テンプレを無視する異世界生活

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天災編

小ネタ 阿劉 影虎③

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コケコッコー


「朝か。」


影虎、部屋の真ん中で起床。


「腰が痛いな。まあ、しかし文句は言ってられないな。」

「雨風が当たらないだけマシだろう。」


コソコソ


何やら、外から声がするようで、影虎は声のする方へと歩いていった。



「例のブツは持ってきたか。」

「あぁ。100gだ。」

「そうか。じゃあ、これで。」


「おい、テメェら。人んちの庭で何してんだよ。」

「誰だ!!」

「こっちのセリフだ。」

「見られたからにはただじゃおかねぇ。」


ガチャ


男は懐に手を入れた。


「仕方ねぇが死ね!」

パシッ


「遅せぇよ。」


影虎、男が手に持っている銃を奪い取り、手をひねりあげた。

そして、その銃をもう1人に向けた。



「人の家でクスリの取引なんてすんな。」

「イテテテテテテ。離してくれ.....」


銃を取られた男は弱気な声でそう言った。

一方、銃を向けられている男は冷や汗をかきながら黙っていた。


「今日のところは勘弁してやる。金だけ置いて帰れ。」



景虎がそう言うと、男はお金を地面に置いた。


バキッ


銃を素手で壊し、男に返した。




「もう人んちくるなよ。」


そう言ってお金を拾い上げ、家へと戻っていった。



「それにしても金というのは簡単に稼げるものだな。」



影虎少年、この日3000万円を手にする。



「100gでこんなに金になるのか。わからないねぇ世の中は。」





┈┈┈┈┈数日後┈┈┈┈┈



「こんなものか。」


影虎は道場を復活させ、真剣も飾った。


影虎は無類の刀好きなのであった。


名刀と呼ばれるものから、妖刀などにも手を出した。



一つの部屋には布団とテレビなどを置き、自分の部屋として使った。


もう一つの部屋は物置として使った。



「今日のご飯はサバ定食にでもするか。」

「サバも特売で安くなっていたし、脂のりもいいな。」

「そして、ご飯は.....釜だき親父で炊いたご飯だ。」

「この釜だき一家シリーズはいいよな。昔、祖母に釜だき坊やで炊いてもらったお米は美味かったなぁ。」

「だが、今はこの最新シリーズの釜だき親父があるから、より美味い飯が食える。」



「いただきます。」



ガンガン



ご飯を食べようとした瞬間、ドアを叩く音がした。



「足数は30人といったところか。」


カチャ



影虎は木刀を持ち、ドアへと近づいた。


「おい、本当に誰かいるのか?」

「本当です親分!ここの住人にやられたんですよ!!」


この声はこの前に取引してたあの男の声だな.....
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