テンプレを無視する異世界生活

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神編

975話 全能神

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「創造神、なぜ1番偉そうな席にいるんだ。」

「だって僕が1番偉いからに決まってるじゃん。」


創造神は上位神の一段上の席に座っていた。


「僕は創造神 兼 神々を束ねる全能神なんだよ。」

「そうなのか。神の委員長的な存在なんだな。」

「まあ、簡単に言ったらそういうことになるね。それで、今日は翔の就神会議なんだよ。」

「話は竜神に聞いてあるだろう?」

「大体は聞かされた。」

「それなら、無駄な話は省くね。それで、翔はどんな能力を授けるんだい?」

「なあ、創造神。その座を俺にくれないか?」

「なーるほどね。確かに、そう来たか。」



上位神らは翔の発言にビックリしていた。



「いいよ。」

「いいのかよ!!」

「そんなことは前代未聞だぞ!」



「俺は信者の数も布教活動も興味が無い。それなら、何もしなくていい創造神になりたいと思うのは必然だろ?」

「だが、創造神は既に存在しており、類似した能力を与えることも出来ない。だけど、神といえど世代交代は存在する。同じやつが何億年とやっていけるわけではないのは当然だ。」

「俺は創造神が全能神って聞いて安心したよ。これで、全能神に力入れられるだろ?」



翔は創造神から世代交代のようにして、創造神の座を貰おうとしているのだ。



「まあ、今の創造神の信者は俺だけ。困ることなんて一つも無いだろ?」

「一つだけあるよ。翔はもう創造が使えなくなるんだよ?」

「別に問題は無い。"創造"は実につまらなかった。最初のうちは唯一無二の力だと思ったのだが、本当に創りたいものというのは、自らの手で創るに限る。」

「俺にとっては創造神になることは百利あって一害もないんだよ。」

「てなわけで、俺は創造神にしてくれ。」

「ハッハッハ!!やっぱり、君は最高だよ。いいよ、創造神の座、あげるよ!!」

「その代わり、一つだけ条件がある。3年以内に君の代わりとなる者に加護を与えよ!」

「これが守れるのなら、創造神の座をあげるよ。」

「わかった、いいだろう。」

「じゃあ、決定!みんな、お疲れ様!」


創造神改め、現全能神が勢いでこの会議を終わらせた。
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