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第三巻・ワンダーランド オオサカ
ネコなのか? 少女なのか? それが問題である
しおりを挟むクララは得心したようにうなずくと、大きな胸を下から持ち上げて腕を組んだ。そして尊大に構える。
「ギアの言うとおりだ。この子は正規のルートで手に入れたのではない。野生の状態で誰かがNANAに持ち込んだのだ」
「NANAってクララはんらが乗ってたでっかい宇宙船やろ? あそうか、深宇宙の航行中やったら分体はせえへんわな。移動しとるからゆっくり満月なんか眺める時間が無い。ほんで地球に来たのが原因で分体が始まった、ちゅうワケや」
それが真実だとしたら、災いを背負い込むきっかけを作った張本人は、やっぱりこの二人である。つまりキヨ子どのとNAOMIさんがNANAのマザーコンピューターを論破して自爆の道に追いやったからだ。
「何を言うのです。あそこでNANAを破壊しなければ、地球はキャザーンの私物となっていたのですよ。そもそも原因を作ったのは関西電力、あなたでしょ」
あ……只今のキヨ子どのの発言について少々補足致します。
キヨ子どのはギアのことを言っているのであって、けっして某電力会社を責めているのではありません。誤解しないでください。お願いします。
「いったい誰に気ぃ使ってまんのん? それより責任のなすり合いをしとる場合やないやろ」
「とにかく皆の者、沈まるんだ」
って原因はクララ、アンタだぞ。
「まあ聞け。これは頭領のワタシが決めたことなのだ。最初は真剣に地球を貰う気でおった。そうなったらこの星のクイーンとして君臨していたかもしれぬが、NANAに悟らされて新たな道を選んだのだ……今は後悔しておらん」
いつの間にか、話がネコから逸れておるぞ。
ギアが「ほんまや」と軌道修正し、
「ちゅうことは、無力化の処置はしてないんや」
「無力化?」
金髪の頭がかしげられた。
「マジで知らんのかいな?」
「ワタシはキャザーンの頭領だぞ。ペットショップのオヤジではない。そんなモノ知らぬワ!」
クララは偉そうに胸を張り、ギアは諭すように言う。
「ふつうは抹消すんねん」
「なら簡単だ。我々はキャザーンだ。すぐにする」
「お待ちなさい! それは抹消の意味を知っての宣言ですか?」
強い口調で割って入ったのはキヨ子どのだ。
「知っておるぞ。この世から消すことだ」
「なんっ!」
ぷるぷると6歳児は小さな拳を震わして眉間にシワを寄せる。
「そんな残酷なこと。この私の目が白い内は許しません」
「なら合体しかないな」
ふぅとちっさな吐息をして、キヨ子は肩の力を落とした。
「解りました。分体、合体のメカニズムはどうでもいいのです。いったいどうすればいいのです」
「月が丸いうちに見つけて、一つの部屋に入れておけば自然と合体する。それだけだ」
「カブトムシの飼育みたいなことを言ってないか?」
「どちらにしても月の満ち欠けでって、よくある話ですわね」
呆れ顔のキヨ子殿と、
「もしそれまでに合体させなければ?」質問するNAOMIさん。
「次の機会までそのままだ」
「いいじゃん。こんな可愛い子が家にいるなんて、あでででで」
キヨ子どのに耳を引っ張られるアキラ。
「で、どう狂暴なのです? その黒いほうは?」
「ライオンみたいなの?」
キヨ子とアキラの疑問にクララはそっけなく一言。
「知らん」
「また中途半端な知識を……」
「ライオンがどんなペットか知らぬが、メルディウスはもっと知恵があるから知的な狂暴。ツンデレと言われるようなものではないのか?」
ライオンをペットと勘違いしている宇宙人が、ツンデレをしっかり理解しているとは到底思えないのである。
「どちらにしても、そんな狂暴な女子を町にのさばらして一月(ひとつき)は危険です。すぐに猟銃会に電話しなさい」
そんなムチャなコト。
「ひとツキとは?」と訊いたのはクララ。
「地球の月は約29コンマ5日周期で満ち欠けを繰り返しているのです。満月から満月まで約一月あります」
「そんなに長期間で地球を公転しておるのか?」
「クララさんの星は違うの?」
「ああ。3日で一周する」
目が回らないのだろうか。
「満月を過ぎて2日ほど経っていますから、確か今日の月齢は17か18です」
「月が丸いうちにって、いったい満月から何日までに見つけたらいいの?」とはNAOMIさん。
「よく知らん」
「そんな薄い知識で凶暴なペットを飼っていましたね」
「凶暴ではない。しかも分体したのは初めてだ」
キヨ子どのは怖い顔をバギーに向けて吠える。
「答えなさい、関西電力!」
「な、な、なんでワテやねん」
「ペットショップにいたんでしょ?」
「あ、ああ。だいたい半月(はんげつ)までやろ、知らんけどな」
「いいかげんな……。だとしたら」
もめている場合ではない。キヨ子どのは上目遣いにクララを見て、
「残り2日ほどしかありません」
危機感の薄いNAOMIさんは楽しげな口調で言う。
「月光を見て変身って、なんだか昔の白黒テレビを思い出すわね」
「なんでNAOMIさんが知っておるのだ?」
「ウルトラ Gだっけ……? なんか違うわね。ウルトラ K? ほら大昔に放送していた日本の怖いミステリードラマがあったじゃない」
「Qや、キュー!」
ギアまで知っておるとは……。
「せやけど見とった人は年寄り決定や」
「フェイズキャノンで仕留めたらいい」
と言い出したのはやっぱりクララ。メルデュウスを狂暴と言うが、我輩からしたらどっちが? であるな。
「あかんあかん。街まで吹っ飛ぶがな」
「自衛隊かアメリカ空軍でも呼ぶ?」
NAOMIさんは派手好きでお祭り好きな性格をしておるのだ。
「アホな! そんなムチャしたらあきまへんって」
宇宙人のほうが常識をわきまえておるから、この家の住人は恐ろしい。
「しかしまた物騒な生きモンを宇宙船で飼っていたのであるな」
と問う我輩にクララは平然と返す。
「別にどうってことないだろ? こちらも武装しておるし」
「探しに行くしかありませんわね。北野家の敷地内にいるんじゃありませんか?」
「外に出たんちゃうやろか?」
「町に出たらまずいわよ。メルデュウスも裸なんでしょ?」
「「ハダカ――――!?」」
「捕まえに行こう! ギア!」
「ガッテンや!」
電光石火の勢いでギアとアキラが飛び出して行った。
「アキラ、待て! 我輩を置いて行くな!」
「ケ、ダ、モ、ノぉぉ………」
般若の形相と化したキヨ子どのが、インターフォン脇にあるパネルへ飛びつき、キーボードを連打した。すぐに色とりどりのインジケータが灯り、たくさんの監視カメラが映し出している映像を一つを選んでズームアップ。
ハダカの少女を探して庭を駆け回り、いないと判断したアキラが外へ飛び出そうと門扉(もんぴ)へ走る姿が映った。
「この私から逃げることは不可能です」
不気味なセリフを唱えてキヨ子が赤いボタンを押す。
アキラが目指す門扉周辺で複雑な装置が起動。それぞれにトランスフォームを開始。出入り口の扉は地面から出現した金属製のプレートでがっしりとロックが掛かり、そこからの脱出は不可能となる。
ならば壁を乗り越えてとなるが……手遅れである。
外壁の上部から、ぐるぐると螺旋形に巻かれた鉄網状がせり出し、高圧電流がバチバチ火花を上げていた。
どこかに逃げ道は……無い。すでに閉ざされていた。
庭一面に引き詰められた砂利のあいだからアキラ目掛けて炎が噴き上がり、仰け反って逃げ切ったが、続いて足元から先の尖った鉄柱がニョキニョキ突き出してきた。
「うあぁぁあ、熱ちちちちち。おわわわ。あぶ、危ない!」
屋敷の玄関と門扉までを飛び飛びに配置された平たい石が唯一の安全地帯だ。そこから一歩でも外れたら丸焦げになるか鉄柱で串刺しである。危険極まりない。その様子は脱出不可能の監獄、悪魔島にも匹敵するのではないだろうか。
キヨ子の怒りを形にしたみたいな防犯設備に慄き、アキラが飛び石の上で尻モチを突いたすぐ上を左右から噴き上げた火炎がクロスした。
「ほう。十字砲火か。たいしたもんだな」
その映像を目の当たりにしてキャザーンのクイーンが満足げな吐息を落とした。
行かなくてよかった……。
心から安堵する我輩の前では、炎で赤く照らされたアキラの間抜け面が映し出されていた。
ギアが乗ったバギーは地面から突き出た鉄柱によって転覆させられており、ポケラジが飛び石の上に転がっていた。
我々にとって地面と触れることは死を意味するのだ。電荷が大地に放電するからな。ポケラジのシャーシ一枚下は地獄だ。
よかったなギア。超アドベンチャーであるぞ。
「この家のセキュリティは、NANAの警備システムより派手だな」
「でしょ。北野家は常に産業スパイから狙われているので、これぐらいでないとだめなのよ」
「産業スパイにも人権と言うものがあるだろ?」
もと暗黒軍団の頭領が述べる言葉ではない気がするが……。
「もう。無茶しないでよー。このあいだまで火炎放射器なんか無かったじゃないか」
逃げ切れないと観念したアキラが、まさに這う這うの体で裏口から戻って来た。
「ラブジェットシステムが大詰めになって来ていますから先日強化したのです」
もう誰の家だか分からなくなってきたのだ。
バギーを抱きかかえ、片手にポケラジを握りしめたアキラのジーパンは泥だらけ、Tシャツには数カ所の焦げ跡が付いていた。
「もうちょいで焼かれるところやったワ……」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「殺すんですか?」
キヨ子どのがさっきから引っかかっておるのは、そこなのだ。
今回は何とかなったとしても、満月に近づくたびに騒動を起こされては仕事に影響が出るので、クララはメルデュウスを抹消すると宣告したからである。
「ワタシはパルルを殺すなどと、ひとことも言ってないぞ。メルデュウスを抹消させると言っただけだ」
「相手は生き物ですよ。何度でも言います。抹消とはこの世から消すことです。なんと惨いことを……」
肝心のラビラスは無色透明の光りを帯びた瞳を会話の聞こえるほうへと忙しなく振っているだけで、ソファーに腰掛け退屈そうにしている。
時折り、細い指を絡めてみたり、綺麗な爪先を不思議そうに眺めたり、あるいはそれに銀の髪を巻き付けて、たぶんあの仕草は遊んでおるのだろう。そんな姿へは慈愛のこもる目で見ているが、クララはこっちに向かっては捲し立てる。
「甘いな、お前ら。さすが危機管理の消えた日本人の言いそうなことだ。ならお前はメルデュウスに喉をかっ切られて死ぬがよい。誰かがかわいそう、と言ってくれるであろうな」
「しかしですよ、無益な殺生をしないのが文明人の証なんです。野蛮な行為と言うしかありませんわ」
「は――っ!! なら訊く。鉄砲担いで小動物をハンティングするやつらは文明人ではないんだな。ま、そいつらを捕まえてきて詰問したところで、大義名分を抱えて反論するに違いないだろうけどな」
「ラビラスとメルデュウスが揃ってパルルでしょ。あなたはこの子が野生だと言いました。その世界ではどうやって生きていたのです?」
「野生の世界ならそのままだろう。だがこのジュノン・アカディアンはペット化されて長いのだ。つまりだな、野生のオオカミを飼いならし、ペットとして作り上げたイヌと同じだ。お前らの世界には去勢という言葉があるだろう。あれと同じことだ。攻撃的な性質を持ったメルデュウスを除去する。人類が当たり前にやっている行為だ」
「ねえ。メルデュウスを見つけてから議論しましようよ」と言い出したのはNAOMIさん。
「我輩もその意見に賛成である。騒動が起きる前に捕まえるのが先だと思う」
じろりと横目で我輩を睨んだキヨ子どのはすくっと立ち上がると、部屋を出て行こうとした。
「どこ、行きまんの?」
「帰ります。確かにNAOMIさんのおっしゃることが正論です。とにかく文明人云々という問題は棚上げにしましよう」
「帰るってキヨ子。まだ七時半だよ? メルデュウスを探すの手伝ってよ」
重々しく呼び止めたアキラにキヨ子が返す。
「私は関知しません。責任はそこの金髪オバサンが取るでしょ。寝不足は美容の大敵なんです。さっさと帰って寝ます」
午後8時には寝るキヨ子は帰宅した。
だが北野家の長い一日はこれからなのである。
まだまだ続くぞ――。
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