岡の上の宮
女帝鸕野(=持統天皇)の御代のこと。
老齢の女帝の、次の天皇を誰にするのかが問題になる。
高市皇子は、異母妹の大来皇女を呼び出し、話をする。その中には、かつての大乱の敗者、大友のことがあった。
かつて、長身玉立、風華無双と称えられた大友は、漂う存在になっていた。大来皇女は、年を取らぬ大友と情を交わすようになる。
しだいに大友は生きたいと思うようになり、大来は年齢を突き付けられる。
異変に気づいた鸕野は、岡の上の宮で大后(天武天皇の正妃、倭女王)の元で共に育った僧侶、義淵を呼び出した。
ある晩義淵は、昔の岡の上の宮だった場所に庵をひらく尼君と都(藤原京)の方角から火の手が上がるのを見た。
明日香村の岡寺(龍蓋寺)の伝説を元にしたフィクションです。
老齢の女帝の、次の天皇を誰にするのかが問題になる。
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序
一
二
三
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*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。