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サンデウロ大陸編
1074話 警告
しおりを挟む「それは、本当ですか!!」
「本当だ。」
「この細菌が既に小国一つを滅ぼしてるんですか......。」
「滅ぼしたというのは大袈裟だが、大臣クラスから移ったようだ。だから、上のヤツらがバッタバッタと死んでくだろう。」
「これって、移ったら魔物化するだけなんですか?」
「どうやら、二種類いることが判明した。移って魔物化するタイプと体内に細菌が蝕まれ死に至るタイプだ。」
「見たところによると割合は6:4だ。」
「4割は死んでしまうんですか!!」
「あぁ。」
「ガロンドからおよそ500km先で感染が始まっている。ここは任せたぞファンド。」
「はい。」
「翔さんはセトム連合の方に?」
「そうだ。」
翔は急いでリーデルへと戻った。
「緊急事態だ。」
「どうしたのですか、翔殿。」
翔は簡潔に説明した。
王は翔の今までにない焦りから事の重要性を感じ取った。
「わかりました。今すぐ、連合へ特効薬のレシピと警告を出しておきます。」
「それより、いいのですか他の国は.....」
「これは、私たち人類同士の起こしたものではありません。人類の存続危機なんです。」
「わかっている。一応は遣いを出しているが、やつらが信じるかはわからないぞ。」
「私たち連合からも他国へ通達しておきます。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「なんと、そんな大変なことに。」
「レイワは遠いから今すぐどうこうなるとは考えずらいです。だが、俺の見立てより早くことは進んでいます。だから、この特効薬を量産してください。そして、民に配ってください。」
「待て、翔。」
「なんですか?」
「この国は残念だが、医療技術が低い。なんせ、そもそも外との交流が少ないため、病原体が入ってこないんだ。」
「そうですね。私が本気を出しても生産力はたかが知れてます。」
「では、こちらから薬が余り次第、回します。」
「いや、その必要は無い。」
「我々がそちらに赴こう。」
「そうだな。そろそろ、我々とて外の世界を見て回らねばならないしな。」
「それに、うちの民は知識はないがやれと言われればある程度は出来るヤツらだ。その特効薬を作るのにも役立つはずさ。」
「もちろん、私たちの我儘なのでそちら側がよければですが。」
翔は急いで複数の紙に何かを書いた。
「ムサシさんの判断で戦力が等分になるように分けてください。」
「そして、この五枚の免状があるので、これらを持って違う国々へと言ってください。」
「この国の人口が少ないとはいえ、1つの国では抱えきれませんので。」
「くれぐれもその国で刀を抜くなんてしないでくださいよ。」
「わかっているわ。私たちをなんだと思っている。」
「では、数人は俺について来てください。戦える人が何人か。」
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