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武闘大会編
533話 化け物の類
しおりを挟むコキコキ
手首を鳴らしながら、ビリュは入場した。
「あんたが大将だね。」
なーんだ、大したことなさそうじゃないか。これなら、こいつにも勝てそうだ。
「翔、あいつは相当やばいだろ?」
「あぁ、あれは化け物だな。まず、あの二人では勝てない。というか、近づけすらしないだろうな。」
「魔力が少ない俺でもわかるよ。長年の勘ってやつだな。」
「俺が日本で初めてお前と会った時を思い出すな。」
「溢れんばかりの自信と才能。なんで、天才は総じてこういう雰囲気出すのかね。」
「お前もそれに近い雰囲気出てたけどな。」
そんな、くだらない過去話をしているが、本当にあいつは強い。
魔王の側近のちょい下くらいの強さだな。
ドワーフのそれを軽く超えている。
全力を出しても勝ち目はゼロに近いのに、疲れ果てているあいつらが勝つ確率はゼロだ。
現に、相手との魔力量に差がありすぎて感じることすらできていない。
「では、試合開始!!!!!」
パタッ
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