テンプレを無視する異世界生活

武闘大会編

434話 高い土

「では、魔界の土でどうですか？魔素が通常の数十倍は含まれていますし、魔族特有の魔力も微量ながらではありますが存在しています。」

「これは、大量に取ってきたので100kgほどなら卸せますよ？」

「是非、買わせてください！」


目を光らせながら算盤を弾いてたな。


「確かに本物ですね。昔、勇者様の靴に付着していた土と同じ成分でした。なんといっても、与える魔力量によって変色するとは珍しい。」

「100gを金貨10枚でいいですか？」

「そんなにいいんですか？」

「はい、これくらいでも全然大丈夫です！貴族の金持ちは珍しいものが好きですからね。それが数少ないのなら尚更ですよ。」


土が100gで100万円だぞ。甲子園の土でも足元にも及ばない.....。散財するやつの気持ちは生涯知ることはないだろうな。


「では、お売りします。」

「また、何かあればよろしくお願いしますよ。」


こうして翔は顔を出すという目的できた商業ギルドで大金を手にしたのであった。