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武闘大会編
553話 赤玉
しおりを挟む"二閃光"
シュパッ
バタッ
「ほぉ、彼は相当強いですね。」
赤竜はたった一撃で倒れてしまった。
「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「勝者、バルムスゥゥゥゥ!!!」
「確かにあんたは強い。間違いなく本物の竜だ。」
「だけどな、俺は昨日とんでもないやつと戦った。どんなに倒しても起き上がってくる馬鹿とな。」
「そいつと比べれば、他の奴らの勝ちへの執念なんて大したものじゃない。あんたは俺に気持ちで負けたんだよ。」
「ハッハッハ、面白い。人間はやっぱり面白いな。これは、勝てないな。」
赤竜はとっても満足気に帰って行った。
「では、バルムス選手は次のお相手をお選びください。」
そう言われ、バルムスは箱の中に手を入れた。
「5番だ。」
「おおっと、これは赤玉を引きましたね!」
「赤玉?」
「そうです、赤玉のお相手を倒せばなんと5ポイントです。」
「おぉ、これは運がいいな。」
「では、次のお相手はステージへお上がりください!!」
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