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第二巻・ワテがギアでんがな

 すみれの花とスミレちゃん(第二巻・最終話)

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 NAOMIさんの操作するスピリチュアルインターフェースが、医療関係のチャンネルへと切り替わる。どんぐり眼(まなこ)がくるりと回って、切れ長に吊り上ると、キヨ子どのは威厳ある態度でこう言った。

「私は目の病気を専門としております」
 さっきは専門外って言っておったぞ。

 それにしても、小学一年生の小さな容姿から近寄りがたい空気がビンビン伝わって来るのには驚愕する。その堂々たる態度は緑川先生と呼びたくなるほどである。

「では失礼して包帯をとらせてもらいますよ」
 幼女の小さな手が器用に動き、スミレさんの目から包帯が外された。

「うほぉぉ……」
 なぜそこで溜め息を吐く、ギア?
 長いまつ毛はしっとりと濡れており、表面的にはただ目を閉じているのと何ら変わりがない。

「ゆっくりと開けてくれますか?」
 スミレさんは小さな瞼(まぶた)を震わしながら開いた。

「なぁ──────っ!!」
 我輩たちは込み上げる悲鳴を必死で堪えた。

「ひ、瞳が無い!」
「そうなの……」
 思わず口に出した言葉をアキラは慌てて押し込んだが、本人にはっきり聞こえてしまった。

「ごめんね」
「いえ。気になさらないで。わたしは慣れていますし、有名な先生に診ていただけるのですから」

 キヨ子どのは水玉ワンピースの姿で腕を組み、きゅっと唇を一文字に閉じていた。
「珍しい……斜視でもないし、翼状片(よくじょうへん)でも、瞼裂斑(けんれつはん)でもない。まして三白眼や四白眼なんてものでもないですわね。白内障にしては完全な白色ですし……」

 ひとまず深呼吸をして、
「あなた。パソコンします? 症状が出たのはいつから?」

 マジでこの子を専門医かと思い込みそうである。


「生まれた時からやそうやデ。お父さんが外国船の船長はんなんやと……」
 緑川先生はちらりとギアを睨み。
「父親の職業はこの際関係ありません。となるとVDT症候群でもなさそうです」
「VDT?」
「Visual Display Terminals です」
「よけいに解からんへんワ」
「コンピュータのディスプレイを見過ぎて起きる病気です」

「ヨクジョウヘンは?」とはアキラ。
 変な漢字を当てはめていないだろうな。

「強膜……眼の白い部分を覆っている結膜が増殖して黒目を侵す病気です」
 キヨ子どのは何度か瞬きを続け、
「これは初めて診る症状です。虹彩(こうさい)欠損症とでも言うしかありません」
 6才にして、それだけ知っていたら一流であろう。

「しかし……」と、もう一度溜め息を吐いてから、
「私は御多分に洩れず、虹彩異色症かと思っていましたわ」
「虹彩異色症とは?」
「バイアイ。左右の目の色が異なる症例です。サブカルチャー系のフィクションでは使用尽くされ過ぎたキャラ設定です」
「そ、そうなのか?」
「人間にとって目、特に瞳は相手を知的ヒューマノイドとして表情を認識する重要な器官で、唯一非言語コミュニケーションが取れるのです。ですのでそこが異質だととても興味が湧くのでしょう。だからといってめったやたらにフィクションでは使用するべきではないと思います」

 この子はいったい何の話をしておるのだ?
 とにかく一部の人を敵に回すようなお言葉。さすがは緑川先生であるな。とりあえず、うなずいておこう。

「なるほどな」

「治療費がかさ張りそうでんな」
 どこかズレたギアの声。

「治りそう?」
 覗き込むアキラを迷惑げにキヨ子どのが押しやり、
「これはいつからですか?」
「生まれた時から、症状が出たり治ったり」
「先天性ですか……しかも虹彩が消えたり出たり……」
 キヨ子先生は白石(はくせき)よりも純白色の瞳の中をしばらく凝視していたが、おもむろに頭を振った。

「先程の宣告をしたお医者さんに頭を下げなければいけません」
「ええ?」
「現在の地球では虹彩欠損症を治療することはできません」

「そんな……」
 重苦しい静けさに室内が沈んだ。

 窓外は晴天である。爽やかな午前の日和が射し込み、無邪気に飛び回っている小鳥たちのさえずりだけが浸透して、室内の無言が痛々しさに拍車をかけた。

「そう……ですか」
 最初に口を開いのがスミレさんだった。

 これはマズイ。元気づけようと集まったのに、これでは逆効果である。

 なにか気の利いたことを言わなければ……。
「あ、せや。まだ特殊宇宙生物科の先生がおりまんがな。な、なぁ。ゴア?」
「あ、ああ。あの人なら治してくれるかもしれん。いつも特殊な症状を扱っておるからな」

「それは困ります!」

「は?」
 なぜここで完全否定されたのか、瞬間の戸惑いを感じたが、
「ご、ゴア。昨日見た映画の話すんなや。アホやな。SF映画な。おもろかったな。よかったら、こんどスミレさんも行きまへんか? あ……」
 バカがさらに墓穴を掘っておる。映画が見れるぐらいなら、こんなところにおらんだろ。

 さらに空気が重くなった。

「お嬢様……?」
 静かに扉が開いて、看護師さんがパーティションの向こうから声を掛けて来た。
 ひぃ。助かった。白衣の天使様からのお声掛けである。
「お話し中のところ失礼します」
 声からして少々とうが立った天使だが、気まずい空気を押し流してくれた。まさに救世主である。

「どうぞ」
 優雅な仕草で返事をするスミレさん。銀の髪が柔らかげに舞って、何でもない仕草が絵になるな。眼の病気さえなければ、カミタニさんに紹介したいぐらいだ。

 芳しい香りを振りまきながら体をゆっくり旋回させるスミレさんへ、パーティション越しに知らせる看護師さん。
「只今、事務所のほうにクララ様からご連絡がありまして、本日のご訪問は夕刻になるとのことです」

「クララ?」

 この手の名前を最近よく聞くので、我輩は思わず受け流しそうになったが、キヨ子どのは大きく反応した。

「もしかして、グランバード……。クララ・グランバードですか?」
 驚きを混ぜた小さな顔をピクリと歪め、キヨ子どのは椅子からボディを投げ落とすと両足で着地。
「あの……?」
 スミレさんが音のするほうへ反応する。
「あそうですね。ご存じなんなんですか。そう……もう有名人ですものね」

「ご存じも何も……あのオンナを地球に呼び寄せたのは、この壊れたハリウッドスターのギアです」

「ええーっ?」
 銀髪を強く翻すスミレさん。

「えっ!」

 こっちも『えっ』である。これまでと表情が一変していた。美の極致にたたずんでいた奇跡の少女が眉を吊り上げ、息を飲む形相に変化。
「クララお姉さまの正体を……」
 そして見る間に険しくなり、
「オマエら……キャザーンを知ってるのか! 何者だっ!!」
 高圧的な口調と真っ白で不気味な双眸がキヨ子どのを睥睨した。

「な――っ!」
 アキラたちは絶句したのだが、我輩の思考は一気に澄み渡って行く快感に浸った。クララとスミレさんが一本に繋がったのである。

 我輩の記憶が自然と言葉に置き換えられていく。
「そうだ……あんたはクラス・サブプライム星系の……ああそうだ。うあははははは」
 猛烈に笑いが込みあげてきた。
 すっかり地球人だと思い込んでおったが、この目の症状、我輩は知っていたのである。

「どないしたんやゴア?」
 それで先日この近くの橋の上でクララと出会ったのか。あれはここへ見舞いに来た帰りだったのだ。

「ギア……。お前はとんでもない少女に恋をしたな」
「ど、どういう意味や!」
 我輩は般若顔(はんにゃがお)の少女に視線を振った。
「スミレとか名乗っておるが、本名を持っておるだろう。教えてくれぬか?」

「なんだ! お前らも地球外生物なのか! ぐわはははははは!」

「ええ――?」
 そこからは免疫の無い者には堪えられない変貌ぶりだった。さっきの数倍は怖い顔になり、

 純白のフレアワンピを大きく羽ばたかせて哄笑した。般若面を外したら鬼面が出てきたよりも凄まじい迫力である。
「ぐがはははははははははははははははははははは! 宇宙は狭いのぉ」
 病弱で弱々しい少女の面影は微塵も無い。ガバッと上体を逸らして胸をひと叩きすると、傲然と吠えた。

「我の名はレナ・デュラット! キャザーンの戦略士官である!」

「デュラット? なんや聞いたことあるデ……。あーっ! キャザーンのレナ・デュラットって……収斂進化(しゅうれいしんか)をするデュノビラ人やがな」

「収斂進化?」

 吊り上ったキヨ子の瞳の奥が知的な光で満たされる。
「収斂進化とは、異なる生物間で類似した進化を遂げることです。それじゃあ、この人は何と同じだと言うのです?」

「か、カマキリや……うわぁ、ナッマイダブ、ナンマイダブ」
 幽体離脱した直後の亡霊みたいに影の薄くなったギアが部屋の隅で震えていた。

 キヨ子どのの小さな体を前に差し出しながら、アキラがゆっくり後退り。
「か、カマキリ星人なの、この子?」
 幼い女の子を盾にするとは、痛いヤツだなアキラ。

「姿カタチは違うが、習性がカマキリなのだ……やばいぞ、ギア!!」
「ま……マジヤバでっせ!」

 俊敏に実体化を解いたギアはポケラジに逃げ込み、我輩を乗せたままバギーを急速にバックさせて、逃げの体勢に入り、アキラたちに告げる。
「デュノビラの雌(めす)は生まれてから数回角膜だけを脱皮させるんや。レナはその時期やったんや。そりゃあ地球の眼科医には治療できひんワ。病気ちゃうもんな。成長の過程や」

「カマキリの目は脱皮なんかしないわよ」とNAOMIさんも半分逃げ腰だ。四つ足で後方へ数歩下がる。
「脱皮を繰り返しているあいだに気に入ったオスを誘い込み、繁殖後、そいつを頭からかっ喰うんや」
「まさに、カマキリですわね」

「お前らどこの星系の者だ? デュノビラの生態に詳しいが……」
 もはや可憐な少女の姿はそこには無かった。銀のロングヘアーを舞い踊らせ、陶器みたいな白色の眼球を剥き出しにしたその姿は魔界からの使者。純白のワンピは魔王のマントと化していた。

「す、スミレちゃん……」

「あかーん。逃げるでぇぇ!」
 バギーが部屋を飛び出した。
「みんなも逃げるんだ!」
 我輩の叫び声が聞こえたのかどうかは知らないが。アキラは右手でキヨ子を引っ張り、NAOMIさんを左腕で抱きかかえ病室を飛び出した。
 何をやらしてものろまなアキラだが、逃げ足だけは速いのである。



 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



 這う這うの体で堤防の道路まで逃げ出し、後はバス停に向かって一目散。気が付くと北野邸の研究準備室だった。


「怖かったよ~。追って来ないかな?」

「もうキャザーンは消滅しとる。KTNが表に出ておるからには、クララも無茶はさせんだろ」
「せやけど、宇宙船が再建させられたら、どないなるか分かりまへんデ」
「再建させなければいいのです」
 そりゃキヨ子どのの言うとおりであるが……。

「でもさ。あんな清楚な少女が最後は魔界の帝王に見えたわよ」とはNAOMIさん。
「クララもデュノビラ人なのだ。目の色が自由に変わるのを知っておろう? あれが大人になった証なのだ」

「そんなアホな。カミタニはんはクララにメロメロでっせ。大丈夫やろか? いつか喰われまっせ。やっぱ忠告しといたほうがエエんちゃうか、NAOMIはん?」
「いいのよ、ほっときなさい」
 NAOMIさんはふうぅと吐息をして尻を床に着け、アキラも近くの椅子に座った。

「でもさー。あの子のどこが不治の病なんだよ」

「まったくです。あの女の健気な態度はデコイみたいなもんですわ。わざと悲壮感を漂わせてオスを誘い込むのがデュノビラ人の習性ではないのですか? いえきっとそうですわ」
「さすがキヨ子どの。当たっているのである。噂ではその手で何人もの男が犠牲になっているらしいぞ」
「ほんまやなー。まさかカマキリの罠とは知らんもんな。なにがスミレやねん!」

「スミレを可憐な花だと決めつけるからいけないのです。本来あの花はしたたかな植物なのですよ」
「ウソやろ? スミレっちゅうたら、野原にぽつんと小さな花を咲かせる可愛らしい植物やデ」

「それが策略なのです。そう見せかければ、誰も踏みつけたりしませんでしょ?」

「どういう意味でっか? スミレちゅうたら弱々しい花とちゃうのん?」
 キヨ子どのはぶんぶんと頭を振り、
「とんでもございません。なぜ野原にぽつんと咲いているか、それには大きなカラクリがあるのです」
 今度は植物学者のチャンネルに切り替わったのであろうか。キヨ子どのは得々と語り出した。

「まず結実した花は、種を強い勢いで弾き飛ばします。その距離はゆうに数メートル。その種にはエライオソームと呼ばれるアリの好きな蜜が付いています。これは周囲を回っているアリに発見されやすくするため、そして遠くの巣へ運ばせるためでもあります。
 巣に持って帰ったアリは、周りの蜜だけを食べて種は捨てます。このようにして咲いていた場所から遠く離れた新天地へ移動することができるのです」

「それぐらいのことは、ええやんか。そないに目くじら立てんでも」

「したたかなのはこれからです。じつはスミレは数回結実します。春に咲く花は解放花と言い、昆虫に受粉させるのですが、それ以外に自家受粉で結実する閉鎖花を秋ごろに行ない実を結びます。つまり、閉鎖花だけでは雑草と思われ抜かれてしまうところを、春は可憐に咲く小さな花に成りすまし、それをしのいでいる、まるでどこかのバストの大きな女を見るようですわ!」

「えげつない毒を吐きましたな、キヨ子はん」
「ほんとだ。途中まで感心して聞いておったのに、最後は耳をふさぎたくなったぞ」
「恭子ちゃんはそんな子じゃないよ」
「誰が、乳デカ女をそうだと言いましたか!」
 確実に言っておるではないか。

「さぁ。四の五の言わずにアキラさんは夏休みの宿題をしなさい。どこまで終わったのです?」
 と訊かれて虚しく首を振るアキラへ、キヨ子は眉間にしわを寄せる。
「あと一週間で夏休みは終わりですよ。呆れました。あんな園児に出したような宿題を……」

「おまはんからしたら、そうかもしれんけど。アキラは高校二年生やで」
「知っています。このあいだチラッと拝見しましたが、あれほどつまらない問題を羅列した教師も教師です。二学期が始まったら、さっそく私(わたくし)が高校へ乗り込んで、そちらにも学習指導要領書を提出してさしあげましょう」

「いいよキヨ子。そんなことしたら学校がパニックになる。それよりマイボ。キヨ子を元に戻してよ」
「だーめ。宿題教えてもらいなさい。それが済んだら元のキヨコちゃんに戻すから」
 しっかりしたお姉さんなのである。

「さぁ。アキラさん。電子工学の道を互いに極めましょう。それが妻でもある私の務めです」
「えぇ~~~」
「えぇ、ではありません。まずオームの法則からまいりましょう。ブイイコールアイアールです。はい言って……」

「どうしたギア。静かになったな?」
「いや~。何となくキヨ子はんが頼もしゅうなってきたワ」

 キヨ子どのは、ギンとポケラジに睨みを利かせた。
「あなたたち電磁生命体はしばらく、私の研究対象にさせていただきます」
「え~~なんでや!」
「ラブジェットシステムの進展には電磁フィールドが重要だと気付いたからです。そのためにはあなたたちが必要不可欠です」

「どういうこと?」
 興味をそそられたのであろう。NAOMIさんが前肢を一歩差し出した。

「ワテらそんな特殊な生命体でっか? 何やカッコエエな」
「まだ何とも言えないのですが。本物の3D空間を操るラブジェットシステムを完成まで導くには、4Dから視る必要があります」
「でも三次元の物体が四次元を操作できないでしょ?」
「そうでもありませんよ、NAOMIさん」

「ほんと?」

「確かに下層次元から高次元は認識できない世界ですが、三次元から見れば二次元の存在が明確のように、高次元からは認識できるのです」
「なるほどな。ワテらはあんたら三次元のヒューマノイド型とはちゃうもんな。ほんなら何でっか、ワテら高次元の生き物やっちゅうの? ほーでっか。その橋渡しをして欲しいわけでんな? ふむ……なんや銭になりそうやな」

 会話の内容と関西弁が不釣り合いなのがとても気になる。それって、どうにかならんのか?

「なりまへんなー」

「そのとおり。電磁生命体は次元を越えられるかもです」
 幼児の仕草とは思えない動きで、自分の膝を平手打ちするとすくっと椅子から立ち。
「さぁ。アキラさんは宿題を持って来なさい。それから関西、関東、どちらでも結構。どちらか一人、壱号機に憑りつきなさい」

「え~~~。ワテはこりごりや。ゴアが行けよ」
「い、嫌だ。怖い」
「未来の北野家のために犠牲になるのは当然です。さっさとなさい!」
 ひぃぃぃぃ。前途多難なのである。

「アカン。こんな家おりたない。もっかい放浪の旅にでも出よかな?」
「この屋敷から、いえ、地球上のどこにいてもNAOMIさんのネットワーク網から逃(のが)れることはできませんわよ」

 さらに厳しい目をすると、小さな指で我々をびしっと指し、
「万が一宇宙へ逃げ出せば、キャザーンの宇宙船を私(わたくし)が再建させ、クララに命じて追いかけさせますからそのつもりで」

 ヤバイのである。この小学生は暗黒軍団キャザーンを手中に入れておるから、その話はマジなのだ。

「おい、アキラ。テレビなんか見とらんで、キヨ子はんに何か言うてくれ」

「あー。KTN48だよ。やっぱ可愛いよなぁ」
 だめだこりゃ。KTNの中にはカマキリよりも怖い連中がワンサカいるというのに……。

「アホめ……」

 オチも付いたことだし、
「ひとまずこの話はここで終わるぞ──」

「ほな第三巻でお会いしたしまひょな」
「おいおい。まだ続くのか?」


「続きまっせーっ!」
  
  
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