テンプレを無視する異世界生活

新世界編

897話 本の納品

「じゃあ、料理王の件での報告は逐一頼む。あと、図書館の件だが、本はこちらで用意するから、置ける棚を準備していてくれ。10万冊くらいの余裕は空けといてくれ。」



本は俺が全部書くことにした。


といっても全部手書きにするのはめんどくさいため、もちろん魔法だ。


頭で思い浮かんだ文を魔力で文字に起こし、それを紙に定着させる。

あとは他の言語にも変換をする。

そうすることによって、1つの物語で何冊もの本が出来るのだよ.....。



とりあえずは『北風と太陽』と『ウサギとカメ』はわかりやすくて面白いから万人受けするのではないだろうか。

寓話やおとぎ話はみんな楽しく読めるから読んだことあるやつは全て本にしよう。


本当に見たものを全て覚えられると便利だな と改めて思った翔なのだった。



┈┈┈┈┈5時間後┈┈┈┈┈



「じゃあ、これを納品してくれ。」

「これ、全てですか？」

「あぁ。」

「何冊あるのですか？」

「5万冊からは数えるのをやめたから分からないな。」

「とりあえず、これを納品した後に国民に宣伝しておいてくれよ。」