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78話 優秀な人材

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 その後、王からその貴族たちの特徴を教えてもらった。



「なるほどね。ホルス伯爵の領地にはスペクトル1番の天才がいるんだ。」

「そうだよ。名前は忘れたけど、間違いなくジャックよりは頭がいいね。あのカチカチのじじいは頭がいいというか、理論理論でウザったいんだよ。」

「わかるわよ、それ。」



 クイーンとキングのジャックへの不満はすごかった。


「その他にも武器商人なんかもいたり、鍛冶師なんかもいたりするわね。」

「本当ですね。魔族の侵攻も不思議な視線も気になるので、武器は早く欲しいかもしれません。」

「アイトは弓だけど、タケルってなんか武器使えるの?」

「ま、まあ、使えなくはないな。」

「本当に?アイトに対抗してるだけじゃなくて?」

「本当だ。俺の親父はこれでも剣道の有段者だ。小さい頃はよくやらされたもんだ。」

「ケンドウ?ユウダンシャ?なにそれ?勇者のなんか?」

「いや、こっちの話だ。」

「でも、僕も聞いたことあるよ。健が剣道が嫌で格闘技の世界に来たっていうのは。」

「まあ、当たらずも遠からずってやつだ。憧れの人がいからな。まっ、剣から離れたかったってのはあるけどな..........」

 
 その時の健の顔はどこか切なそうだった。


「剣道をやっていたとはいえ、キングや
傭兵たちの動きを見ていてわかったよ。たかが、あれはスポーツだ。殺し合いではない。」

「まあ、確かにね。僕たちのこの技術だって、僕たちの能力があって初めて成り立つもんね。」

「あぁ。」




「あら、じゃあ、この男はどうかしら?"スペクトル一の剣豪    ラピス "」

「あぁ、ラピスはやめときな。」

「キングの知り合い?」

「うん、昔にちょっと依頼で一緒にね.....。」

「それで、なんでやめといた方がいいの?」

「あいつは戦闘狂バトルジャンキーだからだよ。」

「へぇ、本当にそんな人がいるんだね。物語の中の人かと思ったよ。」

「それが、あいつは自分と同じくらいのやつにはすぐに決闘を申し込んでくるんだ。そして、自分より強いやつになるとより面倒くさい勧誘をしてくる。」


 キングはラピスのうざさを熱弁していた。


「だから、二人がラピスに会うととんでもなくめんどくさいことが起こるのは明白だよ.....。」

「めんどくさいだろうが、興味はあるな。」

「いや、本当にやめときなって!俺なんか20回は決闘してるよ。もちろん、全部かってるけどね.....。」

「今はいいとしても、今度会ってみたいな。」

「まっ、寝は悪いやつじゃないから一度だけ会うのはいいかもね。もう、絶対に会いたくなくなるけどね。」



 相斗と健はもらったリストから何名か気になる人がいると王へと言った。


 王からそのもの達がいる領地の領主へと手紙が送られた。



「とりあえずは訓練だ。」



 現在の目標は各国の力自慢大会へ出て力を見せつけることだ。



「はっふっはっさっ!!!!」

「うん、筋は悪くないね。だけど、やっぱり速度が足りない。蹴りは器用じゃない分、1回にどれくらいダメージを与えられるかにかかってるからね。もうちょっと強く早くね。」

「はい!!!!」


 相斗を好いている一人の選抜組がいた。


 その子は女の子であり、騎士団の所属である。


 みんなは剣を主に練習しているなか、その練習量と反比例するように相斗から教わっている。



「じゃあ、もう一度お願い致します!」
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