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5話 スキルLv
しおりを挟む「じゃあ、少しばかり修行をするか。」
アルからは何やら説明書みたいなものを貰った。
そこに書かれていたのは
┈┈┈┈┈異世界で過ごすためにすることリスト┈┈┈┈┈
1、レベルを最低でも20以上にすること
2、スキルの効果や用途を理解して使えるようにしておくこと
3、命を落とす危険性があることを受け入れ、覚悟すること
4、自分が強いと慢心しないこと
などと他にも色々と書いてあるリストを貰った。
おおむね、言っていることは正しいと思う。
「ねぇ、健!この岩を叩くと経験値が貰えるらしいよ。」
ドンッ
「待って、健!素手でそんなデカい岩を殴ったら腕が使い物にならなくなっちゃうよ!」
パラパラ
「なるほど、この岩は崩れても再生するのか。そして、経験値が1入ったな。」
「なんで、無傷なのさ健は!!」
「まあ、昔から木とかに正拳突きをしていたから、この程度ではな。」
「それより、なんで岩を少し崩せてんのさ!」
「どうやら、"豪腕"のスキルが発動したみたいだ。」
"豪腕の習熟度が10%アップしました。"
と健のログへと書かれていた。
「なるほど、スキルは使えば使うほど何かが怒るらしいな。1回で10%が上がるなら、あと9回殴ればいいんだな。」
ドンッドンッドンッ
ドンッドンッドンッ
ドンッドンッドンッ
"豪腕Lv1へとなりました。"
「どうやら、スキルはレベル制みたいだ。」
「へぇー って、躊躇なく岩を殴り続ける人始めてみたよ。」
「それでだな、"攻撃力と防御力が少し上昇する"と追記されていた。」
「話し続けるのね.....」
「まあ、要はここでゆっくり通常LvとスキルLvを上げろってことか。」
「相斗のはどうやってスキルレベルを上げるんだろうな。」
「"鷹の目"は遠くを見るといい。特に先頭におけることだと弓矢などが適しているって書いていたな。」
「じゃあ、俺は少しここでこの岩を叩き続けている。お前はどこかで弓矢の練習をするといい。」
「三時間したらここで経過報告をしよう。」
「あぁ、わかった。」
それから、健と相斗は自分に必要なことをした。
相斗の弓矢の練習は木に的をつっているところがあり、そこで練習をしていた。
ドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッドンッ
健はひたすらに岩を殴り続けていた。
そして、健は10分ほどが経過したところで気がついた。
「これこそ、オートムーブを使うべきだな。」
「(1秒で1突きだから、残りは2時間50分だからとりあえずは1万発でいいか。)」
「(オートムーブ、この岩を1万発殴れ。)」
健が心の中でそう言うと
「おぉ、これはすごいな。俺の意識とは別に身体が勝手に。」
身体が健の意志を無視し、勝手に動き始めた。
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