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闇に誘われる悪役王子
しおりを挟む「っていう感じでジークは処分が下されることになって、処分が下されるまでは部屋で軟禁状態だって。」
「なるほど、それはジーク様も大胆なことしましたね。」
私はギルサンダーを自らの領地へと招待し、これからの作戦についてを私の部屋で考えている。「私のことをよくしてくれたから、是非恩返しをしたい」という口実で父を口説き、ジルベール家に許可をもらい来てもらった。
「とりあえず、ジーク様はまだシーナ嬢に恨みを持っているみたいですね。これは、もう他のとこに嫁ぐか亡命するとかの類だと俺の勘は言ってますよ。」
「そこまで大事になるわけ……いや、なりそうかも……。あの腹黒王子なら全然有り得るわね。」
「というか、思ってたんですけど、ジーク様って王子じゃないですよね?なんで王子って言ってるんですか?」
「あー、これは私の世界の文化だから…。かっこいい人を見ると王子って呼んだりするのよ。」
「へぇ、そうなんですね。でも、他のところではやめた方がいいですよ。シーナ嬢の正体が怪しまれるかもしれませんから。」
美月はギルサンダーに言われ気づいた。自分がこの世界の違和感であることに。
これから先、ジークの件以外でも身から出た錆によって、自分の首を閉めてしまう可能性を。
「ジーク様は慎重ですので、刑によりますけど、懲役刑なのか禁固刑、あるいは罰金刑なのかわかりませんが、自由の身になってから1ヶ月くらいは時間がありますので、それまでに磐石な体制を整えるってのはどうですか?」
「私の予想もそんな感じだわ。彼は恐らく、私に必ず復讐してくると思うの。そして、あなたが言ったように自由の身になってから1ヶ月ほどで行動を起こすと思う。」
悪禁でも彼は慎重だが、感情に身を任せて行動する部分もあるっていうキャラクター設定だったから、愛するリサを傷つけられ、自分のプライドも汚されたから、必ず復讐してくる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ほっほっほ、伯爵家の子息がなんと無様な姿に。」
「誰だ、貴様!」
「私はしがない魔術師でございますよ。負のオーラを感じたので馳せ参じた次第でございます。」
自室で軟禁されているジークの元に黒いローブを来た魔術師と名乗る老人が現れた。
「あなた、あのシーナ=イライザを恨んでいるのでは無いでしょうか?私なら、あの娘を殺すことも出来ましょう。」
「恨んでいるが、貴様の力は借りない。貴様こそ、殺されたくなければこの場をさっさと去れ。二度は言わぬぞ。」
「噂には聞いておりましたよ、ジーク殿。文武両道だが、傲慢でプライドの塊と。しかし、貴方じゃシーナ=イライザは殺せない。貴方は彼女に全て知られてるのだから。」
「貴様、何を言っているんだ!!」
「ほっほっほ、まあいいです。どうせ、私の力を欲する時があなたにくるでしょう。」
コンコンコン
「ジーク様、リサです。お声がしたようですが、どうかなさいましたか?」
「いや、なんでもない。心配をかけたな、リサ。」
ジークがドアの向こうにいるリサに向かって目線を逸らした後に魔術師のいた方向を見直すと、既に魔術師はいなくなっていた。
「なんだったんだ、あいつは。」
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