テンプレを無視する異世界生活

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神族編

722話 壊れるはずのない結界

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"鬼火"


翔の周りに二つの炎が浮いている。


ゴゴゴゴゴ


翔は左手に魔力を溜めている。



ドンッ


バアリの方へと走り出した。


鬼火から火が出て、バアリの結界に当たっている。


「効かぬ。」


翔はバアリの結界を殴った。


「あれじゃあ、あいつの結界は絶対に壊れない。」

「あんたも思いっきり殴って骨折れたことあるもんねぇ。」

「るせぇ。」


バリンッ


ドゴーン



「ガハッ」



バタッ



「何が起こったんだ.....」

「バアリの多重結界が破られたのか.....」


お爺さんが近づき


「これは、気絶していますね。」


翔はジルコの元へと戻って行った。


「いってぇ。やっぱり、あの結界硬いな。」

「ねぇ、君どうやってやったの!」

「バアリの結界を破れるほどの魔力はなかっただろうに.....」


翔は八人くらいに囲まれた。


「あぁ、あれは結界の虚弱性をついたんだよ。」

「虚弱性?」

「そうだ。結界というのは、攻撃が受けたところは壊れないように魔力が微小ながらも集まる性質がある。」

「それの他にも、ある一定の条件下のなかでは魔力が集中することがあるんだ。」


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