集団転移ですよ。

穴があったら入る

　「今言った対策というのは上手くやらないと次の問題の原因にもなるから注意するように。では、対策を教える。

　それはご奉仕する事だ。手や口で毎日性欲をある程度解消させておけば、本番になっても我を忘れてやり続ける事は無くなる。ただし、妊娠の危険性は増える。
　この世界の妊娠方法は、体内に核となる物を取り込まなければならない。その最たるものは……川崎先生、うるさいですよ。じっとしていて下さい。」

　途中からソワソワとするのは自分がした事が暴かれていってるから気不味いのは解る。だから皆、見ないふりしていてあげてたのに……もしかして宮田先生ってSなんじゃ?

　「続けます。……核となる物は神殿でいただき、体内に入れます。大体は肛門からですね。他は大量に精液を取り込んだ場合です。口淫した場合は飲み下したうえで肛門からの挿入行為で更に精液を取り込む必要があります。
　さて、ここで覚えておかなければならないのは、私達日本人の体から出る精とこの国の人の精は粘度が違うということです。私達のですらだいぶ粘度があると思われてますが、全く違います。そうですね……子供が使う水糊と事務所で使われてる糊くらいの違いがあります。」

　「宮田先生、それはちょっと生徒達には解りづらいかと。」

　「そうですか?ではどれくらいでしょうか、もう川崎先生は説明できますよね?」

　黙ってればいいのに意見を言った川崎先生は墓穴を掘りまくってる。いや、もういっそのこと穴があったら入るつもりかもしれない。そんな川崎先生は顔を真っ赤にさせて黙った。

　「うーん解りづらいですか。ああそうだ、子供の頃ガチャポンとかでスライムを買って遊びませんでしたか?この世界のスライムは水分が多くて違いますが、ちょうどあんなオモチャのスライムの様な感じです。」

　ああそれなら解る。ってけっこう粘ついてるってこと?

　「そうです。ですから口径摂取はきついのでお勧めしません。下手すると窒息しますからね。おや、少し横道にそれましたか……。
　粘度の話ですが、これは非常に大事な事です。精子の生命時間は2日とか3日とも言いますが、こちらも大体同じくらいですが生命力が違うんです。濃い粘液に守られた精子は洗っても簡単には流れ落ちません。体外でならまだしも体内の奥深くで放たれた場合、水、湯では流れていってはくれないのです。
　更に、獣人族の多くはペニスの根本に瘤を持っており行為後、瘤が膨らんで抜けない仕組みになってます。種族によって違いますが放たれた後、3時間はそのままでしょう。」

　これらのことが冊子の10ページ目から乗ってる。と言われて開いたページのイラストは非常に生々しくそっと閉じたくなった。