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魔族編
424話 乾杯
しおりを挟む「今日で最後か。」
そう、今日が滞在最後の日だ。
「今日は宴するから早めに集まってくれよ。」
「あぁ、わかった。」
翔はその日は初日と同じようにブラブラとして過ごした。
そして、あっという間に夜になった。
「今日という日はこの我らが魔界の歴史に刻まれることであろう。人族から沢山のことを学び、沢山のことを感じただろう。我々は人族の何倍もの時を過ごすが、それを努力と知恵で超えてくる存在が人である。脆弱だと軽視し、短い生だからといって侮ってはならないことを随分と知らされたことだろう。それと同じくらいに良き仲間、良きライバルとして高めあえる存在だということも認識できたはずだ。そんな良き友が出来た祝いだ。乾杯!」
「乾杯」
その日は皆騒いで飲んで食って楽しんだ。
数日前まで生死をかけて戦ってたとは思えないほど仲良くなっていた。
上辺だけの薄っぺらい関係より、一度激しくぶつかりあって互いを認め合うことをした者たちの方がより強い何かで結ばれるのだろう。
色々なことはあったが、とても楽しい数日間だった。
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本当にありがとうございます
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