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chapter 2
3話 幼馴染みと
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「ああ、頂くよ」
シチューは嫌いどころか好きだし、味付けが違うなら別に苦では無い。丁度出している白ワインでそのまま食べられるし、あまり問題は無さそうだ。強いて問題点を挙げるなら、リオナの料理に関する腕前だな。俺にリオナの手料理を食べた記憶は無いが…………『下手だから作らなかった』ではなく、『マリカが居るから作る必要が無かった』だと非常に助かる。
出されて口を付けないのは不自然を通り越して失礼であるため、意を決して一口運び入れる。
「…………お」
「お?」
「美味しいな、これ」
食べて分かった。マリカは『うさぎのシチュー』だが、リオナは『鹿のシチュー』だ。どちらも家の近くで獲れる新鮮な肉である。
うさぎの肉はとろける旨さがあるが、鹿の肉はしっかりと歯ごたえがある。無闇に堅いのでは無く、肉を食べているという実感が湧いてくる程よい堅さだ。
なるほど。野菜とミルクは同じ、家で作られた物だ。違いは下味と肉くらいか。だが、それだけで全然感じ方が違う。
「――――どっちも良いけど、俺はリオナの方が好きかな」
「…………へ、変な風に言うのは止めて下さい」
しかし満更でも無さそうだ。まぁ、誉められて嫌って事は無いだろう。
「ルカ、お母さんの事を忘れて貰っては困るわね」
思わぬ伏兵が現れた――――シチューと共に。
もうシチューはいいよとか、お腹一杯だとか、幾つかの選択肢が俺の脳裏に浮かび上がる。…………しかしこれも主役の運命さだめ。断るという選択肢を片っ端から排除し、残った美味しく頂くという行動を取る。
やはり違いは味付けと肉だけ。肉は鳥だったが、うさぎと鹿の中間って位置取り。可もなく不可もなく、やはり一番好みなのは鹿肉だった。
――――それでもまぁ、母の名は伊達じゃない。母さんはそんなハンデをものともせず、見事俺の中で首位を獲得した。やっぱり母さんが作る料理が一番だよな。慣れ親しんだ家庭の味……ってやつか。
夕食より若干の時が過ぎ去り、時刻は体感的に八時頃。陽が沈み闇が跋扈するこの時間、平民は普通なら就寝している。
「んっ、二人だと少し狭いね」
しかし俺とマリカは星空の下――――月明かりを頼りに、二人っきりで入浴していた。
両親とリオナが寝たのは確認済みで、これは秘密の逢瀬だ…………と言ってもマリカは家に泊まっているので、秘密の会瀬って言う程のものでは無い。秘密って事に変わりは無いが。
「そうだな…………」
俺の意識の九割は別の物に集中しているため、少し上の空な答えになる。しかし男としてそれは当然だ。目の前で浮力により水に浮かぶ、二つの果実があるというのに反応しない方がおかしい。登頂部分は赤に近い茶色の髪により隠れているが、そのチラリズムが逆にそそる。
前回一緒に入浴した時より一回り大きくなっている気がする。…………これ以上大きくなってどうするのか。いや、俺的に何の問題も無いが。
『着痩せする』という控え目な表現では無く、ただ単純に『巨乳』となる日は近い。揉めば大きくなるというのは虚言かと思ったが、意外と真実であるらしい。となるとこの胸は俺が育てたわけで、色々と頑張った甲斐があった。
「ルゥ君はさ、」
一度区切り、僅かに身動ぐ。
この世界で平民が風呂に入りたければ、殆どの人間は公衆浴場に赴く事になる。個人で風呂を持っている人間なんてそれこそ王族貴族くらいだ。
無論そのどれにも当てはまらない俺は執念と気合いで風呂を創ったが、魔力の関係上かなり小さな金だらいしか創れなかった。熱した部分に触れないように木の板を敷いて、そこに座ってギリギリ肩が浸かる程の深さしか無い。かなり狭いためマリカは俺の上に座る形となっている。もちろん脚は伸ばせず、マリカは俗に言う体育座りをしている。
「随分、変わったね」
朗らかに笑いながら、いつものように何の代わり映えも無い姿で言う。しかし、眼が笑っていなかった。
「――――は?」
突然の言葉。
俺の変化は両親もリオナも気付かなかった。フィーは劣等生の俺が勉強をし始めたため、もちろん変化には気が付いただろう。しかしそれはただの違和感で、時が経てば当然の事となる。――――しかしその違和感をマリカは看過しなかった。
離れて過ごし、しかも今まで平民の生活を送っていた人間が突然貴族の暮らしを送る事になったのだ。変わらない方がおかしい。だけど理屈じゃない。論理とかそんな物は二の次として、マリカは俺の変化を見抜いた。
「貴族の生活なんて知らない。魔法なんて分からない。――――でも、ルゥ君の事だけは知ってる」
妹も両親も、当時最も近い存在だったフィーですら分からなかった変化を、ただ一人マリカだけは気が付いた。驚愕を通り越して驚異的だ。
「俺、は…………」
言うか、言わざるか。言わなければ疑惑を助長させ、言えば気が狂ったとでも思われる。いや、嘘を吐き逃げていると思われる可能性の方が高いか。何にせよ死活問題だ。
考えろ。最善の選択を。答えは必ずある。だから考えれば――――と、そこで気が付いた。どんな答えを出せば良いのか。
今俺はどんな答えを出せば良いのか、という事について考えを巡らしているが、そもそもそれに正解は無い。俺が変わって何か不利益があるわけでは無いし、俺は本物のルカだ。偽者ならばまだしも、本物であるのだから怯える必要は無い。
そもそも、マリカは何を考えているのだろうか。マリカは、俺が尋常じゃない変わり方をした事に気が付いただけだ。何も言及はされていない。ただ俺が一人で驚いただけだ。驚き過ぎて、何故か俺は警戒している。
…………ああ、いや。一つだけ問題があった。俺はマリカに嫌われたくないんだ。
言わなければ信頼に亀裂が生じ、言えば受け入れて貰えるか分からない。
…………何か、我ながら相当小さい男だと思う。意中の女子に嫌われたくないとか、俺は思春期の中学生かっての。
覚悟を決める。決めた所で揺らぐのは仕方が無いと思いたい。だから揺らぎ過ぎる前に、勢いで言うために息を吸い――――吐く直前、俺の唇はマリカの唇によって塞がれた。
「んんっ…………」
艶かしい声を上げながら、マリカの舌が俺の口内で蠢く。妖しげに舌を這わせ、絡ませながら唾液を嚥下する。こくりと鳴る喉に俺の身体は否応なしに昂る。
「例え変わっても…………ルゥ君はルゥ君だから」
耳元で囁き、耳朶を甘噛みする。その形容しがたい快感に襲われながらも、俺は心中でマリカの言葉を反芻した。
「…………ありがとう、マリカ」
それ以上は口にせず、俺とマリカは再度口付けをする。
そのまま腕の中の華奢な身体を抱き締めると、俺は逆上せるまでその身体を堪能した。
シチューは嫌いどころか好きだし、味付けが違うなら別に苦では無い。丁度出している白ワインでそのまま食べられるし、あまり問題は無さそうだ。強いて問題点を挙げるなら、リオナの料理に関する腕前だな。俺にリオナの手料理を食べた記憶は無いが…………『下手だから作らなかった』ではなく、『マリカが居るから作る必要が無かった』だと非常に助かる。
出されて口を付けないのは不自然を通り越して失礼であるため、意を決して一口運び入れる。
「…………お」
「お?」
「美味しいな、これ」
食べて分かった。マリカは『うさぎのシチュー』だが、リオナは『鹿のシチュー』だ。どちらも家の近くで獲れる新鮮な肉である。
うさぎの肉はとろける旨さがあるが、鹿の肉はしっかりと歯ごたえがある。無闇に堅いのでは無く、肉を食べているという実感が湧いてくる程よい堅さだ。
なるほど。野菜とミルクは同じ、家で作られた物だ。違いは下味と肉くらいか。だが、それだけで全然感じ方が違う。
「――――どっちも良いけど、俺はリオナの方が好きかな」
「…………へ、変な風に言うのは止めて下さい」
しかし満更でも無さそうだ。まぁ、誉められて嫌って事は無いだろう。
「ルカ、お母さんの事を忘れて貰っては困るわね」
思わぬ伏兵が現れた――――シチューと共に。
もうシチューはいいよとか、お腹一杯だとか、幾つかの選択肢が俺の脳裏に浮かび上がる。…………しかしこれも主役の運命さだめ。断るという選択肢を片っ端から排除し、残った美味しく頂くという行動を取る。
やはり違いは味付けと肉だけ。肉は鳥だったが、うさぎと鹿の中間って位置取り。可もなく不可もなく、やはり一番好みなのは鹿肉だった。
――――それでもまぁ、母の名は伊達じゃない。母さんはそんなハンデをものともせず、見事俺の中で首位を獲得した。やっぱり母さんが作る料理が一番だよな。慣れ親しんだ家庭の味……ってやつか。
夕食より若干の時が過ぎ去り、時刻は体感的に八時頃。陽が沈み闇が跋扈するこの時間、平民は普通なら就寝している。
「んっ、二人だと少し狭いね」
しかし俺とマリカは星空の下――――月明かりを頼りに、二人っきりで入浴していた。
両親とリオナが寝たのは確認済みで、これは秘密の逢瀬だ…………と言ってもマリカは家に泊まっているので、秘密の会瀬って言う程のものでは無い。秘密って事に変わりは無いが。
「そうだな…………」
俺の意識の九割は別の物に集中しているため、少し上の空な答えになる。しかし男としてそれは当然だ。目の前で浮力により水に浮かぶ、二つの果実があるというのに反応しない方がおかしい。登頂部分は赤に近い茶色の髪により隠れているが、そのチラリズムが逆にそそる。
前回一緒に入浴した時より一回り大きくなっている気がする。…………これ以上大きくなってどうするのか。いや、俺的に何の問題も無いが。
『着痩せする』という控え目な表現では無く、ただ単純に『巨乳』となる日は近い。揉めば大きくなるというのは虚言かと思ったが、意外と真実であるらしい。となるとこの胸は俺が育てたわけで、色々と頑張った甲斐があった。
「ルゥ君はさ、」
一度区切り、僅かに身動ぐ。
この世界で平民が風呂に入りたければ、殆どの人間は公衆浴場に赴く事になる。個人で風呂を持っている人間なんてそれこそ王族貴族くらいだ。
無論そのどれにも当てはまらない俺は執念と気合いで風呂を創ったが、魔力の関係上かなり小さな金だらいしか創れなかった。熱した部分に触れないように木の板を敷いて、そこに座ってギリギリ肩が浸かる程の深さしか無い。かなり狭いためマリカは俺の上に座る形となっている。もちろん脚は伸ばせず、マリカは俗に言う体育座りをしている。
「随分、変わったね」
朗らかに笑いながら、いつものように何の代わり映えも無い姿で言う。しかし、眼が笑っていなかった。
「――――は?」
突然の言葉。
俺の変化は両親もリオナも気付かなかった。フィーは劣等生の俺が勉強をし始めたため、もちろん変化には気が付いただろう。しかしそれはただの違和感で、時が経てば当然の事となる。――――しかしその違和感をマリカは看過しなかった。
離れて過ごし、しかも今まで平民の生活を送っていた人間が突然貴族の暮らしを送る事になったのだ。変わらない方がおかしい。だけど理屈じゃない。論理とかそんな物は二の次として、マリカは俺の変化を見抜いた。
「貴族の生活なんて知らない。魔法なんて分からない。――――でも、ルゥ君の事だけは知ってる」
妹も両親も、当時最も近い存在だったフィーですら分からなかった変化を、ただ一人マリカだけは気が付いた。驚愕を通り越して驚異的だ。
「俺、は…………」
言うか、言わざるか。言わなければ疑惑を助長させ、言えば気が狂ったとでも思われる。いや、嘘を吐き逃げていると思われる可能性の方が高いか。何にせよ死活問題だ。
考えろ。最善の選択を。答えは必ずある。だから考えれば――――と、そこで気が付いた。どんな答えを出せば良いのか。
今俺はどんな答えを出せば良いのか、という事について考えを巡らしているが、そもそもそれに正解は無い。俺が変わって何か不利益があるわけでは無いし、俺は本物のルカだ。偽者ならばまだしも、本物であるのだから怯える必要は無い。
そもそも、マリカは何を考えているのだろうか。マリカは、俺が尋常じゃない変わり方をした事に気が付いただけだ。何も言及はされていない。ただ俺が一人で驚いただけだ。驚き過ぎて、何故か俺は警戒している。
…………ああ、いや。一つだけ問題があった。俺はマリカに嫌われたくないんだ。
言わなければ信頼に亀裂が生じ、言えば受け入れて貰えるか分からない。
…………何か、我ながら相当小さい男だと思う。意中の女子に嫌われたくないとか、俺は思春期の中学生かっての。
覚悟を決める。決めた所で揺らぐのは仕方が無いと思いたい。だから揺らぎ過ぎる前に、勢いで言うために息を吸い――――吐く直前、俺の唇はマリカの唇によって塞がれた。
「んんっ…………」
艶かしい声を上げながら、マリカの舌が俺の口内で蠢く。妖しげに舌を這わせ、絡ませながら唾液を嚥下する。こくりと鳴る喉に俺の身体は否応なしに昂る。
「例え変わっても…………ルゥ君はルゥ君だから」
耳元で囁き、耳朶を甘噛みする。その形容しがたい快感に襲われながらも、俺は心中でマリカの言葉を反芻した。
「…………ありがとう、マリカ」
それ以上は口にせず、俺とマリカは再度口付けをする。
そのまま腕の中の華奢な身体を抱き締めると、俺は逆上せるまでその身体を堪能した。
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