと済ませてさ。どっかで一杯飲んで行かない?」
「会社の出張に付き合ってる気分だな」
 玲子は平気のようだが、まぁこいつは何も考えていないからで、俺は考え過ぎなのだろうか?


 仕方が無い──もうやるしかない。開き直っちゃれ。
「いくぜぃっ」
 気合を入れて気分を奮い立たせる。

「アカネ! こっちに来い!」
 慣れない変装姿が気恥ずかしくて、人混みが途切れがちになる地下街の隅に固まっていた俺たちの周辺を、鎖から解放された子犬のように茜が階段を駆け上がってみたり、通りすがりのカップルを胡乱げな視線で観察したり。その容姿は女子体操かフィギュアスケート選手並みのすらりとしたボディだ。その出で立ちで舞うように飛び跳ねるのだから、よけいに目立つこと請け合いだ。

 うろうろする銀髪少女に睨みを利かせていると、玲子が肩を突っついてきた。
「ねえ。どこから探す?」
「お前、どこかのお店で働いたことある?」
 俺は変装の小道具であるサングラスを指で押し上げ、あまりに似合う彼女の化粧姿に向かって小声で訊いた。

「馬鹿言わないでよ。お客様の接待で社長と行ったことがあるぐらいよ。それより」
 途中で言葉を区切って、じっと俺の顔を見る。
「あなたも髪の毛が短いほうがいい感じね。頭髪にこだわるなんて時代遅れよ」

 またもや俺の頭に手を乗せようとするので、
「触るな。ただでさえ薄いんだ。ここは俺の弱点なんだよ」
 自らこいつに弱みを曝け出してマズったかな、と過(よぎ)るよりも前に、
「なっ──!」
 視界に飛び込んできたとんでもないものを目の当たりにして、俺は息を飲んだ。

「ちょ、ちょっと待て!」
「どうしたのよ?」
 愕然と固まる俺に玲子は首をひねり、俺は震える指でそれを示した。

「ば、バカ。アカネ、早くこっち来い! 銃の先が出てるじゃねぇか!」

 プロトタイプと対峙したときのために、茜にはピンク色の大型竹刀(しない)ケースに隠し入れて粒子加速銃を担がせていたのだが、その先っちょから銃口が覗いていた。

「うっひゃぁー。そんなものを飛び出させたまま警官の前を歩いたら……」
 そう思うと心中穏やかでいられない。茜のどこか抜けた仕草を見る限り、丸裸のまま銃を担いで、平気な顔して交番の前をうろつく可能性がある。

 俺は乾いてしまった唇を舐めながら、玲子に眉根を寄せた。
「お前も大丈夫だろうな」
「大丈夫よ。ちゃんと隠し持ってるから」
 毛皮のコートを広げて見せた。その内側に装着した特殊フォルダーに黒光りするハンドキャノンが覗いた。ついでに柔らかな高級布地に包まれた、豊満でなよやかな物体に目が固着し、違う意味で生唾を飲み込む。

 間近で見たが、見事な膨らみだぜ……。
 融解した湖で泳いでいた姿を思い出して、しばし過去の光景に想いを馳せる。
 びしょびしょに濡れた衣服がぴったりと体に張り付いたあの光景。初めて目の当たりにした玲子のダイナマイトボディさ。

「………………」

 ちょっとして、我に返る。
「玲子! その銃、絶対に失くすなよ、それから住民に見せるなよ。あと頼むから騒ぎを起こすな!」
 死ぬほど念を押して、
「12時間以内に無事任務を終わらせるんだ。いいな。それにこの街には俺の知り合いがたくさんいるから目立つ行動はするな、頼むぞ」
 玲子の端正な面立ちに必死で祈念(きねん)する俺。

「わかってるわよ。あたしだって倶楽部の人たちと、ここはよく来るんだからね」

 茜はしばらく自分のサラサラした髪の毛に指を絡めて、潤んだ瞳で天井の照明を見ていたが、俺たちの会話に退屈したのか、竹刀ケースのジッパーを開けたり閉めたり。
「だ……だから。銃口が見えてるって、言ってるだろ!」
 目を吊り上げて叱る俺。茜は小さな口から舌を出して肩をすくめる。

「ふひゃぁ。この半日って、きっと長くて辛いんだろな。あーうざい」
 まだ数歩しか進んでいないのに、もう疲労困ぱい状態だ。できればどこかで突っ伏したい。



 それから十数分後──。

 茜や玲子の行動がさっぱり読めなくて、人混みに飛び込むタイミングが掴めない。だからまだ人の少ない地下街を選んで歩いていた。
 それは一歩間違えれば歴史が変わって時空震が起きる、なんて優衣に脅されていたのも一因しているが。よく考えると優衣は未来の存在。となると毎日がこんな状況なのだ。

 こんな重圧、俺なら耐えられんな。

「なぁ。玲子ぉ…」
 後ろからついて来る連中に振り返る。
「なに?」
「いっそのこと名前も変えようぜ」
 こうなったら完璧な別人に成り切ったほうが気が楽だ。

 玲子はぞんざいに言う。
「そんなのいいわよ……」
 立ち止まった俺の横に立ち、
「誰に会うってのよ?」
「だって時間が時間だろう、飲みに来た知り合いがすぐそばにいてみろ、声と名前でバレるって。どう言い訳するんだよ。この時の俺たちは、所在不明中なんだ。会社の誰もが安否を知りたがってんだ。そんな時にノコノコ繁華街を歩くところを見られたら……」

 そう思うだけで寒気がする。

「万が一を考えて名前も変えよう」

 二人の会話に茜がにっこり笑う。
「ねぇねぇ。名前も変装するんですか。やりましょーう。ウキャキャ~」
 バカっぽい返事すんな、と言いたいが、それがとてもこの場所では自然で、もしかすると俺と玲子よりもここに馴染んでいるかもしれない。
 なにしろ同じようなバカっぽいのが、人目もはばからず大騒ぎをして俺たちの横を通り過ぎて行く。

「んだね~、あのハ~ゲ~。きっもー」
「でしょっしょ。タルハゲぇ~。ウキャキャキャ」

 茜の視線が追いかけるので、耳をふさいで反対方向に無理やり首をねじる。しかし俺は思いもよらぬ力で振り飛ばされた。

 玲子は地下街の端っこに吹っ飛んで行く俺を目で追いかけながら、
「あなたねー。アカネたちの力に敵(かな)うと思ってるの?」
 金髪の高級ラウンジ女は苦々しく笑みを浮かべ、茜はキョトン。

「痛ててて……」
 俺は腰を摩り摩り駆け戻る。

「いいかアカネ。ここで使う若者言葉は社長が最も嫌うパターンが多数あるから絶対に学習するなよ。それと俺たちと接するときはもう少し手加減しろ。優衣はその辺のところはちゃんとマスターしてんぞ」

 忠告と説教めいた言葉を並べ立てる俺に、茜は大きな目をさらに開いて瞼を瞬かせ、
「わっかりましたぁ。理解できました」
 やけに軽々と挙手する姿を見ていると不安になる。

「何が理解できたんだ?」

 茜は俺の頭を指差し、
「タルハゲでーす」
「ば、バカ……」

 爆笑寸前の玲子を睨みつつ、再度打ち合わせのやり直しだ。

「なんて名前にするのよ?」
 玲子が素っ気なく訊いてきたので、
「俺が『シンスケ』。お前が、『ケイコ』でどうだ?」
「『レイコ』を『ケイコ』にするの? あんまし変らないわね。で、この子は?」
「こいつはいい。誰も知らない」
 話の途中で茜が俺の袖をグイッと引く。
「ぐわっ!」
 踏ん張ることができず、そのままつんのめり、地面にたたき落とされ、しこたま床の硬いとこで肘を打った。

「ば、バカやろアカネ。いま言ったばかりだろ。力を加減しろと! 俺の話を聞いてんのか!」
「す、すいませんで~す。以後気をつけます」
 ぺちょっと小さな敬礼をして、赤い舌を出した。

「まったく。仕草とパワーのバランスが悪いんだ、こいつは……」

「ワタシも変装したいでーす。コマンダーお願いしますよぉ」
 目じりを垂らして取りすがる茜。今度はだいぶ力を抜いてちょうど良い。

 おでこを隠す銀髪ストレートヘアーをふさふさ揺らし、ぷくっと膨らましたほっぺたに人差し指を添えた茜は小首を傾けて、潤んだた黒い瞳で俺の目の中を覗きこんできた。

「な、なんだその懇願の仕方。気持ち悪いぞ」
 優衣の醸し出す萌えとは一風異なる、幼い色気というか、無理やり作った人工的なぶりっ子というのか、
「どこで覚えてきたんだ、気色悪いな」

 玲子が俺の肩を摘まむ。
「何だよ?」
「あれ見て学習したのよ」
 玲子が示す指の先、山盛りの砂糖を何倍も湯で溶いたような甘ったるいイチャツキを公共の場で披露する、バカップル。

「もう学習したんか。恐ろしい奴だな」

 とにかく地下街を出ることにした。地下に潜伏すればするほど、茜の教育上よくない光景が広がってしまう。ある意味、これが繁華街だ。




 地上から地下へ半分降りた階段の踊り場で、みたび打ち合わせだ。
 にしても、最大パワーにすると都市ごとぶっ壊す兵器を担いだ少女がここに混じっている事実に誰も気付かない。傍から見ると普通に待ち合わせのグループだ。こんなのも繁華街たる部分だな。

「じゃあ。玲子がケイコで、アカネは『静香(シズカ)』だ」
「ぶっ!」
 玲子がずっこけた。
「お前、だんだんこっち側の人間になってない?」

 俺を横目ですがめて否定する。
「シズカはダメ。社長の奥さんよ」
「そっちかよ!」
 一応、俺もずっこけておく。

「シズカだけは絶対だめ!」
「何で? いいじゃないか。いっぺん呼び捨てにしてみたかったんだ。シズカ、って」
「知らないわよ。この子、学習しちゃうわよ。後でどうなるか、あたし知らないからね」
 忠告めいた言い方だったが、やってみたいことには違いない。それに俺はコマンダーだし。こういう時の特権を持つのがコマンダー様なのだ。
「いいかアカネ。『シズカ』と名乗るのは、この惑星にいるときだけで、それからプロパティの有効期限を12時間に限定だ。これはコマンダーからの命令だ。絶対に守れ。そしたら名前の変装を許可する」

 白いカーディガンの襟をピシッとそろえてから、茜は顎を引いて踵(かかと)をそろえた。
「はい了解。名前の変装をただいまオーバーライドしました」
 今までの中で最もカタチの良い敬礼を披露した。
  
  
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