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6話 最強
しおりを挟むボクシング世界王者エドワード・ローランのインタビュー
「藤 剛?ああ、あれはちょっと人と比べることが出来ねぇな。だって考えられるか?仮にも俺はボクシングの七階級制覇して通算100回も防衛した誰もが認める世界最強だぜ。そんな俺があいつを前にして、動けすらしなかったぜ!!人じゃあいつにはかてねぇよ。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「そ、そこまで……」
地面でのされたレオを確認したルークは試合を止めた。いや、止めざるを得なかった。
「さてさて、次の相手は誰だ。それにしてもレベル高いなここの隊長ってのは。」
「私だ。名はない。」
「そうか、よろしく。」
剛の前に現れたのは剛と身長がほぼ同じの黒髪の細身の男だった。隠密部隊の隊長であり、色々と情報は不詳なことが多い。
「で、では、合図をしたら始めてくれ。」
ルークはスピーディな流れに少し動揺を隠せなかったものの、進行を続けた。
「始め!!」
戦いの幕が上げられた。
「貴様、先ほどやつに三発食らわせたな。」
「あれが見えるとは目がいいな。」
「私はそういう仕事だからな。そして、貴様は」
ドゴォォン
「戦いの最中に喋るもんじゃないぞ。」
隠密部隊隊長、敗北。
「剛さんがこれ程までとは…」
「悪いがまだ開けてないぞ。」
「開ける?」
「あぁ、じゃあ、少し見せよう。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
僕はサンだ。ルーク様に仕える従者だ。そんな僕が何故か異世界から召喚された男「フジ サトル」という男の世話係を任されている。
「(しっかし、まさか禁書庫から一週間も出てこないって生きてるのかぁ。)」
コンコン
サンは禁書庫の扉をノックした。
…………
反応は無かった。
ギィィイ
「あのぉ、サトル殿?いますでしょうか?」
「あぁ、どうした。」
智の前には重なっている本のが数え切れないほどあった。
「(まさか、この本をたった一週間で…。禁書庫の1割くらいの本がここにはあるぞ……。)」
「あぁ、そうだよ。これは一週間で読み切ったよ。それより、そこの書類を取ってくれ。」
「あ、はい。(えぇ、今僕の心聞こえてたよね。この人完全に。)」
「ありがと。君はとても嘘が下手くそだね。心の声が表に出すぎだ。」
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