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ニッタさん
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その人はニッタ(新田)と名乗った。冒険者として暮らしているらしい。そこで知った新情報、[保護者と結婚せず冒険者のパートナーとなる日本人は多い]……僕たちは驚いた。結婚前提だと思っていたからね。いや、よく聞けば確かに推してるらしいけど大概は受け入れられずに普通の相棒としてパートナーとなるとか。
まぁ、体力がついていければの話だ。つまり僕とナオにとっては難しい事。だけどあの1年トリオにとっては朗報だろう。帰ったらサッソク教えてあげようね。
ニッタさんと別れた後は一角ウサギを的にカマイタチの練習だ。
「これ、当たるとは思えないんだけど。」
ウルにお手本を見せてもらい、一角ウサギの鼻先を狙ってカマイタチを放つんだけど掠りもしない!サッと通りすぎる、ヒョイっとよける、ピョーンと跳ねるなど一角ウサギに弄ばれてる状況だ。
「よし!作戦変更!」
ナオはそう宣言すると小型のナイフを取り出した。手のひらサイズのそれはカマイタチにのせられて送り出され、見事一角ウサギを捉えた。
オオー!やった~と喜ぶ僕らの頭に拳骨が落とされた。
「勝手に変更しない!まだコントロールできたばかりなのにナイフを仕込むのは早いです!」
頭を擦る僕らにウルからお叱りが……あれ?じゃ拳骨落としたのは?と後ろを見るとサイールだった。向こうではウルフが苦笑いしている。
「ジュンもナオも、動体視力弱いでしょう?それを鍛える訓練でもあるんだよ。」
解った?と聞かれて2人で反省。色々と含まれた訓練だったらしい。でもせっかくだから……と昨日の復習で一角ウサギの解体をさせられた。何が一番苦手かって、これだよね。
……後にこの解体、もっと楽な方法があると知り手での解体はこの頃だけなんだけど、大事な事なので強制的だったらしい。
お昼を過ぎる頃になると一角ウサギの動きが詠めるようになり僕らの攻撃がかするようになり、やがて当たった!しかも2人同時にだ。
「当たった~!」
「やった~!」
とピョンピョン跳ねて喜ぶ僕らの頭をウルフがポンポンしてくれた。警戒にあたってくれていたサイールもお昼の用意をしていたウルも褒めてくれて嬉しかった。そして一度当たると次も当たる様になり、夕方迄に2人あわせて50匹にもなった。これはカマイタチの方向を操れるようになったからだ。もちろん大きくしたりホントに小さなカマイタチを作れるようにもなった。
「ふーん、動体視力はともかく2人とも魔法を操るのは上手い様だな。これだけ魔法を使ってバテてないところは魔道職向きだ。」
なんとなく解ってはいたけど剣より向いているらしい。自分でも部活で竹刀を振ってた時より今日の方が疲れが少ないとは思っていた。
引き上げて帰ろうかという頃、朝にあったニッタさんにまた会ったので今日の成果を報告。するとニッタさんはこっそりと「カマイタチは解体が楽になる。小さなカマイタチで裂いて処理した後、水魔法で小さな水球をいくつも作って中を洗うんだ。断然楽だし汚れない。」と教えてくれた。
次は水魔法だと僕らがやる気になったのは当然だと思う。
まぁ、体力がついていければの話だ。つまり僕とナオにとっては難しい事。だけどあの1年トリオにとっては朗報だろう。帰ったらサッソク教えてあげようね。
ニッタさんと別れた後は一角ウサギを的にカマイタチの練習だ。
「これ、当たるとは思えないんだけど。」
ウルにお手本を見せてもらい、一角ウサギの鼻先を狙ってカマイタチを放つんだけど掠りもしない!サッと通りすぎる、ヒョイっとよける、ピョーンと跳ねるなど一角ウサギに弄ばれてる状況だ。
「よし!作戦変更!」
ナオはそう宣言すると小型のナイフを取り出した。手のひらサイズのそれはカマイタチにのせられて送り出され、見事一角ウサギを捉えた。
オオー!やった~と喜ぶ僕らの頭に拳骨が落とされた。
「勝手に変更しない!まだコントロールできたばかりなのにナイフを仕込むのは早いです!」
頭を擦る僕らにウルからお叱りが……あれ?じゃ拳骨落としたのは?と後ろを見るとサイールだった。向こうではウルフが苦笑いしている。
「ジュンもナオも、動体視力弱いでしょう?それを鍛える訓練でもあるんだよ。」
解った?と聞かれて2人で反省。色々と含まれた訓練だったらしい。でもせっかくだから……と昨日の復習で一角ウサギの解体をさせられた。何が一番苦手かって、これだよね。
……後にこの解体、もっと楽な方法があると知り手での解体はこの頃だけなんだけど、大事な事なので強制的だったらしい。
お昼を過ぎる頃になると一角ウサギの動きが詠めるようになり僕らの攻撃がかするようになり、やがて当たった!しかも2人同時にだ。
「当たった~!」
「やった~!」
とピョンピョン跳ねて喜ぶ僕らの頭をウルフがポンポンしてくれた。警戒にあたってくれていたサイールもお昼の用意をしていたウルも褒めてくれて嬉しかった。そして一度当たると次も当たる様になり、夕方迄に2人あわせて50匹にもなった。これはカマイタチの方向を操れるようになったからだ。もちろん大きくしたりホントに小さなカマイタチを作れるようにもなった。
「ふーん、動体視力はともかく2人とも魔法を操るのは上手い様だな。これだけ魔法を使ってバテてないところは魔道職向きだ。」
なんとなく解ってはいたけど剣より向いているらしい。自分でも部活で竹刀を振ってた時より今日の方が疲れが少ないとは思っていた。
引き上げて帰ろうかという頃、朝にあったニッタさんにまた会ったので今日の成果を報告。するとニッタさんはこっそりと「カマイタチは解体が楽になる。小さなカマイタチで裂いて処理した後、水魔法で小さな水球をいくつも作って中を洗うんだ。断然楽だし汚れない。」と教えてくれた。
次は水魔法だと僕らがやる気になったのは当然だと思う。
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