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サンデウロ大陸編
1045話 ムサシへの対抗心
しおりを挟む「おい!!」
遠くから複数人の男の声が聞こえる。
「おっ、来おったな。」
タダカツがそう言うと、コジロウが玄関まで迎えに行った。
「おうおう、翔というのはお前か!」
そう言ったのは肩を半分出しながら、刀を肩に乗せている男だった。
「はい、そうですけど。」
「マサムネと剣で互角とは大したもんだな。」
「まっ、俺には勝てんじゃろうけどな。」
「お前がいつ俺より剣が上手くなったんだ。鉄砲玉撃つだけの能がないお前よりは強いぞ俺は。」
「あぁ?やんのかタダカツ?」
「その口塞いでやろうかやリョウマ?」
2人は顔を近づけガンを飛ばしあっていた。
ガシッ
「やめないか。ここは楽しい場よ。遊びたきゃ外行ってこい。」
「わかったよ。」
「いいから離せ。お前は馬鹿力が過ぎるんだよ。」
ムサシが2人の肩を掴み、争いを止めた。
「ここにいる皆さんは仲がよろしいんですか?」
「まあ、腐れ縁っちゅうやつだ。」
「嫌でもこいつらとは顔を合わせなければいけなかったな。テラゴヤという学び舎で10年間を共にしたからな。」
「やっぱり、この中で一番強いのはムサシさんですか?」
その一言で空気が変わった?
「今、なんちゅうた?」
「ムサシの野郎が一番とかいいやがったか?」
「はい、言いました。僅かではありますが、ムサシさんの力は皆さんより少し上ですよ。」
「ほぉ、こいつとやったことも無いわれがよう言えたもんじゃな。」
「俺の一撃止められましたから。ある程度の実力はわかったつもりではありますよ。」
「おい、ちょっと表出ろや。一撃打ってこいや。」
「リョウマ!これから、宴会だというの.....」
食い気味に翔が
「わかりました。」
「大丈夫です。直ぐに戻ってきます。」
2人は外に出た。
それを追うようにみんながついていく。
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