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75話 両者の成果

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「正気じゃないですよ。」

「本当ですよ!いいんですか、キング様止めなくても!!」

「いや、これは俺でも止めれないかなぁ。」


ドンッガシッバンッ


「まだだ.....まだ.....まだまだぁぁぁ..........」


「かれこれ、2日半はこの調子ですよね。」


 健は2日半の間、休むことなく常に動き続けていたのであった。



「どうして、こんなにやるんですか?」

「そんなことは簡単っすよ。」

「ジュニア、お前、なんか知ってるのか?」

「俺はタケルさんの一番弟子ですよ。当たり前じゃないですか。あの人は極度のなんですよ。特にアイトさんとのことになるとね。」

「なるほど..........そういうことか..........。」

「え、どういうことですか?」

「タケルはアイトに強くなってこいっていって、外に出したんだ。だから、多分だけどアイトが今度ここに来る時は見違えるくらいには強くなってるはずってタケルは思ってるというか、確信しているんだよ。」

「そういうことっす。それで、アイトさんと再選してボコボコに負けようものなら、多分ですけどタケルさんは腹切りしますよ.....。」

「いくらなんでも、そんなことは無いだろう。」


 傭兵は笑いながらジュニアにそう言った。


「いや、やりかねないなタケルなら。」

「ですよね.....。」


 傭兵は二人の予想以上のガチの顔に驚きを隠せなかった。


「マジすか..........。」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




「大丈夫ですか?」

「えぇ、本当にありがとうございます!!この恩は絶対に忘れません!」

「いえ、当然のことをしただけですから。」


 相斗もまた止まることなく魔物を狩っていた。


 そして、気がつけば一時間に三組や四組もこなすようになり、たった三日で100人の人は軽く助けていた。


 この事で後に名誉を与えられることなど相斗は考えてもいなかった。



「そろそろ、いい感じかな。このまま、帰る時に何人かを助ければ完璧に調整ができそうだ。待ってろよ、健..........。」




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「タケル様!!アイト様がおかえりになりました。」

「もう帰ってきたのアイト!!」

「ちっ。」

 タケルは少し不満そうな顔で舌打ちをした。


「キング、回復薬をくれ。」

「え、いいけど、どうして?」

「あいつがこんな姿見たら笑うに決まってるだろ。」





「クイーンさん、回復薬貰えませんか?」

「え、いいけど、怪我でもしたの?」

「いえ、怪我はあまりしてないんですけど少しフラフラしてて。」

「それなら、ゆっくり休んでいきなさい。ベットは奥の部屋に.....」

「そんなことをしていたら、健が来てしまうので!!」

「なるほどね..........。」



 そして、二人は王城の前で会った。


 キングと健、ジュニア、セイが正門待っていると、奥から相斗が歩いてくるのが見えた。


「ただいま。」


 相斗がそう言うと


「おう。」


 素っ気なく健がそう答えた。



ドンッ


 二人とも地面を蹴りあげた。



ドンッ


 その音は王都の大半へと響くほどの大きな音だった。


「ふっ、確かにな。」


 大きな音を放っていたのは二人の右拳がぶつかっていたからであった。

 両者とも1ミリも引かずに両者とも「こいつ、相当やってきたな。」と考えてきたな。



「威力は十分だ。だが、制御はできるのか?」

「当たり前だよ。」


 バキバキ


 そう言うと、相斗の手が以前見た鬼腕になっていた。

 それも、以前よりもオーラを放っており、そして力強かった。


「こいつを手懐けるのは大変だったよ。」


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