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武闘大会編
469話 最後に"あれ"
しおりを挟む今のあいつは5倍ってところか。だが、体力は半分ほどになったな。
"殺鬼烈廻"
シュン
マジかよ、俺でも今の見えなかったぞ。
ブシャャャ
「グアァァァァ!!」
ヘンリが動いて1秒ほど経った後に、ダリュの胸から大量に出血していた。
「これでも倒せないのか.....。」
防御魔法が発動しないことに、ヘンリは少し不満げだった。
「まあ、次で終わりだけどな。」
だいたい、今で15倍くらいか。決着はついたな。
シュン
翔がヘンリが移動したことに気づいた時には、既にダリュは倒れていた。
「俺の勝ちだぁぁぁ!!」
フラッ
あれ、なんだこれ。力が入らない.....。
バタッ
「ダリュのやつ、あれを使ったのか。」
「まあ、仕方ないな。あそこまで追い込まれたのは久しぶりだったからな。」
「今、何が起こったのでしょうか。気づけば戦っていた両選手が倒れていました!!」
観客も司会も何が起こったのか分からず、混乱していた。
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